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KnightGirls_ナイトガールズ  作者: カンダ
0_プロローグ
12/15

12_正義の戦い?

セシリアは適当に買った菓子パンを一口で食べた後、立ち上がって背伸びする。

「そろそろ帰らないと。あの二人、まだ買い物してるのか?」

「行ってみる?」

「すぐに見つかるわけじゃないし。むしろここで、って。」

「どうかしたの?」

セシリアは何かを見つけたようだが。

「あいつ、まさかまた。」

「セシリア?」

「とりあえず私について来て。話は後でする。」

突然走り出すセシリアに、リーネはただついて行く。

何が起きているのかは謎だが、一応命令に従うことにした。


町の狭い通路に走って行く。

段々と空も暗くなり、視界が悪くなっていくような気がした。

「あれは、誰か囲まれてる。」

誰かを追っていたその先に、人が複数の人間に囲まれていた。

「お願いです、まだ稼いだ金が少なく!?」

「こっちも毎回待たされるのが辛抱できんからな。大人しくお前の大切な物を渡せばいい。」

「大切なもの?まさか、娘を!?」

「お前の家族はどこだ?答えるんだ!」

あまりいい雰囲気ではなく、すぐに助ける必要のある状態だった。

「セシリア、どうしたらいい?」

「多分、あいつが来るから待って。」

「あいつ?」

あいつとは誰なのか。その疑問を考える途中で、男性が暴漢達に襲われそうになっていた。

今からリーネは魔法を使おうとした時、屋根の影から複数の光が放たれる。

光の剣だ。魔法で構成された魔力の剣に暴漢達は驚き動きを止める。

「何だ!?」

「まさか、また奴か!?」

その場にいる人間が全員上を見上げる。

そこには一人、月を背に構える人影があった。

「そこまでよ悪党ども!」

セシリアはやっぱりかという表情で、その知り合いを見て苦笑いしていた。

知らない人間にとっては、意味のよく分からない存在を前に戦慄している。

その存在は華麗に飛び降り、地面に着地した。

リーネはやっとその人間が誰なのか分かったが、ピンクとリボンの服装に目を奪われて声が出なかった。

アイリーンは、自分が持っている魔法杖を彼らに向け攻撃態勢に入る。

「貴様は、月光騎士!?」

「そこの人から離れなさい。出なければ貴方達を全員病院送りにするわ。」

「くっ、こんなところで引き下がれるか!」

反抗の意思を見せたのが最後、暴漢たちに容赦なく魔法が放たれ爆砕していった。

「あの、あれは一体。」

「アイリーンは、二つの顔を持っている。一つはブリランテ小隊の遠隔魔法射撃を得意とする魔法少女。そしてもう一つは、町を守る正義の魔法少女ということかな。」

意味が分かりません、とリーネは心の中で叫んだ。

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