プロローグ
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「レディースア〜ンドジェントルメン!!」
その言葉に会場は湧き、皆が期待の眼差しでステージを見つめる。
「これより!第3回!RBS(Remaining breath stare)開催いたしまーす!」
『fhクォ上gフェア雨hfvおslf絵fさだdfさgふゃsfさfsgっvsじょshg2d!!』
司会進行の男の宣言に観客達は沸いた。
今では使われていない古い言語が数多く私の耳に響く
それを懐かしく思う者を私は見たことがない、、
「えー、無事開催できたことにワタクシ感動しております!あっ皆様、私今カタカナ日本語を使って見ました、気づいたお人はいらっしゃいますかな?」
司会者の言葉にクスクスと失笑が漏れる
「気づいたとしても指摘は出来ないのでしょうかな?さて随分と皆様もこのRBSを楽しんでいらっしゃるようで主催者も喜んでいられるでしょう!!」
その言葉の通り、皆今では製造する必要もない服や装飾、部位がついていたりする
現に私もお婆様から頂いた服を着てこの場に来ている。
しかし、きちんと服などを着ているのは私ぐらいだと思うが、、、
「存分に楽しんで下さい!この場には懐かしき者物、食事、文化、世界を体感できるのですから!コードゼロ..おっと失礼いたしました、
時間を数えることができてしまう『地球』をそして主催者でもある『アルバトロス』様に感謝を.....星の思い出を皆様で共有いたしましょう!!」
司会者の無駄に透き通る言葉も無くなり、皆行動し始めた頃
「忘れ物でもあるのか?お嬢様?」
私の聴覚に直接語りかけるような声が響く
「あなたの仕事は済んだはずでは?まさか今更、対価として私の思い出やスリーサイズが知りたいのかしら?」
「スリーサイズはもっと大人になってから聞こうかな?おいおい怒んなよ、ちょっとした冗談さ」
その言葉に私は溜息を吐いた
「感情まで伝わらないように私のイフスはできているはずよ。」
「知らないのか?声の抑揚や雰囲気で感情を読み取ることができるのを」
この男は義体だろうが人だろうが平等に仕事を受ける、非常に癪だがお婆様との会話を思い出してしまった
楽しかった思い出を、、、
「そうだったわね、お礼を言うわ神使皆同のAさん」「それはありがとうございますっと、RBSを楽しみたいのかな移動しないってことは?」
「まさか、もう移動するわただでさえ身分のせいで追われるかもしれないから」
「それはよかった、ここで捕まったら後味が悪くて吐いちゃうところだ」
男の言う通りここで捕まるわけにはいかない、それにRBSを見ることが私の目的ではない
向かわなければいけない『grave garden』へ
「ご忠告どうもありがとう、もう移動するわよそれでお別れが寂しくて私に話しかけたのかしら?」
「半分はそうかな、後お嬢様にプレゼントを渡そうと思ってね」
その言葉に私は不信感を抱いた、今までプレゼントなどお婆様がくれた物しかなかったし、
その中でも首にかけているこのカメラは大切な物だ
「なるほどね、そのプレゼントで好印象を抱かせてまた仕事に繋げる策かしら?お生憎、私にその手がもう伝わらないことはわかっているでしょう」
「はぁ〜相変わらず可愛げない子供だこと、素直に受け取っておけ」
その言葉にムッとするが、文句を言ったら言ったでまた返されるのがオチだと選択されたので何も言わない
「………あなたはこの場に降りてきて渡すのかしら、目立ってしまうことぐらいわかっているでしょう?」
「今イフスを使って言葉を選択したな?言ったろうこの先向かう所、今お嬢様が立っているその星の連中はそれを気にしないことを、それに思ったまま素直に話したほうが地球では人間らしいぞ」
今まで使うことが当たり前だったイフスを使わずに話す、お婆様と会話した時のように出来ると言われても習慣になってしまったこれはそうそう抜けない
「...そうね少し怖いけどあなたを信用してみるわ」
「身分を気にするような奴はもうこの星にはいないよ俺たちも含めてな、プレゼントは渡したマップに赤いカエルで記した場所にある、そこに巾着袋が置いてあるからそれを受け取れ」
「巾着袋?あなたがくれたメモリーの中に入ってたあれね、実物を触るのは初めてだから新鮮ね何が入っているの?」
「それは開けてからのお楽しみさ!後ちゃんとお嬢様の名前を書いといたから、間違えるはずないからご安心を」
