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ちがう
「彼女なんでしょ。」
私は言ってみた。つらいな、と思いながら。
「違う、ちがうよ。」
「そうよー」
「うそつけ美咲、妹だよ。」
「・・・妹さんなの?」
「妹だよ。」
二人をじいっと見てみた。似てると言えば似てるかもしれない。
「どうして来たんだよ。」
「お兄ちゃん、好きな子ができたって言うから、どんな人かと思って。」
「ばか、そんなこと言うなよ。」
二人は私をほっといてケンカしている。
どういうことだろう、少しどきどきする。
でも、ほんとにつきあってる人とかじゃなくてよかった。
「かわいいじゃん。」
「そんな言い方するなよ・・・ごめんな。」
「え、あたしのこと?」
彼は目をそらしてしまった。
「お兄ちゃん、かなさんのこと好きなんだよ。」
「だからやめろって、もう帰るぞ。」
美咲さんの腕を取った。
「また、あとで。」
「うん。」




