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2-27話

 「あれ持ってきたのってやつらかな」

石段の下に身を潜めているフィルの声に私は小さくうなずいていた。

他の子供達よりも早く出会った私とフィルは『ひみつ基地』に向かった。

そこにはすでに男たちがいて入り口に一人立ち、二人の男が入れ代わり立ち代わり手押し車の乗せた箱を『ひみつ基地』に運び込んでいた。

私達はすぐそばの石段の陰に隠れて男たちの動きを見ていた。

男たちの声が聞こえた。

人がいないので安心して話しているらしい。

「あいつも人使い荒いよな」

「お前がネルスからちょろまかしたりするから…」

「自分で使う分ぐらい貰ったっていいだろ、駄賃だよ、駄賃」

「あのあたり、嗅ぎまわられてるらしいぜ」

「ぁあ、だから、慌ててここに移したんだ」

「ほとぼりが冷めたら取りにこさせるつもりなんだろ」

「また俺らか?!」

乾いた笑い声が上がった。

運び終わると、入り口にいた男が周囲を何度か見て

合図をすると小屋の中から男が二人出てきて

見るからに軽くなったらしい箱を手押し車を積んでまた歩いていった。

「どこからきたやつなのか見に行くぞ」

フィルが私を見ながらそう言うので頷いた。

男たちは手押し車を持っているからなのか割と大きな道を歩いていった。

その後を私とフィルは植え込みの陰や家の角に隠れながらついていった。

男たちは、街の東にあるやや大きい屋敷の壁に沿って歩いていくと正面の門ではなく、通用口から入っていった。

「またあいつらが来るとまずいから、今日、あそこに行かないように仲間にいわなきゃな」

フィルの言葉に私は頷いた。

私達は他の子供たちが『ひみつ基地』に行かないようにいうためいつも集まるであろうあたりに向かった。

「フィル、あそこに置いてあった草は

たぶんファデルで禁止されている草だと思う」

私は気になっていたことをフィルに言った。

フィルが一瞬考えてから頷いた。

「フィルは誰か大人の人でそういう人を捕まえる人を知っているか?」

巫女わたしのそばにいるものでは

そういうところへの接続アクセスが難しいのではと思いフィルに聞いた。

「俺の兄ちゃん、えらい人のごえい官してるから言ってみるよ」

誇らしげにフィルが言った。

「では兄君様にこれも渡してもらえないだろうか」

私は、あの時見た草の特徴を描いた物をフィルに渡した。

「おう、まかしとけ」

フィルが言ったので私は安心して息をついた。

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