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母娘

作者: カシマシキ

世界名作劇場でありそうなやりとりを翻案してみたら……


 

 母:この世から夏という季節が無くなれば皆が幸せになるのかしら……


 娘:いいえ、それは違うわお母様。


 母:だってそうでしょう?夏になれば皆がそろって暑い暑いと涼を求める、皆の嫌われものなのよ。私も夏と同じようなモノだわ……


 娘:ええそうよ、お母様は夏と同じだわ!


 母:アンタ……


 娘:だってそうでしょう?冬が来れば皆夏が待ち遠しいものよ、それに秋が来れば過ぎ去った夏が名残惜しいの。なんだかんだ言って皆夏が大好きなんだわ。私もお母様が大好き。

 ほら御覧になって、太陽の下ではしゃぎ回る子どもたちの姿を……あんなに楽しそうよ。お母様も元気を出さなくちゃ!


 母:お前、私にそれを言ってどうするの。一生寝てなくちゃいけない私の身にもなってちょうだい。


 娘:お母様……ごめんなさい、私そんなつもりじゃなかったの……。お気を悪くしないでね?


 母娘は、こんなことになるのならいっそ、この世に夏など無ければ良かったのにと思うのであった。




 End....



Part2もよければご覧あれ。

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