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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第一章 悪魔の館編
9/68

夏だ!薄着だ!べっぴんさんだ!

 この世界というか、この国にも季節があるようで

 今、アルカンタは『夏』だそうだ。

 うん、夏はいい!

 そう、女子たちが薄着になる季節。

 クーラーもブラジャーも無いこの世界、女子の薄着=パラダイスだ!

 いいぞ!異世界!

 いいぞ!ノーブラパラダイス!


「あ、ケントさん、そろそろランチの営業を始めますよ」

 キター!薄着のエムプさん!

 揺れるポニテ、揺れる胸。

 クソ―!エプロンが邪魔だが、それでも何となくわかります!

 ええ、わかりますとも、トップの位置。

 ありがとうございます!

 神に感謝!ブラ無し異世界に乾杯!

 キレイなお姉さん万歳!!


 で、ランチタイムなんだが・・・

 夜の営業に比べて女性客が多い!

 男女比1:9くらいで、ほぼ女性客。

 しかも、ほぼ美人。

 さらに、ほぼ全員薄着!!


 このオープンテラス風の屋外の客席・・・

 全員女性客!

 あの娘も薄着。この娘も薄着。

 あっちの可愛い娘も、その隣のお姉さんも、

 薄着、薄着、薄着、黒のスーツ・・・って、あれ?

 この暑さでスーツ?しかも、黒って!

 ん?コイツは・・・


 まぁ、いいや。

 でもって、あの娘も美人。この娘も美人。

 あっちの娘もべっぴんさん、その隣のお姉さんもべっぴんさん

 一人飛ばして、その隣もべっぴんさん。

「って、おいっ!なに飛ばしてんじゃい!」

 一つ飛ばした黒スーツの女がツッコミを入れて来た。

「やっぱりお前か、カレン・・・」

 黒のスーツに、黒のネクタイ。

 黒いサングラスを掛け、黒の帽子を被っているが

 間違いなくコイツは、あのアホ天使だ。


「か、カレンって、ダレノコトデスカ?ワタシ、ニホンゴワカリマセ~ン・・・」

「おい、ここは日本じゃねぇぞ!」

「はっ!しまった・・・」

「まさか、お前自分が日本語話しているとでも思ってるのか?」

「あ、いや、その・・・」

「耳大丈夫か?頭に虫でも湧いてるんじゃないのか?」

「ひぃ~!まだ、根に持ってる・・・」

「この、四級アホ天使が!」

「もう!ケントさんのイケズ!」

「よっ!久しぶりだな、カレン」


「てか、なんでまた、異世界こっちにいるんだよ?天界に帰ったんじゃないのか?」

「帰りましたよ。で、日本にも研修に行きました」

「じゃ、なんでここにいるんだよ?」

 辺りをキョロキョロと見回してから、小さく手招きをするカレン。

「ふん。」腕組して動かない俺。

「ちょっと、ケントさん、耳、耳貸してくださいよ」

「ふん。どうせ俺の耳元で大声出す気だろうが、その手はもう喰わないぞ」

「はぁ?そんな子供みたいなことするわけないじゃないですか」

「はぁぁっ?どの口が言う?どの口が!」

「あん、イタイ!ケントさん!引っ張らないでください~」


「まったく、ひと月前の自分の行動も覚えてないのか?このアホ魔術師ウィザード!」

「チッチッチッ、私は、もう魔術師ウィザードではないのだよ、明智君」

「なんだ?怪人にでも職業変更ジョブチェンジしたのか?」

「いえ、聞いて驚いてください、ケントさん。私は、遂に・・・」

 うん・・・遂に?

「晴れて『魔女っ娘』になったんです!」

 へえー(棒)

「あれっ?『魔女っ娘』ですよ。スゴくないですか?」

 いや、俺には凄さが解らんが・・・

「みんなの憧れ、アニメの主人公、アキバキモヲタの夜のオカズ!ですよ」

 確かに、最後のは凄いな・・・てか、キモイな・・・


「でも、『魔女っ娘』より魔術師ウィザードの方が上な気がするが・・・」

「あ・・・いや、そんなことは・・・」

 コイツ名前の響きだけで職業ジョブ選びやがったな・・・

「でも、『魔女っ娘』ってくらいだから、魔女なんだろ?」

「ええ、そうですけど」

「じゃあ、また、エッチができないな」

「はっ!」

 頭を抱えるアホっ娘・・・

「どうしましょう!また、相手がカエルになっちゃいます!」

 学習能力のないヤツだ。てか、真性のアホだ。


「そんなことは、どうでもいいんだが・・・」

「あれ?ケントさん、散々『やらせろ』って、しつこかったくせに!

 いいんですか?私とエッチできなくても!」

「ああ、別にいい」

「あれ?なんか冷めてますね・・・

 『やらせろなんて言った覚えはねぇ!』とかツッコミも無しですか?」

 うむ、やはり、こいつが登場すると話が進まない・・・


「いいか、カレン。俺は、これから一つだけ質問をする」

「いいですけど、乳首の色とか教えませんよ」

「だから、お前も簡潔に答えろ」

「もう、昼間っから『ケツ』だなんて・・・」

 俺、無言・・・

 沈黙・・・


「あれ?なんかノリが悪いですね、ケントさん。

 この一か月で何があったんですか?

 おたふく風邪でもひきましたか?

 遂に脳みそエンプティになっちゃいましたか?」

 暫し、沈黙・・・


「質問だ。何故、お前は戻って来た?」

「実は・・・」

 俺のノリの悪さ、いや、セガール的な眼差しに、

 さすがのカレンも空気を呼んだようで、まともに答えた。


「魔王が復活したんです」



次話予告

 カレン復活。

 魔王も復活。

 果たして、【ブクマ】は復活できるのか?

 沈黙のPVの復活は?

 全ての鍵は、カレン新コスの露出度にある?


次回「勇者様のブランチ」


 復活、復活って・・・ドラ〇ンボール出てこないだろうな・・・



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ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

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part1 第21部
『明るい家族計画』
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