表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

やっぱり中の人は

 でも、あれーぇ?

 男性だと思ってたんだけどなぁ?


「助けて頂いて、本当にありがとう」


 美少女は深々と頭を下げた。いやーぁ。なんのなんの。


「主様!」


 何故か護衛さんたちが慌てていますが。


「いいのです。お礼で頭を下げる位どうということはありません。こちらは命拾いをしたのですから」


 んん?商人の格好はしていても、実は偉い人の変装とかですか?偉い人に対するマナーなんか知らないよ?ドラゴンだからってことで、許してくれないかなぁ。


「本当ならば十全にお礼をしたいところですが、緊急の用事があり急ぐ身です。後日改めてお礼をと申したいところではあるのですが、ドラゴン様」

「は、はいっ!」

「後日こちらが出向くか、ドラゴン様にお越し頂くことになるかと思うのですが。すみません。お礼と言いながらも、こちらが出向く場合は私は来られず、ドラゴン様にお越し頂くのはお礼をする身では大変失礼にあたりますが……」

「いえいえ!おかまいなく!」


 びっくりしちゃうよ!偉い人と関わったら、ろくなコトにならないと私の第六感が告げている!


「しかし、それではあまりに……」

「いえいえ。急ぐんですよね!どうぞどうぞ!」


 それにしてもこの人、ドラゴンと話してるのに、全然動じないなぁー?変わってる。


「それでは、御言葉に甘えて。おい!行くぞ!急がねば間に合わなくなる」


 後半急に言葉を荒げた美少女の声は、確かに男の人の声だった。どうなってるんだ……。確かに少女にしては声が低いとは思ったけどさ!背もちょっと高かったけどさ!反則でしょ!


「あ、因みにドラゴン様」


 美少女(だったもの)が突然振り返って告げたことには。


「私、男性でございます。成人もしております」


 今度こそ、私はびっくりした。なんで私の考えたことが分かったんだ。そして、やっぱり男性だったんだね。動きで男性と判断した私の目に狂いはなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