第1話(その④)
部屋に戻った後、荷物整理をし、終わった後キャリーケースなどの荷物を持ってホテルを出ると、歩いて美術館に向かい始めました。
建国記念の祭りが開催されていることもあって、街は朝から花火が打ち上ったりしており、普段より活気溢れていました。
しかし、ボヌールはどんどん顔色が悪くなってきており、それに気付いたリアンは道の端っこの方に移動した後、リュックから青いヘッドホンを取り出し、手に持っていたスマホの音楽アプリを開いた後、ヘッドホンをBlugtooth接続し、ある童歌を再生し始めた後、ヘッドホンをボヌールに装着させました。
「やっぱり、花火とかの大きい音はつらい?」
その質問にボヌールは、小さく頷きました。
「そっか。美術館に着くまで音楽を聴きながら移動しようか」
「うん。ありがとう、Monsieur.リアン。あの、キャリーケースを代わりに引くから、美術館に入るまで手を繋いでもらっても、いいかな・・・・・・」
「もちろん。スマホの地図を確認しながら人も多いし、その方がいいな。それじゃあ、僕のキャリーケースを引くのを頼むな」
「ありがとう。キャリーケースは任せてね」
リアンはボヌールにキャリーケースを渡した後、手を繋ぎスマホの地図で現在地から美術館までのルートを確認しました。
「それじゃあ、ここから後15分くらいで着くみたいだから、行こうか」
「うん、行こう、Monsieur.リアン」