愛のままに欲望のままに僕は君だけを・・・
「はぁ、それで、まんまと逃げられたと・・・」
「はい、スミマセン・・・ゲコッ」
「大体、呪い除けの指輪なんて都合のいい魔導具があるわけないじゃないですか」
「ですよね~・・・ゲコッ」
「これだから、ヤンキー校出身のミジンコ知能は!
エロいことばっか考えてるから、またこんな目に遭うんですよ!」
「はい、ごもっともです・・・ゲコッ」
俺は、人工知能とミジンコ知能のダジャレなど、ツッコむ余裕も無くカレンになじられていた。
全裸で正座して・・・
だって、俺、またカエルになっちまったもので・・・
「カーッ!今、思い出しても恥ずかしいですよ!
一瞬たりとも、ケントさんに心を許して、目を瞑ってしまった自分が・・・
そんな女子に、ケントさん、あなたは、なんてことをしてくれちゃったんですかね!」
はい、伝説の勇者ケントこと
俺は、肩を抱き締められ、目を閉じたカレンにキスを・・・
する前に・・・
カレンの胸の谷間に指を入れました。
挟んでしまいました!
だって、本当に呪いが発動しないか確かめてみたかったんだもん・・・
で、まがい物の指輪が効力を発揮するはずもなく・・・
俺は、また魔女の呪いでカエルに変身してしまった・・・
「いくら変態でも、アホの童貞でも、あれはないわぁ~」
「ですよね~・・・ゲコッ」
「もう、黒歴史!私の光り輝く天使の経歴に暗黒の汚点ができちゃいましたよ!」
「さーせんした!ゲコッ」
なんだろう、メチャメチャ怒ってる。
いつもは、俺を罵倒するボキャブラリーも、色々とバリエーションがあるのだが
今日は、そんな余裕も無い位、激オコだ・・・
はっ!ひょっとして・・・
「ホントに悪かったよ、人間の姿に戻ったら、ちゃんとするから、ゲコッ」
「はぁ?『ちゃんと』って、何するつもりですか?」
「だから・・・その・・・キスを・・・ゲコッ」
「はぁぁぁぁっ!?なに寝ぼけた事言ってるんですか?するわけないでしょう!」
「え?でも、さっきは、その気だったんじゃ・・・ゲコッ」
「女子に『二度目』はね~んだよ!」
「そ、そうなんですか・・・ゲコッ」
キメ台詞のような言葉と、キャラ完全崩壊で目をひん剥いたカレンの表情に、俺、沈黙・・・
「勇者様!」
血相を変えて部屋に入って来たのは、シスター・ジルだった。
大聖堂に戻ったカイコさんに、俺が大変な事になったと聞かされて、駆けつけてくれたようだ。
「そうでしたか、そんな事が・・・」
事の顛末をカレンから聞いたシスターは、俺に微笑んでくれた。
「全ては、そのマダム・ラ・ブーフォンという方の罠だったのですね。自分が逃げるために、勇者様を騙すなんて・・・」
「あの、シスター、私の話、ちゃんと聞いてました?」
「勿論です、カレン様。勇者様をも謀るその男、かなりの手練れなのでしょう」
「えっと、シスター?ケントさんは、変態のエロ童貞な上
ミジンコ並みの知能なので、性犯罪者に騙されて
あのスケベおやじをまんまと逃がしてしまったんですよ」
「はい、殿方は多かれ少なかれ、そういった資質をお持ちです。罪は憎むべきかもしれませんが、悔い改める方は許すべきでしょう」
「いやいや、聞いてくださいシスター。
ケントさんは、人間に戻ったら『もう一回ヤリ直そう』とか ぬかしてんですけど!」
「ええ、カレン様の仰る通り、やり直すという気持ちは大切です」
「えっと、そうじゃなくて・・・」
「ご安心ください、カレン様。わたくしが、ケント様の呪いを解除致します」
まったく噛み合わないカレンとシスターの会話。
さすが『聖女シスター・ジル』!
美しい上に寛容。
なんちゃって駄目天使に爪の垢でも飲ませたい!
「呪いの解除か、それはどのような術なのだ、シスター?」
二人のやり取りを傍らで観ていたカイコさんが聞いた。
「はい、この聖水を使います。これを・・・」
なんだ?シスターが頬を赤らめて、何か言いにくそうに、恥ずかしがってる?
「聖水をどうするのだ?」
「聖水を、わたくしの口に含んで・・・」
「口に含んで?」
「け・・・ケント様に、吹きかけます」
伏目がちに顔を赤らめるシスター。
色っぽい!
清楚な人は、そんな行為で恥ずかしがっちゃうのか?
大丈夫です!俺、もっと凄いプレーでも、シスター相手になら耐えてみせます!
「では、参りますよ、ケント様」
「はい、シスター!ゲコッ」
シスター・ジルが聖水を口に含んで、俺に吹きかけた。
「あ!アヂィ!!!!」
なんだ!これ!この聖水、シャレになんないくらい激熱だ!
「ケント様、少しお熱いかもしれませんが、我慢なさってください」
いやいやいや!無理無理無理!
熱すぎて、死んじゃうよ!
「おい、何か勇者殿が苦しそうだが?大丈夫なのか?」
「カレン様の呪いが聖水に抗っているのです。少々熱く感じますが、問題はありません」
いやいや、少々どころか、メッチャ熱いんですけど!
「超天才の私の超強力な魔力の呪いですから
聖水にはかなりの耐性があるんですかね~
ちょっとハードなSMプレイ位の威力でしょうか?
でも、変態王のケントさんなら、軽い前戯みたいなもんですよ、きっと」
俺は、まだ十六歳のチェリーボーイなんだから
そんな高尚な大人の趣向など理解できん!
これなら、まだリズ姫と唾液プレイの方がまだマシだ!
お願い!姫の唾舐めさせて!!!
次話予告
変態と呼ばれ続け
遂に、真の変態へと闇落ちしてしまう主人公
だが、美少女の唾液を舐めたいという彼の心の叫びは、序章に過ぎなかった・・・
更なる高み、新たなる伝説がケントを待ち受ける!
次回「R15.5のファーストキス」
ああ、また下ネタ満載ってことね・・・




