乗り越えられない壁
「ロッシュ君は僕と戦闘補助、エリュアール君とミラ=フィルト君は攻撃へ」
レイアスは状況を把握し、素早く指示を出した。
「「了解!!」」「りょうか~い」
「補助能力(セジルティ)!!」
アオイは杖状の心の結晶を出し、補助能力を発動させた。
補助能力とは、心の結晶が持つ能力である。
その能力は心の結晶形状と同じく多種多様であり、決まって同じものは存在しない。
その中でアオイの補助能力は付加魔法と呼ばれる分類である。
付加魔法とは、自分または味方等を魔力で強化を行う魔法である。
アオイの付加魔法は自分または味方の魔法の威力を向上させるものである。
「サンキューアオイっち」「有難うエリュアール君」「good jobだアオイ」
アオイは自分含む全隊員に付加魔法を掛けた。
「フッ、付加魔法か、その程度で俺の結晶の壁を破れるかな?まあ、心の結晶以外ではこの壁は破れないんだがな。フハハハッ」
ギリアス・オーウェンは煽るようにそう言った。
「お望み通り心の結晶でアンタの壁を破ってやるよ!」
グレイスはそう告げると心の結晶を出現させギリアス・オーウェンに向かって走り出した。
「さぁ来いガキ~」「防御は俺っちに任せろー」
グレイスはギリアス・オーウェンの結晶の矢をジルフェス、レイアスの岩の壁で遮りながら敵に向い心の結晶に風の魔力を込め攻撃した。
「くらえ!!」
が、結晶の壁は簡単には破る事ができず、刃が途中で引っかかってしまう。
「クソぅ」
「ハハッハハッハーたしかに、俺は心の結晶以外では破れないと言ったが、破れるとは言ってないんだよ。今度は此方の番だ。」
ギリアス・オーウェンは、攻撃のため、結晶の壁を消しグレイスに攻撃するため大剣で投げ払った。
「何!?」
「あぶない!!」
と言うレイアスの声と共にグレイスは岩に包まれギリアス・オーウェンの攻撃を軽減させた。
「助かりました。レイアス隊長」
「気を付けるだ。ミラ=フィルト君は奴の攻撃を誘発させ、エリュアール君はその隙に攻撃するんだ!」
「「了解」」
「今度は、破って見せる。」
「フフッ、何度やっても無駄だぁ」
グレイスはもう一度ギリアス・オーウェンに攻撃を仕掛けた。
「クッ、やはり火力が足りないか・・・」
「だから無駄だと言ったろう、今度は当てるぞ!」
グレイスは攻撃されることを予測しており難なくそれを躱した。
「何?!」
「ウォーターショット!!」
アオイは、透かさず結晶の壁を外したギリアス・オーウェンに魔法を当てた。
「グハァ!チッお前らは我が剣で屠ってやろうと思っていたが構わん。どんな手を使おうとも殺してやるぅぅぅぅー」
そう言ったギリアス・オーウェンは体の周りに結晶の壁を張りその前に結晶の矢を展開させた。
「これでお前らも手出しできない。フフ、フハハッハハハッーさぁ来い第二回戦と行こうじゃないかー」
グレイス達はこの現状をどう打破するのか考えを巡らすのであった。




