誰か駄作者に『挿絵』とは何か教えてやってくれ
極悶島に上陸した伝説のヘタレ変態勇者ケント。
単身魔王城へ乗り込む事態はどうやら免れた。
国王軍も義勇軍もいないが、心強いパーティーメンバーが集結したのだ!
超メジャー悪魔リリス。どーん!!!
敏腕エージェント0073ジェームス。どん!
白の騎士こと聖騎士アベオ。ボッキーン!
心は漢、体はナイスボディのお姉さん、黒の騎士カイコ。ボイ~ン!!
そして・・・
容姿端麗、頭脳明晰の超絶美少女・・・
ダダンダッダッダン!
天界史上最高の天才天使・・・
ダダンダッダッダン!
国民的アイドル!稀代のスーパースター!
ダダンダッダッダン!
超魔女っ娘カレン様!!!
ひゅ~るるるぅ・・・どん!どん!ど~ん!!!
こらこら・・・なんでお前の時だけ花火上がってんだ?カレン!
てか、ボッキーン!とかボイ~ン!ってなんだよ!
どんな擬音だ!
もう、『どん!』禁止!
「・・・とは言うものの、童貞アホヤンキーのせいで問題が発生しました」
問題ってなんだよ?カレン。
てか、なにそのコスプレ?メガネにスーツって・・・
恰好から入ったキャリアウーマンみたいだぞ。
「せっかく上陸できた極悶島が
二つに分割されてしまったのです(メガネキラッ!)」
「はぁ?俺は剣を軽く振っただけだぞ。確かに地面は割れたが、島ごと割れるなんて・・・」
「見てくださいケントさん、これが極悶島の衛星写真です(メガネピカッ!)」
衛星写真って・・・
なんだよ!これ!
ゲーム画面じゃないか!
「いえ、これはG〇〇gle Earthの画像です。
ファンタジーの世界なので・・・
このように映ってしまうのです(メガネキリッ!)」
いやいやいや、デザイン的にいろいろと問題あるだろ!これ!
あと、メガネ光らせるのやめぃ!
「そして、これがケントさんが斬撃を放った後の画像です」
だから!『どん!』禁止!
てか、なにこのオッパイ?
「これは、リリスの波動でできたクレーターです。
オッパイに見えるなんて、やはり、変態童貞の妄想力は凄まじいですね」
で・・・このモザイクは?
ポコ・DE・チン半島の先っぽが隠されるけど?
「ケントさんの斬撃により先っちょがズルむけちゃったので
ストリートビューの『自動ボカシ機能』が作動したのでしょう」
俺のせいで、半島の形変わっちゃったの?ズル剥けちゃったの?
「そして、これが現在の極悶島です・・・」
オッパイ二つに増えてますけど!
「この『☓』マークは我々の現在の居場所です」
乳首隠すコンプライアンスだろ!『自動ボカシ機能』でしょ!
隠すなら、左乳も隠せ!
「二つに割れた極悶島。我々の立っている方を『極悶島A』、魔王城がある方を『極悶島B』と仮称します」
いや、この地図、信憑性低くね?
「我々は『A地区』から『B地区』へ海を渡らなければいけません」
どうせまた、魔物が出て来るんだろ?タコとかクジラとか・・・
しかし、どっちもカワイイ感じのキャラだったが・・・
「この乳首のある『A地区』から魔王城の『ビーチク』まで危険を冒すリスクが増えてしまったのです!」
結局、『ビーチク』言いたかっただけかよ!
「で、どうすんだよ?」
「なんか他人事みたいに言ってますけど、ケントさんのせいなんですからね!」
んなこと言われても・・・
「仕方ないですね、『アレ』を使いますか・・・」
ん?『アレ』?
「今回だけですよ、次はありませんからね・・・」
カレンは俺の鎧の下腹部にある『四次元ポシェット』に手を入れた・・・
「たらららったら~!『どこだってドア』!」
おい!
パクるにしても、もう少しヒネろ!
ご都合主義にもほどがあるぞ!駄作者!
そんなものがあるなら、空飛ぶ必要なかったじゃん!
【次話予告】
ご都合主義のファンタジー
それも現実、それでも現実
美女ばっかりのハーレムも
天下無双のチートだって
いずれは壁にぶち当たる
次回「異世界はそんなに甘くない」
現実をナメテいるのは、やはり私なのだろう・・・(駄作者談)




