第15話 番外編 飴を買う。
「あら?」
クリス様との何度目かのデートに、郊外のカフェでお茶をしていた。
あれは、、、アデル君?お買い物かしら?
アデル君は、ばら売りのキャンディを真剣に選んでいるようだ。飴が好きなのかしら?
そのカフェは隣がお菓子屋さんになっていて、クリス様と私も、先ほど店先で選んだケーキを食べている。もちろん、お持ち帰りもできる。種類も豊富で、美味しいし、カワイイ。
小さなバスケットに、いくつか選んだキャンディを入れている。包装紙もカワイイ。
「飴?、、、、ねえ、、、、、」
なんか、どこかで、見た気がする、、、、大量のキャンディの包装紙、、、、いい匂いのする、、、、どこでしたっけ?
アデル君はお会計を済ませ、大事そうにその紙袋を持って帰って行った。
・・・・紙袋?
なんでしたっけ?
「どうしたの?」
「あら、いえ、、、知り合いに似た人がお買い物をしていたので、、、あら、、このイチゴのケーキ、スゴク美味しい!今の時期にイチゴなんてねえ、、、」
イチゴ??いちご、、、、あら、、、、リーナ?リーナの精神安定剤だわ!!!
うふふっ、と笑うと、クリス様が目を細める。
意外?でもないかあ、、、、