表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第三章 魔王城編
63/68

天使と悪魔

「ふう・・・死ぬかと思った・・・」

 俺は白い砂浜の上で兜のバイザーを上げた。

 空から落ちて行く途中で『伝説の鎧』が【緊急自動装着】した・・・

 ゾンビでも、アンデッドでもない・・・生きているちゅーの!

 


――以下、主人公回想――

「ぎゃぁぁぁ!落ちる!死ぬぅぅぅ!」

 キュィ~ン!!!

 ん?ベルトのバックルが!光って回転してる?

『ジャ~ン!チャカチャカチャー♪チャカチャカチャー♪チャカチャカチャー♪』

「なに?このBGM?」

 そして、ベルトから流れる特撮ヒーロー的ナレーション。

『伝説の勇者のベルトは、猛烈な風を受け伝説の鎧へと変身するのだ!』(CV.小山〇也)

 ガシャン!ガシャン!ガシャン!

 変身ベルトが『伝説の鎧』に変形。

「鎧装着しても、落ちたら『中身』グチャグチャだろ!?」

 ブーンと例のドローンが俺の頭上に飛んで来た・・・

「そうか!コイツにつかまれば!」

 ガッシャーン!!

「痛っ!!!」

 ドローンが鎧にパイズラーオン(合体)

 兜に変形しなくていいから!飛んで!

「くそ!もう、課金でもなんでもするから、【飛行機能】だ!」

 視界に広がる幾つものウインドウ、鎧のOSが俺に囁く。

『ざんね~ん、無理よん』(CV.二階堂有〇子)

「なんでだよ!不二子ちゃ~ん!」

『今、メンテ中。ウフッ』

 ウフッじゃねー!

「ぎゃぁぁぁ!落ちる!死ぬ!」

『大丈夫よ、鎧だけは・・・』

「だから!中身は?」

『壊れないわ、鎧だけは・・・』

「生身の中身も守って!」

 慌てふためく俺を襲う衝撃波!

 ブンッ!

 下からの波動?極悶島から?

 うわっ!体が跳ね上がった!?

 あれ?でもまた、落ちる!

 あああああっ!

 ズボッ。

 頭から砂浜に突っ込む俺・・・

――回想終了――


 で、砂浜の横にクレーターがあるわけだが・・・

 あそこに一度落ちたのか?俺・・・

「何をたわけた事をぬかしておるのじゃ、小僧」

 ん?この声は!

 振り向くと幼女姿のリリスちゃんが立っていた。


「あの窪みは、わらわの波動で出来たものじゃ」

 見た目は可愛らしいリリスちゃんだが・・・

 この口調は、超メジャー悪魔・・・

「リリス!どうしてここに?」

「白と黒の愚か者どもが、無理矢理、わらわを船に乗せやがったのじゃ」

「カイコさんとアベオか・・・」

「そして、低級魔物が船ごと呑み込むなどという不遜な振舞をしおっての」

「クーちゃんか・・・」

「眠りを邪魔されたわらわは、ヤツの腹を引き裂いて外に飛び出したのじゃ」

「呑み込まれた他の船は?」

「さぁな・・・人の心配より、己を憂いだほうが良いのではないのかのぉ」

「?」

 ニヤリと笑うリリスの指さす方、海へ振り返った俺・・・

 巨大な波がこちらへ押し寄せて来る!

「ひぃいいい!」

わらわは寝起きが悪くてのぉ、不機嫌に背伸びをしたら、辺り一面吹き飛んでしもうた。あの大波もその反動じゃな」

 その波動のおかげで助かったのはいいが、あんな大波に巻き込まれたら・・・

 ザッパ~ン!