「分かったわ、後あなたがくれたメモリーの巾着袋の説明が未成年がよく使うものでありランドセル?とよくセットで使われるって書いてあるのはスルーした方がよろしいかしら?」
「ああスルーでいいさ!お嬢様に似合うと言う意味も含めてのプレゼントだ!」
なぜだろう、私は少し馬鹿にされている気がすると思ったが、いつまでも話してしまっては時間がもったいないと思い話を終わらせることにした
「...ありがとう、もう行くわ」
「そうかい、道中気をつけてな、いつの時代も女1人で歩くのは危険だしな」
この男の優しさに何度救われただろうか、
私はここまでの危険な旅路を手伝ってくれたこの男に感謝を告げていないことを思い出した
「本当にありがとう、私をここまで連れて来てくれて」
「それが仕事だから気にするな」
男のそっけない返事に少し悲しくなった
「そうだったわね、対価は本当にあれでいいの?私の記憶や思い出を取らなくて平気?相方に怒られないの?」
「あれでいいさ充分に釣りがくるレベルだ、それにあんたの記憶や思い出を取ってしまってはお婆様に怒られるからな」
「.....そうね」
「何ならそのお婆様からもらったカメラで俺達でも撮るか?それが対価でもいい」
そう言われカメラに手をかけるが
「残念ながら撮れないのよフィルムが無いからね」
「そうだったな!はっはっは!!そろそろ相方に注意されるかもしれないから離れる、良い旅路を」
「貴方の相方にもありがとうって伝えておいて」
「ああ、伝えておく、ちなみに俺は勝手だがあんたのことは忘れないよ、じゃぁな…… [またのご利用お待ちしておりますお嬢様]」
最後の音声が少し間が空いてから押されたのだろうと考えると実にあの男らしく笑える
また利用できるなら利用したいと素直に思った
「………本当にありがとう、私も貴方たちの事忘れないわ」
そう心の中で思い、メモリーではなく私の記憶にそっとしまった
時間が許される限り私は行動しなくてはならない、私は歩き出した、お婆様が言っていた事を確かめる為、私のしたいことをする為に
メモリー 日記項目 1501憧れた終わりが近づく星に降り立った
お婆様へ私はついにコードゼロ、地球に降り立つことができました。お婆様の言葉の通り神使皆同の2人に助けてもらい
この地に立てました。初めて実体で星に降りることができ感動しています、いろいろな物語に登場する始まりであり終わった証である地球に今足をつけ歩いているのは
とても感慨深いものがあります。お婆様が若い時の地球と同じかは分かりませんが時間を忘れるほどワクワクしています。土を手で触れました!今私の目の前の世界は
メモリーには登録されていて知識はありますが実際に経験はしたことがありません、土を口の中に入れてみましたが食べれるような物ではありませんね!、、、水を持って
きておいて正解でした。この先に私が求めるものがあるのかは分かりませんが、お婆様がなぜ未知と自由な宇宙ではなく、我々の祖先が捨てたゴミ箱とも言われている
地球がなぜ人生で最も大切な体験をした星なのか、私も感じられることができるのか想像するとワクワクしています。
✖️✖️✖️✖️のAに貰ったプレゼントですが、、、フィルムが入っていました、4枚だけですが。私が調べた限りでも一枚で数百万でオークションされる物のはずですがどの
ように手に入れたのでしょうか?ご丁寧に貰ったメモリーに使い方まで記されていました、憎めない男です。しかもカメラやフィルムの説明だけ私の口調を真似たよう
な書き方をしているのがムカつきます。私はお婆様から教えていただいているので余計なお世話だと返事をしたいです。ですがこの4枚しかないフィルムを私が使ってい
い物なのか不安です。私が何か残したところで見る者もいないのに、、、、、、ですが非常に興味が湧きます!今までお婆様に聞かされたお話や撮った写真を見たことはあっ
ても自分で撮ったことはないので撮ってみたいです、、、、、、1枚だけ撮ってみましょうか、これは練習ですから、、、
最悪です、まさか本当にボタンを押すだけで撮れてしまうとは、、、残り3枚になってしまいました。撮り方を今一度メモリー検索しておけば良かったと後悔していま
す。よりによってなぜカメラを下に向けた状態で撮ってしまったんでしょう、せめてきちんと風景を撮っておきたかったです、、
残りはきちんと慎重に扱いましょう!さていつまでもこんな気持ちになっていてはダメですね、そろそろ向かいます『grave garden』へ
メモリー 日記項目 1501登録完了