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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第三章 魔王城編
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転校生

「いや~ん!ひさしぶり~」

 カイコさんは全裸で俺を抱き締めた。

 爆乳に埋まる俺の顔・・・

 カイコさん最高!オッパイ最高!コンブ邪魔!


「あはっ、カイコさん、無事だったんですね」

「カイコ?ワタシはアベオよ!」

「はぁ?」

「あれ?ヤダ、ワタシ・・・オッパイが・・・ある?」

 自分の胸とそこに顔を埋める俺をマジマジと見つめる女騎士。

「キャー!オッパイよ!見て!ケント!ワタシにオッパイがあるわ!」

 ええ、だからその・・・海藻が邪魔なんですが・・・


「なんだ、うるさいぞアベオ・・・私の声色を真似て騒ぎおって・・・」

 デカチン丸出しの聖騎士セイントが目を醒ました。

「あれ?そこにいるのは、ワタシ?」

「ん?コンブを巻いた私・・・だとぉ!?」

「・・・」

「・・・」

「あれっ!体が!」

「入れ替わってる?!」


「ふむ、どうやらわらわの波動で、心と体が入れ替わってしまったようじゃな」

「リリス!」「リリスちゃん?」

 マジか!

 カイコさんのナイスボディの中身がアベオで・・・

 デカチン聖騎士セイントの中身が美人女騎士・・・ってこと?


「おおっ!これは・・・」

「生まれた時に入れ替わっちゃったハートボディが・・・」

「元に戻ったのか!」

 う~ん・・・これが正常なのかもしれないが・・・

 なんか、ちがう・・・スゲー違和感を感じる・・・


「ケント!ほら!オッパイよ!こんな素敵なオッパイ!」

 カイコさんの体をしたアベオがはしゃぐ・・・

「超ウレシイ!嬉しいからこの爆乳、ケントの好きにしていいわよ!」

 ま、マジですか!!!

 ホントに、いいんすか?!!

 あ、いや・・・でも・・・

 体はカイコさんでも、中身はアベオ・・・なんだよな・・・


「おおっ!そこにおるのは勇者殿ではないか!」

「あ、ども・・・」

 えっと・・・アベオの体のカイコさん?ややこしいな・・・

「見てくれ!勇者殿!私にチ〇コがあるぞ!こんな立派なチ〇コが!」

 あのカイコさん・・・伏字連発ですけど・・・

「ほら!よく見てくれ!私の股間を!チ〇コだ!チ〇コがあるぞ!」

 なんか複雑・・・カイコさんに『股間を見て』と言われるのは・・・

 どうなんだ?これ!


「じゅるり・・・」

 こら!誰だ?欲情してんのは!

「体がアベオさんで、心がカイコさんなんて・・・最強じゃないですか!」

 ど~ん!

 って、カレン!どっから湧いて出た?

「おお、カレン殿ではないか」

「ああ、カイオさん・・・」

 こら!カレン!名前がフュージョンしてるけど!

 それに、なにそのウルウルした目!

 しばし無言で見つめ合うカイコさん(体はアベオ)とカレン・・・

「行こうか・・・」

「はい!」

 って、おい!どこに行くの?そっちは林ですけど!

 行って、なにするの?

 R15だからね!

 てか、カエルになっちゃうよ!アベオの体!


「ここは本職である、わたくしが尾行いたしましょう」

 どーん!

 って、ジェームス?いや、セバスチャン!もうどっちでもいいわ!

 お前まで『どん!』使うな!

 てか、ケガは治ったのかよ!

「ご安心ください、ご主人様。抜群の臨場感&【挿絵付き】で『なろう』に投稿いたします。じゅるり・・・」

『ダメだよ【小説家になろう】は、そんなサイトじゃないよ』

 俺の中の天使が、ボコボコの顔で鼻血を垂らしながら笑った。

 大丈夫か?天使・・・


 そうこうしているうちに、林の中へそそくさと姿を消す美人騎士(体は男)とエロ魔女っ娘・・・

「はっ!いけません!ちゃんと前戯から覗かなければ!じゅるり・・・」

 走り出すデバガメ執事。

 その時、林からカレンの悲鳴が!

