帝国会議
「只今より会議を開始いたします。よろしくお願いします」
司会進行役はそう告げ会議は開会した。
「まず、始めの議題にダスマン大尉率いる部隊ISEFがヴァクーニ大佐の命に依り
保護した赤子の件についてです。」
進行役の発言後ヴァクーニは挙手をし話始めた。
ヴァクーニの話を聞き終えた会議のメンバー8名は深く考え込んでいた。
沈黙の中、光国総長セルゲイ・イース・ブライトマンは思い立ったように
発言をした。
「ヴァクーニ君は、なぜ保護しようと思ったのかね?」
「私は、ガズ・レイマンの子と断定し、その主席で卒業した血筋を利用し
今、国が置かれている状況を打開出来るのでは、思い処分を後にし
保護を優先しました。」
ヴァクーニ大佐の話が終わるや否や光国総長側近は声を声を荒らげた。
「レイマンの子ともなれば闇の能力者の可能性が高いのだぞ!?
そのような奴を利用するまで光の国は、闇の国より劣っているとでも言うのか!?」
光国総長は側近を宥めるように声を発した。
「たしかに光の国は闇の国よりは遅れを取ったとは思ってはおらんが、過去に闇の者が光の国を統治していたと考えれば、そのような事に拘らなくてもいいのではないか?」
光国総長の発言に皆、沈黙した。
光国総長は続いて話を続けた。
「それに、ヴァクーニ君は私らなんかより現場の事を理解している。
私はヴァクーニ君の案に賛成だが、他の皆はどうかね?」
側近含み他の6人は『総長が仰るのなら・・・』と口々に発していた。
司会進行役は光国総長の指示により採決を採った。
結果は案の定赤子の保護に決定した。
「では、ヴァクーニ君後は頼んだぞ」
「ッハ!!」
そして、赤子を保護という事で国は動き始めた。