 あっという間に俺は大波に呑み込まれた・・・


 超ビッグウェーブにも微動だにしない伝説の鎧。

 だが、開けっ放しのバイザーからは、海水が鬼の様に流れ込む・・・

 ぐびび・・・ゴホッゴホッ・・・

 大量の海水を飲み、気絶する俺・・・

 大波の上で宙に浮かぶリリスちゃんが、こちらを見ている事など知る由もなかった・・・

「ふむ・・・世話の焼ける小僧じゃ・・・」


 ん?なんだ?これ・・・

 唇に柔らかくて暖かい感触が・・・

 きっと、キスってこんな感じなんだろうな・・・

 初チューも無しで死んだのか、俺・・・


「ゲホッ!!」

 口から水を吐いて、俺は意識を取り戻した。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・ああ、苦しかった!でも、生きてる!!」

「全く、情けない小僧じゃ」

「ああ、無事だったのかリリスちゃん」

 そういや、宙に浮かんでたっけ・・・

「空飛べるなら、助けてくれれば良かったのに・・・」

「助けて・・・やったじゃろ・・・」

 あれ?なんか超メジャー悪魔が頬を赤らめて・・・

 ん?

「俺を、助けてくれた?の・・・」

「ふん、覚えておらんのか、この朴念仁が・・・」

「えっと・・・もしかして・・・」

「そんな事より、あそこに裸の女子おなごがおるぞ小僧」

「え!裸の女子?どこ?どこ?どこ?」

 いたー!

 全裸で浜辺に打ち上げられていたのは・・・

「カイコさんじゃないですか!」

 うつ伏せで気を失っている?

「今、助けに行きま~す!」

 全力で砂浜ダッシュの俺。

「ふん、相変わらずエロの亡者じゃな・・・」


 あきれ顔のリリスの事はガン無視で美人騎士救出に向かった俺。

 秒で現場に到着した俺の目に映ったのは・・・

「なんだよ!これ!ありえない!」

 カイコさんの胸と尻に、コンブだなんだ海藻がまとわりついている・・・

 その横には、仰向けでチ〇コ丸出しのアベオが大の字で気絶している。

 おい、コンブ、巻き付くならアベオのデカチンにしろ!


 うむ、二人とも息はあるようだが、この状況は一刻も争う事態。

 すぐに、じ、じ、人工呼吸を!

 いや、その前に、体を締め付ける海藻を取ってあげなければ!

『人工呼吸は必要ないよ』

 ん?お前は、俺の心の中の天使!

『海藻も取っちゃダメだよ』

 ですよね~・・・いや、でも・・・

『こんなチャンスは滅多にないぜ!』

 お前は!心の中の悪魔!

『バ~カ!誰も見てね~んだ、あれやこれやヤリ放題じゃねーか!』

 だよな!

『だめだよ!リリスが見てるよ。それに、男としてサイテーだよ』

『関係ねーよ!どうせ【変態】だの【不浄の種馬】だのって呼ばれてんだ。今更、【卑劣なレイプ魔】の二つ名が加わっても大差ねーだろ!』

 いや、さすがに最後のは・・・

『元々、男としてサイテーなんだよ!俺は!てめぇは引っ込んでろ!』

『うわっ!暴力反対!』

 ああ、俺の中の悪魔が正しい心をボコボコに駆逐して行く・・・


「ふむ、吹っ切れたようじゃの、小僧」

 遠目で笑うメジャー悪魔に目もくれず・・・

 俺はカイコさんを仰向けにして、胸にへばり付く海藻に手を・・・

「う、うう~ん・・・」

 あれ?起きちゃった?

 ぱっちりとまぶたを開けたカイコさんと目が合った・・・

 美人騎士の胸に巻き付いたコンブを両手でつまんでいる俺・・・

「うん?ケント・・・か?」

 ヤバい!怒られる!チンチン切り落とされる!!

「いや~ん!久しぶりぃ~!」

 え?抱きつかれた!しかも、全裸で!嬉しそうに?

 ん?どういうことだ・・・

 心はおとこのカイコさんも、遂に俺の魅力を理解したのか?

 魔王城の階段上る前に、大人の階段登っちゃう?



【次話予告】

 ありがとう!カレン!

 色々と世話になったが、もう君は必要なくなった。

 次回から『お色気担当』はカイコさんにお願いするから

 ビッチなエセ天使は、天界でもアキバでも好きな所へ帰ってくれたまえ。

 

次回「転校生」


 わかりました、ケントさん。

 退職金は、『私をオカズに一人Hした回数×一万円』で勘弁してあげますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

↑↑↑
こちらもぜひ!
ヨロシクお願い致します。

part1 第21部
『明るい家族計画』
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