第2話(その①)
今回から第2話に入ります
ボヌールとリアンの二人が特別展で事件に巻き込まれている時、ボヌールとリアンが住んでいる家では、リアンの職場の人たちがサプライズパーティーの準備をしていました。
「Monsieur.二ナス、後は焼く所までアップルパイとマドレーヌを作れました」
「分かった。焼き始めるまで冷蔵庫に入れさせといてくれ」
「壁の飾りはこんな感じでいいかな?」
「いや、もう少しこうしたらいいんじゃない?」
「確かにその方がいいかも!」
それぞれ役割分担しながら、テキパキ動いて、準備もあと少しになった所で休憩に入りました。
「二人とも、まさか俺たち同僚が自宅でサプライズパーティーの準備してるとは思わないだろうな」
「そうね、去年は辛い誕生日になってしまったみたいだし、今年は特別展の他に、誕生日パーティーで盛り上げよう! って企画したけど、楽しい思い出になってくれると、いいな」
「そう言えば、二人が今行っている「世界の不思議な人形展」は建国祭の目玉の一つだから、テレビで中継されているんじゃない?」
「そうだな。ちょっとテレビをつけて見てみるか」
二ナスがテレビをつけると、パレードを見に来ていた人たちにインタビューの映像が少し流れた後、臨時ニュースに変わりました。
『臨時ニュースをお伝えします。先程、ルーブル美術館で開催されている建国祭記念特別展、「世界の不思議な人形展」が行われている展示室にて、特別展の目玉である「Roman・Marionnette」と「Rève・Marionnette」が入れられていたガラスケースが壊れ、会場内はパニックになっているとのことです。現時点では詳しいことは分かっておらず、警察が詳しく調べています』
そのニュースを見た二ナスたちはとても驚き、ボヌールとリアンのことがとても心配になりました。