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また明日

作者: 春風 月葉

 その日の空は雲が多く沈んでいく夕日がどこか赤黒くて不気味だった。‬

 「また明日。」来るのかもわからない明日という近い未来、そこでの再会をまるで確信しているかのように君は言った。‬

 でも私は知っているのだ。

 君の言うそれが期待なのだと。

 見えない未来に怯えないように、その合言葉でまた明日を約束しようとしているのだと。

 だから私も笑顔で返す。

「うん、また明日。」

 寝室で横になっても、なかなか寝付けない。

 少しずつ降り出した雨の音が妙に気になってしまう。

 灯りを消し、目を閉じる。

 時計の針がカチコチと鳴っている。

 雨の音はもうしない。

 また明日が来ますようにと少しの不安と少しの期待を胸に押し込めて眠りにつく。

 日の光が朝を知らせ、今日が来る。

「おはよう。」君の声が聞こえる。

 雲の一つもないよく晴れた青い空の下、私は笑顔で君に言う。

「うん、おはよう。」

 また、君に会えた。

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