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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第一章 悪魔の館編
6/68

エッチな夢は、何故こんなにリアルなんだろう?

 作者ですら覚えられない『リリスちゃん一家』家族構成のおさらい・・・


 エムプ:四姉妹の長女。正統派キレイなお姉さん。

 アルプ:次女。ボーイッシュな美少女。

 スクプ:三女。超絶可愛いツンデレ妹タイプ。


 スド :四姉妹の母親。大人の色気漂う未亡人。

 リリス:四姉妹の末っ子。純真無垢な美しい十歳。将来、『美女』確定。


 さぁ、みんな覚えたかな?

 では、タイトルでネタバレ必至の本編、イッちゃいます。




 彼女の白くなめらかな肌は、紅潮し暖かく、そして、柔らかだった。

 その美しい肢体が、息を荒げて反り返る。

 時折、小刻みに震え、甘美な吐息を思わず漏らす濡れた唇・・・


 ああ、エムプさん・・・

「ケントさん・・・す、すごい・・・」

 ああっ!

 おおっ!

「エムプさん!」

「ああ!ケント!!!」

 俺・・・も、もう・・・

 で、で、でちゃ・・・ゲコッ!


 あれっ!


 また、カエルになっちゃった!


 マジかよ!

 ここで寸止め?ゲコッ!

 栄光の架け橋へのフィニッシュで、思いっきりコケちゃったよ!

 コケちゃいました!ゲコッ!

 なんだよ!ざけんなよ!ゲコッ!


「心配するな、ケント」

 アルプさん!

「ボクが人間の姿に戻してあげるよ」

 彼女は、カエルの俺を両手でそっと抱えると

 その艶やかな唇を俺に重ねた。


 ああ、なんて柔らかなんだ・・・

 甘くて・・・気持ちいい・・・

 これがキス?

 あっ・・・


 俺の口の中に、唇とは違った柔らかいものが、ゆっくりと入って来た。


 こ、これは・・・

 大人のキス!


 ああ、想像していたより、気持ちいい・・・

 ああ、甘い・・・

 熱い・・・熱いよ、アルプさん!


 って・・・ん?


「だーっ!燃えてる!!!」

 あまりの熱さに薄目を開けると

 アルプさんが、火を噴いてリアルに炎上していた!


「うわっ!アルプさん!マジ燃えてる、燃えてるよ!」

「えっ? あ、ホントだ、ボク燃えてる・・・」

 二人の唇に架かった唾液の橋を拭いながら、彼女は照れるように笑った。

「ボク、ちょっと萌えすぎたかな?」

「いやいやいや!アルプさん!そんなこと言ってる場合じゃ・・・」

 ああっ!

 彼女は、真っ白な灰になって朽ちた。


「アルプさん!!」

 必至に掴もうとしても、崩れ逝くファーストキスの相手・・・

 驚嘆と悲しみに暮れる俺の耳が、いつものように引っ張られた。

「あいててて!・・・」

「もう、初めてはスクプとじゃなかったの?ケント!」

 可愛らしいリボンの付いた学校制服を着て、美少女が頬を膨らましていた。


「スクプちゃん!」

「ずるいよ、ケント。自分だけ先に経験しちゃうなんて・・・」

 でへっ・・・上目遣いのJK風スクプちゃん・・・たまらん。


 って、デレてる場合じゃねぇ!

「スクプちゃん!アルプさんが、アルプさんがぁ!」

「ああ、ちぃねえなら大丈夫だよ」

「え、でも・・・」

 そっか、この世界は、死んでも生き返れるんだっけか・・・

 最悪、ゾンビになるけど・・・

 アルプさんなら、ゾンビでもイケる!

 ゾンビのアルプさんに、いろんなトコ噛まれたい!


「おねえたちに色々教わったケントが、今度はスクプに教える番だよ・・・」

 まっかせなさ~い!

 知ってるコトも、知らない事でも、あんな事やこんなコトまで

 教えちゃいま~す!

 え?スクプちゃんが脱ぎだした!

 おお!制服が!

 一枚、また、一枚と・・・

 ああ、なんだろう!下着姿に紺ソ&ローファーって、妙にエロい!新鮮だ!


「もう、恥ずかしいから、そんなに見つめちゃ、ダメなんだから・・・」

「う、うん・・・」

 でも、無理!もう、俺の視線はスクプちゃんに釘付けロックオン!

 おお!背中に手をまわし・・・

 ブラの肩紐が、パラリと・・・

 スクプちゃんの、お、お、オッパイが・・・


 グシャっ!


 黒い巨大な柱が落ちてきて、スクプちゃんを潰した!


 ギャー!スクプちゃんが!

 ん?

 これは、柱じゃなくて・・・

 ブーツだ!巨大な黒のブーツだ。しかも、これは、見覚えが・・・


 俺が、巨大ブーツの上を見上げると、そこには・・・

 見覚えのある黒いパンティー。

「また、人のパンツ覗いてるんですか?ケントさん」

「カレン!」

 見覚えのある蔑み顔が、こちらを見下ろしていた。


「やっぱり、オマエの仕業か!カレン!」

「いい加減、目を覚ましてくださいよ。ケントさん」

「どうしてくれんだよ!スクプちゃんを!アルプさんを!二人を返せ!この殺人魔術師ウィザード!」

「チョロ過ぎですよ、ケントさん」

「なにぃ!」

「こんな夢、見ちゃうなんて・・・」

「夢?オマエ何言ってんだ?」

「目ぇ醒ませ!って言ってるんですよ!」

 カレンの声がデカすぎて、俺の耳がキーン!と鳴った。

「声、デカ過ぎだ!カレン、もう少し・・・」

「目を醒ませ!ケント!」

 キーン!

「起きろ!ケント!」

 キーン!!


「おきて!ケントお兄ちゃん!」

 はっ!

 知らない天井だ・・・

 じゃなかった、この天井は、俺の借りている屋根裏部屋の天井だ。

 なんだ、夢か・・・

 夢の中まで、俺の邪魔をしやがって・・・カレンの野郎・・・


「えっと、『変態さんは、朝、起きるのが苦手』っと・・・」

 リリスちゃんが、例の【観察日記】に書き込みをしていた。

「リリスちゃん、お兄ちゃんはぁ、変態じゃないようぅ」

「うん!知ってる!エロいことしか考えてないヤンキーガエルさんだよね!」

 いや、それも、違うよぉ・・・


 と、リリスちゃんのつぶらな瞳が、下の方をガン見している?

 ん?

 じぃー・・・・・・

 はっ!

 全裸の俺の股間を、十歳の幼気な少女が凝視!

 しまった!昨夜、暑すぎて、寝ている間に裸になってた!

 しかも、朝なので・・・

 俺のロバート・ダ〇ニー・ジュニアが!

 アイア〇マンに!


 やばっ!

 俺は、慌てて枕でMAX状態の鉄男を隠した。

「えーと・・・『お兄ちゃんのおちんちんは、お風呂のときと、ちょっと形がちがっていた』・・・と」

 リリスちゃん、今書いた部分は削除しようね。

 ああ!ダメ!

 スケッチなんかしちゃ!

 ダメ!!!



次話予告

 春は、お花見。

 夏と言えば、冷やし中華。

 ビールには、枝豆。

 カレーには、福神漬け。

 定番中の定番。

 そう、ラブコメには、エッチなハプニングが欠かせない。


次回「王道を往く者」


 うん、このグダグダエロ展開・・・

 時代劇だと、そろそろ印籠とか桜吹雪が出てきて・・・

 般若のお面に成敗される頃だな・・・



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ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

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part1 第21部
『明るい家族計画』
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