01-約束
―――――拝啓、父さん、母さん。
お元気でしょうか。いや、元気ではないでしょうけど、元気を出してください。僕たちは無事です。
いきなり僕たちの安否がわからなくなったことに不安だと思いますが、安心してください。
家に、元の世界に帰るために、少しめんどくさいバイトをしなければならないようです。
それが終われば、また会えるから。笑って、また日常へと戻れるから。
また会える時のために、待ってて下さい。
敬具。
「これでよいのか?これより後は、変更はできぬぞ?」
たった四行かそこらの手紙。
『少しめんどくさい』では済まない、高難度の神の試練。
それもそのはず。何せ人間43名の生き返りをかけているのだ。生半可な難易度では済まされない。
成功する確率は、万に一つどころではない。輪廻の輪に帰るところを、神を介して捻じ曲げるのだ。
本来なら、諦めてくれ、と願うところかもしれない。
下手に希望を持たせて、絶望を深める結果になるかもしれない。
「はい。これでいいです。」
それでも、待っててくれ、と願う。
無事に自分たちのもとへ笑って帰ってきてくれる、と何年も待たせることになる。
そんな、とてもとても残酷な伝言。
こんな中途半端で残酷ななサービスを考える神も、まったく意地が悪い。
「わかった。ほれ。」
そんな伝言が、生徒の家へと送られた。
自分はROM専のはずでしたが、、、
読んでいるうちに書きたくなってしまいましてw
小説を書くのは初めてなので、いろいろとアドバイスや感想、他作品とかぶっている等の注意ありましたら、指摘お願いいたします。