襲撃作戦
ネイヴァ・フッド・ダスマンは特務のため、闇の国の町に訪れてた。
『こちらDas敵のアジトに着いた。待機状態に入る。』
そう言って特殊任務遂行部隊隊長のダスマンはオペレーターの指示を待った。
特殊任務遂行部隊、通称ISEFは光の国直属の特殊任務を行う部隊である。
主に、国に直接害のある人間を隠密に暗殺、捕獲等をメインに行動している。
そのため、魔法技術学校から経歴を見られ、
そこから有能な者だけが推薦される。
ダスマンも22歳にしてISEFに推薦され、4年後に若くして隊長になった。
その、有能さ故に今回の光の国の裏切り者である『ガズ・レイマン』の暗殺を
任された。
ダスマンは待機状態中に今回のターゲットの情報を思い返していた。
『ガズ・レイマン』その名は100ある偽名の中の一つに過ぎない、
わかっている事は彼は、風の国出身で風の国の推薦で魔法技術学校を入学、
そして主席で卒業、魔法は火を主に使う。
ただそれだけで主席で卒業できるはずがなく、
彼の特殊能力とも言えばいいのか、彼はさまざまな魔法を模倣すること
に長けていた。
それ故、闇の魔法を模倣してしまったため、闇の能力者と思われ
国から追放された。
ただ、『レイマン』と言う性は風の国や他の国にも存在せず、魔法技術学校当時から偽名だと思われていた。
追放された、レイマンは光の国報復のため闇の国に所属し、似た事情の者を集めて報復部隊『エッグワン』を発足し、風の国の町『エアゾ』襲撃や、
火の国の町『ファス』襲撃、そして、魔法技術学校同期を
全員殺害などを行ったとし、光の国は国家反逆罪とし、暗殺命令を下した。
そして、ISEFはその命を受け5人体制で敵アジトへと向かっていた。
「状況確認、突入せよ!!」
オペレーターの突入命令を聞きダスマンはドアに爆弾を設置、爆破、
そして拳銃の銃口をアジト内へと向けた。
銃には特殊な弾丸が入っており、撃たれた人間は魔力を形成すると言う
魂を崩壊させ、相手の魔法を一時的に無力化することができる。
しかし、その弾も効果を発揮する機会もなくアジト内は蛻の殻だった。
周囲を確認しダスマンは無線にこう告げた
「クリア奥に進むぞ」
そのまま、奥に進もうとした時床に違和感を感じた。
「ん?」
ダスマンは床の一部だけ軋むことを感じに何かあると察した。
「マスターキーを持ってこい」
ダスマンは部下にショットガンを持ってこさせた。
そして、徐に床にショットガンを放った。
「ドンッ」っと音とともに床には通路のようなものが現れた。
「やはりな、『こちらDas地下に隠し通路を発見した。命令求む、』
Gil,Rei,Ailは奥を確認して来い!Bisは俺と来い。」
「了解」
『敵が隠れているかもしれん、覚悟して迎え』
『了解!!』
合図とともに隠し通路に折りそして奥へと向かった。
奥には人影がなく、そこにあったのは病室ともいったような全面白の研究室が
出迎えた。
「ここは・・・なんだ・・・」
Bisは驚きを隠せずそう呟いた。
ダスマンはその部屋の隅にあるクリアケースを見て、唖然した。
「赤子・・・だと・・・なぜ、こんな所に・・・」
そのクリアケースには体が注射針だらけの足にタグの付いた赤子が寝ていた。
タグには『グレイス』『ミラ、フィルト』と書いてあった。
「どうしますか?!隊長!!」
Bisが尋ねてくる
「ふむ、『こちらDas地下室で赤子を見つけた。実験で使われていたようだが処理するか?』」とダスマンは冷静さを取り繕いオペレーターの指示を待った。
少し待った後、無線から音が発せられた。
『大佐の命に依りその赤子を保護しろ、その後の態様はこちらが考える』
『了解した・・・』
大佐の命令ならしょうがないといった様子で赤子の入ったクリアケースを
持ち地下室を後にした。
「そちらの様子はどうだった?」
「敵影有りません・・・」
『今回の任務はハズレのようだ。』
『了解した、引き返したまえ』
『了解』
オペレーターの指示に従いダスマン率いる部隊は国へ引き返した。