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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第二章 魔王降臨編
53/68

魔法が解ける時

「はいどーも!」パチパチパチ!

「皆さん、こんにちは!伝説の勇者、ケントで~す!」

「こんにちオッパイ!カレンで~す!」

「おいおい、なんだよ!その挨拶?」

「いやぁ、ほら、私たちってキャラ立ちが薄いってゆうか、キメ台詞的なものがないじゃないですか」

「それで、その挨拶かよ・・・」

「こんにちオッパ~イ!」

「なぁ、カレン、流行らせたいんだったら、もっとセクシーなポーズで言わないと」

「こうですか?」

「・・・」

「それは、『だっちゅーの!』だろうが!ってツッコんでくださいよ」

「いや、元ネタ知らねーし・・・」

「とか言いながら、『ちょっといいなぁ、でへへへ』とか思っちゃいました?」

「でへへへとか言ってねーし!」

「そんな事より、ケントさん・・・」

「なんだよ!オッパイネタもう終わり?」

「今日は、なんと!お手紙をいただいておりまして!」

「手紙?」

「はい、ラジオネーム『ラスボスは、がびがびパンツ』さんから・・・」

「ラジオネームってなんだよ!ネットラジオかよ!」

『ショボい童貞のケントさん、超絶美少女のカレンさん、こんにちオッパイ!』

「うわっ、その挨拶、もう普及してる?」

『連日、W杯を楽しんでいる事と思いますが・・・』

「ふんふん・・・」

『W杯などカップ四天王の中では最弱の存在』

「待て待て、なんだよ!『カップ四天王』って」

「知りませんよ、そう書いてあるんですから」

「まぁ、いいや、続きを読んでくれ」

『W杯如きで喜んでいる貴様等雑魚風情が、X杯、Y杯、Z杯に到底勝てまい。ぬはははっ!』

「ぬははじゃねー!」

「ちょっと、ケントさん、私が言ってる訳じゃないんですよ、叩かないでください!」

「もういいよ、そんな変な手紙読むな!」

「でも、なんなんですかね?XとかY・・・あ、もしかして・・・」

「カレン、なにか、心当たりがあるのか?」

「W・X・Yといえば・・・」

「といえば?」

「ケントさんお得意の女体の落書き!」

「俺じゃねーよ!毎回、お前が書いてんだろ!」

「あれ?そうでしたっけ?」

「そうでしたっけじゃねー!ちょっとその手紙見せろ、何か書いてあるかも・・・」

「なんだかんだ言って、興味津々ですね、女体に」

「違うわ!え~と、どれどれ・・・」

「そんなにガン見しても、エロ画像は浮き上がってきませんよ」

「おい、カレン・・・」

「なんですか?何かわかりましたか?」

「いや、XとYはともかく・・・」

「?」

「これ『Z』じゃなくて、漢字の『おつ』だぞ」

おつ?なるほど!ラスボスは、やっぱ最強ってことですね」

「はぁ?なにそれ?」

「乙杯=おつはい、おつぱい、オッパイ!」

「どんなラスボスだよ!」

「バンザーイ!バンザーイ!オッパ~イ!」


 『乙杯オッパイ』は、さておき・・・

 『なんだよ!2(仮)』第53部をお楽しみくださいませ。



「この異世界に、パテントも著作権も無いんや」

 オッチャンの独り語りが続く・・・ほぼ、愚痴だな・・・

 異世界に存在しなかったブラジャーを考案したのは良いが、

 それはすぐに他の洋服屋や防具屋までもがコピペした。

 もちろん、オッチャンの許可など取る事なく・・・

 そして、彼らはこの異世界に於けるプロ。

 オッチャンの作る物よりも良い製品を作って、どんどん売り上げを伸ばした。


「元祖、本家の意地や、ワイは『コーディネーター』としてブラジャーの正しい着け方、『ブラジャーの着け方はこうでねぇと』っちゅうのを売りにしたんや」

 いちいちしょーもないダジャレ挟むな!

「ただ、ワイもアホやない、こんなオッサンがコーディネーターゆうても、客など誰も来ぃひん」

「それで、女装したのか・・・でも、アンタが女装してもなぁ・・・」

「女装ちゃうで!魔法で性転換したんや」

「へ?性転換?そんな魔法あるの?てか、オッチャン、魔法使えるのかよ!」

「チッ、チッ、チッ、使こうたのは、たららったら~!この魔導具やがな」

 こ、これは!いわゆる、ひとつの・・・大人のオモチャ!

 オッチャンが取り出したのは、エッチなDVDで見かけた事のある男性器を模した・・・いくら『R15』でもそれ以上は言えない!

「これをな、ケツの・・・」

 わー!使い方は聞きたくない!オエっ!想像しちゃったじゃないか!


 それに、アンタが女になった姿も・・・想像したくないぞ!

「チッ、チッ、チッ、兄ちゃん、これが『マダム・ラ・ブーフォン』の肖像画や」

 え、ええ~!スゲー美人!

 こんなオールバックハゲでも、女になると異世界の法則が作用してしまうのか?

