異世界万歳!
まぁ、気軽にお読みください。
さらっと流して、クスッと笑う・・・そんな作品です。
ええ、さらっと【ブックマーク】でもして・・・
いやいや、そんなに重く考える事ではありません。
気楽に【ブックマーク】・・・ちょこっと【ブックマーク】を押すだけです。
え?強要?いえいえ、そんな・・・
ただ、【ブックマーク】されたほうが、便利かなぁって・・・
なに?ただでさえ少ない【ブックマーク】が、また減った?
あらら・・・
てなわけで、『第一章 第二話』スタートです。
王都には、円形の街をぐるりと囲む壁がある。
『都』というだけあって、セキュリティが厳重なのだろう。
不審な者や魔物たちの侵入を防ぐため、数か所ある出入り口には常時門番が立っている。
俺が雇われている宿屋は、その防壁の程近い場所にある。街外れだ。
だが、この宿屋兼居酒屋、『ノブネコ』は、繁盛して・・・
ブー!ブー!ブー!【警報】!パターン青!
【警報】著作権に抵触する表現を感知しました。
【警報】著作権に抵触する表現を感知しました。
――PAUSE~一時停止――
――巻き戻し――
――削除――
ピーピーピー・・・【警報解除】書き換えが完了しました・・・
――再生再開――
だが、この宿屋兼居酒屋は、繁盛している。
宿屋の方は、滅多に満室とはいかないが、居酒屋は連日大盛況だ。
なにせ、ここは、リリスちゃんのママと三人の姉、
美人女将と美人三姉妹がいる店なのだから。
「ケントさ~ん!大生三丁、ご注文いただきました!お願いしま~す!」
「はい!ヨロコンデ~!」
俺にオーダーを伝えたのは、長女のエムプさん。
長い髪が美しい正統派美人。
居酒屋勤務中は、ポニテにしているが、また、その『うなじ』がイイ!
王道中の王道ド真ん中、超絶キレイなお姉さんだ。
『キレイなお姉さん』は、好きですか?だと!
嫌いなヤツがいるわけない!いたら、教えて欲しいものだ!
年齢は・・・二十歳くらいかな?
俺は、女性に年齢を聞くようなヤボテンではない。
ああ、この『お姉さんっぽさ』が、たまらん!
「ケント!料理上がってるから、頼む!」
厨房から声を掛けてきたのが、次女のアルプさん。
俺より、ちょっと上?高校の先輩かOGみたいな感じだ。
短い髪に、端正な顔立ちは、少しボーイッシュ。
性格も気が強そうな男前タイプ。
店では調理担当で、ほぼキッチンにいるのだが・・・
室温の高い厨房で汗をかき、薄手のシャツが体にフィット・・・
ごちそうさまです!
どんぶりで三杯以上イケます!
いいね!ブラジャーというものが存在しない時代設定。
異世界万歳!異世界最高!
「もう、ケントったら、鼻の下伸びっぱなしだし!」
「あいててて・・・痛いよぉ、スクプちゃん」
イガグリ頭の弟を戒める国民的長寿アニメの主人公のように、
俺の耳を引っ張るのは、タメかちょっと年下っぽい三女。
この子もまた、超カワイイ!
クラスの一番人気確定!いやいや、全校ナンバーワン!
彼女の顔を見にやって来た他校の男子が、校門前にわんさかってとこだ。
「ちゃんと仕事してよね!べ、別にヤキモチとかじゃないんだから!」
ああ、この匂い立つようなツンデレテンプレ・・・
リアルで聞かされるとは、夢にも思わなかったぜ!
異世界最高!ツンデレ最高!
「あらあら、スクプ、ケントくんに意地悪しちゃダメじゃない」
この優しそうな笑顔は、この店の女将、みんなのママ、スドさんだ。
娘たちの年齢からして、アラフォーなんだろうけど・・・
大丈夫です!
全然イケます!
大人の女性、大歓迎!むしろ、憧れます!
ああ、小娘にはない色気。酸いも甘いも色々知ってる経験値・・・
嗚呼、未亡人最高!
ええ、リリスちゃんのパパ、スドさんの旦那さんは、リリスちゃんが生まれて間もない頃に亡くなられたそうで・・・
死因とかそういうのは、聞いてません。
でも、お父さんには感謝です!
こんな美人の娘たちを『この世界』に残してくれて・・・
安心してください。天国のお父さん。
僕が、娘さんたちを、そして、スドさんを守ります!幸せにしてみせます!
――なにを浮かれちゃっているんですかね?このヤンキーは・・・――
ん?
誰だ?
いや、どこかで聞いたことのある声だ・・・
辺りを見回したが、誰も俺に話しかけてはいない。
空耳か?
でも・・・いまの声・・・
「いらっしゃいませ!」
エムプお姉さんのきれいな声に、思わず振り向く俺・・・
おおっ!
女勇者さまのご来店だ!
うわ~!エロい!
なんだろう?防具として大丈夫なのか?その露出の多いアーマーは・・・
でもって、この方も、お美しい・・・
一緒に入って来たあの耳の長い・・・エルフだっけか・・・
この銀髪の子も滅茶カワイイ!
ホント、この世界は美人で満ち溢れている!
いいぞ!異世界!ファンタジーワールド万歳!
――ふん、あれだけ日本に帰りたがってたくせに・・・――
ん?
まただ・・・
また聞こえる。これはアイツの声・・・
「ケントさ~ん!ご新規二名様にオリジナルカクテル二丁です!」
「は~い!大喜びで!」
そうだ。俺は今、この異世界で平穏に暮らしているんだ。
きっと、幻聴だ。
過去も前世も忘れよう。
俺は、今を生きる!
この、ハーレムのような素晴らしい日常を!
「お待たせいたしました!お嬢様方。当店自慢のオリジナルカクテルです」
「おお、美味そうだな」
「すご~い!きれいな色!」
「ありがとうございます。美しいお客様のために、腕によりをかけて、心を込めて作りました」
美人客にデレる俺に、女勇者が訊いた。
「そうか、ありがとう。それで、このカクテルは、なんという名前なのだ?」
「お店の名前を付けたカクテルです」
ああ、言い忘れていたが、
この店、宿屋兼居酒屋の屋号だけれど・・・
『私のお部屋は空室よん!』
・・・だそうだ。
あえて、ツッコまない。
ママのネーミングセンスにも・・・だ!
なにせ、ここは異世界!
美人だらけのファンタスティック・ワールドなのだから!
次話予告
「しあわせ」は歩いて来ない、ホントだね
「しあわせ」は失くして初めて「しあわせ」と気付く・・・
小さな不幸も、人生も
三歩進んで二歩下がりゃ、昔の事さと笑える余裕。
「しあわせ」数える両手の指が、男を更にデカくする。
次回「え?しあわせオーラ?モテ期フラグ?」
浮かれすぎの主人公が、更に・・・
ああ、週間ユニーク1000人越えは、過去の栄光か・・・