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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第一章 悪魔の館編
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リリスの夢

またまた、駄作者脳内会議・・・

「う~む・・・失敗だった・・・」

「ああ、グロの件ですか?やっぱアクセス伸びませんでしたね」

「仕方ないでしょう、前書きで『読むな』って自分で書いちゃったんだし・・・」

「冷静に読み返したら、それ程グロくも無かったけどな」


「いや、失敗というのは、『パンツの日』だ」

「ああ、八月二日、『バニーの日』でもあったんですよね」

「で、翌三日が『ハチミツの日』。それが、どうしました?」


「便乗し損ねた・・・」


「また、それですか・・・」

「大体、毎日『〇〇の日』って、こじつけられてますから、また乗っかれる機会はあると思いますが」

「だが、『パンツの日』と『バニーの日』なんて美味しい日は、もう二度と無いぞ!」

「八月二十日で『パンツ丸見えの日』ってのはどうですか?」

「便乗以前に、人格疑われますよ・・・」


 では、楽しい楽しい『リリスの夢』お読みください。



「なんで家族みんなを殺したの?お兄ちゃん!」

 リリスちゃんが言った。

 なんだろう・・・いつものリリスちゃんじゃない・・・

 オーラだ。

 真っ黒な、とてもおぞましい『気』をまとっている。


「リリスちゃん!エムプさんたちは、悪魔だったんだ!」

「悪魔だから殺したの?」

「あ、いや、その・・・」

「下がって!ケントさん!そいつは・・・」


 リリスちゃんがカレンをちらりと睨んだ。

 少女の周りの漆黒のオーラが

 魔女っ娘とヤツをお姫様抱っこする女騎士を吹き飛ばす。

「きゃっ!」

「うっ!」


「か、カレン!」

「低級天使が・・・」

「り、リリスちゃん・・・」

 たじろぐ俺を守るように、白鎧のイケメン騎士が剣を構える。

「あなた、何にも知らないようね。

 『リリス』というのは、超メジャーな悪魔の名よ」

「リリスちゃんが・・・悪魔・・・」


 グガァァァっ!

 十歳の少女とは思えない声、いや、獣の唸るような咆哮と共に

 リリスちゃんの体から、天井まで届くような巨体の悪魔がその姿を現した。

「ひ、ひえぇぇ!」

「くっ!・・・やだ、覚醒しちゃったの?」


 顔は人間だが、羊のような角が生えていて

 ほぼ裸の体に蛇が何匹かまとわりついている。

 牙や爪は鋭く長く尖り、背中には黒く大きな翼が広がる。

 おぞましい黒眼くろまなこに金色の瞳で、こちらを見下ろす悪魔。

「こ、こわっ・・・いや、顔は美人だし、スタイル抜群でエロいなぁ」

「は、はぁ?あ、あんた何言ってんのよ!あれは・・・」

 シャアァァァァッ!

 デカいエロ悪魔が威嚇するように息を吐くと、今度は白騎士が吹っ飛んだ。

「いやぁ~ん!」


 壁に押し付けられたまま動けない白鎧。

 その下では、カレンと黒騎士が床に伏したまま起き上がれずにいる。

「な、何故、あの少年は、平気なのだ・・・・」

「た、たぶん・・・頭空っぽの変態だから・・・ですかね・・・」


 シャアァァァァッ!

 再び巨大美人の超巨乳悪魔が吼える。

「うわっ!」

 俺の着ていた服が吹っ飛び、後ろの三人が苦しむ。

「うっ!」「ぐっ!」「あ、あん!」

 ちなみに、最後の「あん!」は白騎士が漏らした声だ。

 

 自分でも不思議なのだが、こんな状況でも

 俺は超長身の悪魔のエロい体に釘付けになっていた・・・

「ああ、蛇邪魔だなぁ・・・

 もう少しずれてくれると、肝心な所が見えるんだけどなぁ・・・」


「あ、あの少年は、真性の変態か?・・・」

「ええ、ついでに自分の名前も書けないアホです、ケントさんは・・・」

「でも、いいお尻してるわ・・・」

 最後は、イケメン騎士のセリフだ。コイツ・・・そっちの人?


「小僧・・・何故、貴様はわらわを恐れぬ」

 悪魔が俺に訊いた。

 少し低い声だったが、俺には綺麗な声に聞こえた。

「いや、恐いですよ、でも、なんだろう・・・綺麗だし、その、エロいし・・・」

わらわが綺麗?だと・・・」


「それに、リリスちゃんは恩人だし、可愛いし・・・」

わらわが・・・恩人・・・」

 一瞬、悪魔の顔が優しく微笑んだように見えた。

 が、次の瞬間、羊の角を抱えて苦しみだした。

 ぐうあぁぁぁぁっ!!!

 悪魔がまとう黒い『気』が溢れ出し、部屋中に充満した。


 俺は、その黒い闇の中で、少女リリスちゃんの声を聞く。

――家族が欲しかったの――

「リリスちゃん・・・」

 リリスちゃん四姉妹とママ、そして俺が囲む笑顔の食卓・・・

 他愛もないほのぼのとした日常・・・

 ちょっとエッチなハプニングの数々・・・

 それらが、まるで映画のスクリーンに映し出されるように甦った。

――家族が欲しかったの――

 今度は、悪魔の巨大美女が苦しむシーン・・・

 数人の神父のような格好をした男女に囲まれる悪魔・・・

 光の中で、絶叫し羊の角を抱える美人・・・

――家族が欲しかったの――


「そうか、淋しかったんだね・・・リリスちゃん」

 俺の中にリリスちゃんの『心』が、すっと入って来た。

 言葉や理屈ではなく、彼女の『想い』が理解できた。

 俺はリリスちゃんを抱きしめて言った。

「もう一度・・・」

「お兄ちゃん・・・」


「もう一度、四姉妹でお風呂に入っているシーンを見せてくれないかなぁ」






次話予告

 台無し・・・それは主人公の最後の言葉。

 台無し・・・笑えるシーンが少ないストーリー。

 台無し・・・エロもグロも中途半端な展開。

 それでも、キャラ達は勝手に動き回る・・・


次回「あくまのはどう」


 ひらがなだと、きるところでいみがちがってくるな・・・


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異世界転生ってなんだよ!
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