雨
妄想と理想
雨が降っていた。
僕の住んでいる町――――
暑海町
僕の名前は´伊志田 大和´この町にある暑海町立暑海西中学に通う中学三年生。僕は今高校受験に向けて毎日勉強をしている。
「暑っついなぁもぉ!雨降ってるせいでジメジメするしよぉ!」
彼は親友の武蔵くん。小学校からの友達だ。
「だよねぇ。この時期になるとこの辺はだいぶ暑いもんね。」
僕は簡単に返事をする
「夏だもんなぁ...そうだ!お前さ、高校決めた?俺は近くの公立に行こうと思うんだけど...この時期ならそろそろ決めないとまずいよなぁ...」
「僕は隣町の高校かな。私立だけど」
「まじ?私立高いからなぁ...うちあんまり金ないし」
「確かにwいつも同じような服着てるもんねw」
「うるさいなぁwあれ、やすいんだよ。いいぞ。お前も着ろよ!」
「いいよw僕はオシャレだから」
「なんだお前〜!」
そんな他愛のない会話を楽しんでいた。これが僕の日常。何の変哲もない普通の中学生活。
放課後―――
僕は部活は特に何もしていないのでそのまま帰ろうと思った時、声をかけられた
「おーい大和!今日も図書館で勉強するのか?」
「うん。するけどどうしたの?」
武蔵くんだ
「俺もそろそろ勉強するべきかと思ってさ!お前さえ良ければ一緒にやろうぜ!」
「お!いいねそれ。それなら勉強教えてあげるから家でやろう。何時来れる?」
「とりま家帰ったらすぐROINで連絡するわ!」
「わかった。じゃあまた後で」
珍しい。彼は普段はおろかテスト前でさえほとんど勉強しないのに。受験もそんなに偏差値高いところ狙うとは思えないが。
お家―――
(ピロン)
「あっきたきた。」
【もう今から行くわ!勉強道具は筆箱とワークとかでいい?】
【いいよ。でもノートとかも持ってきてね。】
【りょ!10分ぐらいでつく】
「結構本気なんだなぁ」
僕はそんなことを考えながら動画配信サイトを見ていた。
「そういえば雨降ってるけど大丈夫かなぁ」
数十分後
「さすがに遅くないかちょっと電話とかかけてみるか」
僕と武蔵くんの家からは大した距離は無い自転車を使えば5分もあれば着く。雨が降っているから歩きとはいえもうとっくに着いてるはずだ。
「出ない...」
するとその時
ピーンポーン
「あっ!」
僕は足を滑らして転びかけるぐらい駆け足で玄関まで行く。
「すまねぇ遅れた!」
「もう遅いよ〜普通に心配したわ」
「わりっ!道でおばあちゃん助けてたわw」
「そんな学校遅刻の理由みたいなwまあいいや早く入りなよ」
「ういっす」
特に怪我もなく来てくれてよかった。僕は軽く息を吐いた。
「うわっ!!!」
いきなり武蔵くんが叫んだ
「何?どうした...の...って...こりゃひどいなぁ」
彼のリュックに入っていたノートやらなんやらがびちょ濡れだった
「うわマジかよ!最悪...勉強するためにきたのに...」
彼はひどく落胆していた
(というかなんでいきなり勉強したいなんて...)
思い切って聞いてみることにした
「そういえば今聞くようなことじゃないと思うんだけどさ」
「うん」
「なんでいきなり勉強したいなんて言い出したの?今までほとんど勉強してなかったのに...」
「あー...いやまぁちょっと色々あるんだけど...後でいい?」
「あ、うん...ごめん」
当然の結果だった。そりゃそうだとしか言えないごめんね武蔵くん
数分後―――
家の物置からヒーターを取りだして武蔵くんのノートやワークを乾かす。
「いやまじでごめん!道にいたばあちゃん助けてた時リュックのところ傘で守ってなかったわ...」
「本当に助けてたんだ...」
「嘘はつかねぇよw学校じゃあるまいし」
「そうなんだ...そうだところでさ」
「ん?なんだよ」
「さっきの話だけど、なんでいきなり勉強しようなんて言い出したの?」
「えっ!?あー...えっとぉ...」
「ん?」
「お前マジで誰にも言うなよ?」
「あっもしかして...?」
「そうだよ!好きな子がその公立高校行くんだよ!」
「ファーーーーwww」
僕は思わず吹き出した。武蔵くんに好きな人が来たことが驚いたし、そのうえその子と同じ高校を目指すなんて。別にバカにしてる訳じゃない。あんまり武蔵くんらしくないと思ったからだ。
「なんだよ!笑うなよ」
「だって...wお前そんなキャラだっけw?」
「笑いすぎだろ!べ、別にいいだろ理由がなんだろうと!」
「いやwいいと思うよ本当にwらしくなさすぎて笑っちゃったけどw」
本当にいいと思ってはいる。でも多分信じてくれてない。
「あんまりバカにすんなよ俺を...」
「バカにはしてないよwまぁそれなら尚更勉強しないとな!」
「おう!」
「ところでその好きな子って...?」
「おまっ...まぁいいやどうせ今俺たちしかいないし。言うなよぜっっっっったいに!」
「うんw」
「4組の花ちゃんだよ...!」
「ファーーーーwww」
「おい!」
意外だ!意外すぎる!武蔵くんは基本的に誰とでも喋れるし勉強はそんなに得意じゃないけど、学校の決まりも守ってる。そう俗に言う陽キャだ。本当にちゃんとした。そんな武蔵くんが好きなのが4組の花ちゃんだなんて
「なんだよ悪いか?」
「いや、いいんだけどさ...意外すぎて本当に...あの子って結構頭良さそうじゃない?」
「まあな!だから、俺は今からでも勉強して一緒の高校に入ってやるんだ!」
アオハルすぎる。いや、同い年の僕が思うのも変だがアオハルすぎる。尊い。多分これが正しい尊いの使い方だと思う。
「じゃあ結構な勉強しないとねw僕も最大限手伝うよ!」
「おうよ!」
「そうだなぁ〜目標を決めよう」
「おう」
「次の期末...」
「....」
「五教科合計350だ!よし!」
「さ、350?!む、無理だろ...!」
「無理じゃない!無理なんて言ってると告白も受験も失敗するぞ!そんな弱虫なお前は!恋にも、受験にも落ちればいい!落ちてほs...」
「わかった!わかった!縁起でもないこと言うなよ!頑張るからさ」
「よし!やろう!」
「うい」
こんな他愛もない話をしている瞬間が1番幸せだ。親友と恋バナで盛り上がり、テスト勉強、受験勉強を一緒にする。理想の学校生活。
―――
「ですよねw私もこんな学校生活送りたかったなぁw」
本当になんなんだろう目から雨が止まらないよ。この小説のキーワードのはずの雨がなんの伏線も回収されずに終わった。クオリティの低さもさることながら作者が思い描く最高の青春を小説にしただけでした。
チクショーメ!!!!!!
ごめんなさい本当に。落ちが思いつきませんでした許してください