「どや、兄ちゃんも、いっぺん女になってみる?」

 ん~・・・女体化して、色々やってみたいが・・・

 それ、オッチャンが使ったヤツだよね・・・

 無理!やめときます・・・


「でもな、昨日の事やった、突風っちゅうか、おかしな風が吹いてな、魔導具の効力が消えてもうたんや・・・」

 あ、それ、リリスちゃんの波動だ・・・

「丁度、ベッピンの姉ちゃんの乳を・・・いや、ブラの着け方を教えていた時でな・・・」

 で、大事件になったわけか。

 ふん、悪の栄えた試し無しだな。いい気味だ!

「せやから、ワイは何も悪うない!悪いのはあの風や!」

「いやいや、女性の胸を好き放題揉んだんだ。罪の報いは受けて貰おう」

「いやいやいや、ワイは女の体、女やったんや!女が女の乳揉んでナニが悪いんや!」

「悪いわ!体は女でも、中身はエロいオッサンじゃねーか!」

 って、あれ?

 カイコさんも体は女、中身はおとこ・・・あれはOKなんだよな・・・

 いや、どうなんだ?もう、訳がわからん!

 はっ!待てよ、俺も女体化すれば、百合に目覚めたカレンと・・・


「兄ちゃん、たのむ!見逃してぇ~な」

「な、なぁ、オッチャン・・・」

「はい、なんですか?勇者はん。金でも女でも、オッチャンがお世話しまっせ!」

 そんな胡散臭い世話はいらないが・・・

「その魔導具、もう一つないかな?」

「ん?この性転換魔導具『マキちゃん』でっか?」

 なんだよ!その名前!

「これは、一品モノでしてな、せやけど、こんなんでええなら勇者はんに差し上げますよって」

 いや、アンタの使ったヤツは要らない・・・


「くそ、女体化できればカレンと、あんな事や、こんな事・・・」

「ほう、勇者はん、あの魔女っ娘の姉ちゃんとは、まだなんか?」

 うわっ、しまった!独り言が聞こえてしまった・・・

「べ、別に俺は、あんな女・・・大体、アイツは魔女っ娘だから、そんなことしたら呪いでカエルにされちゃうし・・・」

 実際、一度、カエルになってるし・・・

「ふんふん、呪いは恐いが、あんなイイ女や、したいよねぇ~、そ~ゆこと」

 うわっ、いやーな笑顔だな・・・

「兄ちゃん、オッチャンに任せなはれ!」

「?」

「いい魔導具があるんや」

「魔導具?」

「あれは、確か・・・せや、フロントの引き出しに!今、取って来るさかい、ここで待っとって」

「オッチャン、逃げる気だろ」

「ギクッ!!!そ、そないな事するかいな!」

 いや、今、思いっきりギクッ!!!って言ってましたけど・・・

「そない、疑うんやったら、兄ちゃんも一緒に行こか?」


 で、宿屋のフロントに行った俺とオッチャン。

「兄ちゃん、これや・・・」

「これは、指輪?」

「たららったら~!呪い除け魔導具!『ヨケル君』や!」

 俺は、テンプレなアンセムにも、魔導具のネーミングにもツッコまず、その指輪を受け取った。

「ちゃちゃっちゃ、ちゃっちゃっちゃ~!勇者の兄ちゃんは『ヨケル君』を手に入れた!やな」

 そういうのも、要らないから・・・

「これを着ければ、呪われないのか・・・」

「せや、この指輪をはめれば、魔女ともハメ放題ってことや」

 だから!そういうのも、要らない!


「きっと、あの魔女っ娘の姉ちゃんは、じゅんじゅんな状態や」

 じゅ、じゅんじゅんって!

「エロい声聞いて、興奮して、マッサージくらいじゃ・・・なぁ、収まりつかんやろ」

 そ、そうなのかな・・・

「オッチャンはここで待ってるさかい、さっきの部屋、使こうてええで、気張りや兄ちゃん・・・」

「お、おう!」


 俺が一人で部屋に戻ると、円形ベッドの上にカレンが寝そべっていた。

「あー、もう、ケントさん、どこ行ってたんですか?探しちゃいましたよ」

 寝返りを打つようにこちらを見るカレン・・・

 エロい!

 てか、ベッドに誘ってる?『来い!』って言ってる?

「あれ?ケントさん一人ですか?あの頭の薄い・・・」

「カレン!」

 俺は、我慢できずにベッドに駆け上がり、魔女っ娘の肩を抱いた。

「え?ちょっと・・・ケントさん・・・」

 カレンの潤んだ瞳を黙って見つめる俺。

 そして、カレンも、黙ったまま青い瞳を閉じた・・・




次話予告

 見つめ合う男と女。

 もう、言葉は要らない。

 魔法も呪いも必要ない。

 過去も未来も関係ない。

 さぁ行こう!未だ見ぬ世界レベルへ!


次回「愛のままに欲望のままに僕は君だけを・・・」

 

 なんとか『R15』の限界レベルは、死守するつもりです(作者談)



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ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

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ヨロシクお願い致します。

part1 第21部
『明るい家族計画』
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