「きゃぁぁぁ!」

「いかん!もう、始まってしまったか!じゅるり・・・」

 いや、今の悲鳴はそんな感じじゃないぞ!きっと違うぞ、セバスチャン!

「ケント、ワタシたちもイクわよ!」

 俺の手を掴んで走り出すアベオ(体はナイスボディのお姉さん)。


「こ、これは!?」

 林の中で俺たちが見たのは、巨大タコの触手に捕まったカイコさんの姿だった。

「く、くそ!この魔物め!」

 美人騎士の手足に絡みつくタコの足・・・

 カイコさんの体の自由を奪い蹂躙する。

 抗う美人騎士をあざ笑うかのように、魔物の触手の先端がその胸を玩ぶ。

「やめろ・・・馬鹿、そこは・・・だめ・・・」

 う~ん・・・字面だけ見てるとエロいが・・・

 男の体なんだよな・・・カイコさん・・・


「ちょっと!ケントさん!エロいこと考えてないで!助けてくださいよ!」

 おお、カレン、どうせならお前が身代わりになってタコに犯されろ!

 その方がアクセス増えるぞ!


「私の火炎魔法では、カイコさん諸共燃やしちゃいます!」

「でも、俺にどうしろと?」

「背中の聖剣は飾りじゃないんですよ!」

 ええ~、こんな重い剣、どうやって・・・あれ?簡単に抜けた。意外と軽い?

「今、助けますよ!カイコさん!えっと・・・これでタコを斬ればいいのか?」

 素振りをするつもりで、俺は聖剣エキスキャリバーを軽く振った。

 ブォン!!!

 凄まじい斬撃が走り、地面が真っ二つ・・・


「へ?」

 軽く振り下ろしただけなのに・・・

「す、スゴ~イ!すごいわ!ケント!ジュンジュンしちゃう!」

 う~ん、エロいセリフ・・・

 見た目も声もカイコさんなのだが・・・

 やっぱ、なんか違う・・・中身アベオだし・・・


「ちょっと!ケントさん!

 加減ってものを知らないんですか!

 私やカイコさんまで殺す気ですか!」

 いや、そう言われても・・・

「仕方ないのぉ、わらわが手を貸してやろう」

 リリス!

「ふん、重ね重ね世話の焼ける小僧じゃ・・・」

 そう言って、メジャー悪魔リリスは、その小さな体から『悪魔の波動』を出した。

 ブンッ!!!

 木々が揺れ、地面が揺れた。

 だが、誰が吹き飛ぶことも、巨大クレーターが形成されることも無かった。

「小僧、これが『加減』というものじゃ」

 にやりと笑うリリス。

「後は、お主等ぬしらでやれ・・・」


 ふと気が付くと、俺の横のカイコさんの体に黒い鎧が装着されていた。

「おお!これは私の鎧ではないか!」

 あれ?口調が・・・戻った?

 タコ足が絡まるアベオの体には白の鎧が・・・

「いや~ん!なによ、これ?何でまた、入れ替わってんのよ?」

マイナスの波動じゃ」

 マイナスの波動?

わらわの波動を帳消しにしてやったのじゃ、ありがたく思え」

「くそ~、この黒の鎧の中に、また忌々しい乳が・・・」

「あ~ん!アタシ、チ〇コ要らな~い!」

 元に戻った?なんだか、もったいないような・・・ほっとしたような・・・


「もう、頭に来ちゃう!光の剣でこのタコちゃん、滅しちゃうんだから!」

「ふ、氷の刃フローズン・ダイキリ!!」

 黒と白の騎士の合体技で、魔物は消滅した。



【次話予告】

 小さい頃は、お絵かきで「魔法の国」も「宝の島」も上手に描けた。

 想像力は無限大、ヒーローたちと画用紙の中で握手したっけ・・・

 いつの頃からだろう?

 絵も空想も日常から遠ざかってしまったのは・・・


次回「誰か駄作者に『挿絵』とは何か教えてやってくれ」


 あ、でもエロい落書きは大学生くらいまで書いてました。



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ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

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part1 第21部
『明るい家族計画』
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