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2-14話

「ん、屋敷この周りにたくさんトラップあるよ」

屋敷いえに戻り、客間に皆が座ると同時に、

あっさりとヒューゴがいったので話がしやすくはなった。

「どういうことだ」

ディーの問いにヒューゴが楽しそうな顔で私を見ながら、

「きんちゃんとクラウスと僕で家の周りにトラップを作ったんだ」

と言った。

「なんで」

コーガがげんなりとした顔でヒューゴを見る。

「え、ここならできるからだけど」

ね、と言いながら首を軽く傾けながら私の顔を方を見た。

屋敷いえ中、トラップだらけ…」

「いや、今のところ屋敷いえの中にはないぞ。安心してほしい」

ミレイの言葉に慌てて言う。

「巫女様がなにやってんだか…」

コーガが額に手を当てて座っていた上半身を落とした。

ディーは口に拳を当てて肩を揺らしている。

巫女しごと趣味あそびは別ではないか」

私は言い訳をした。

「とりあえず俺らにも場所を教えといてくれないと危ないだろう」

コーガの言葉に、

「変なとこ通らなきゃ大丈夫だよ。ねー、きんちゃん」

ヒューゴが自信ありげに胸を張りながら私の方を見た。

「確かに、護衛らしい護衛を付けるわけにいかないから安全といえば安全か」

ディーがため息をつきながら言う。

ヴィである今の私に護衛を付ければいかにもになってしまうので

今までミレイやヒューゴが今はエディンがそれを担ってくれていたのだ。

「とりあえず先ほどの男は人に頼まれたといっていたので、

きんちゃんを狙ってきたことは確かだな」

先ほど捕まえた男が言うには外套で誰だかわからない男に

ここを襲撃して私を連れ去るように言われたそうだ。

襲撃の日にちだけを決め前金をもらい後日また男から接触するとのことだったそうだ。

「しかし、どっちの私に用事があったのだろうか」

ヴィ・ワルドなのかヌーヴィエムなのか。

「そりゃ、どう考えても巫女姫の方だろう?」

コーガが言う。

「それだと、襲撃犯の大本は身内ファデルの者か、

各国の要人とうことになるぞ」

私の言葉にコーガが首をひねる。

「ここにいる者は私がそうだと知っているが、

そもそもファデルでは

私たちの絵姿などは作ることを禁じられている。

よって、ヴィ・ワルドがヌーヴィエムであることが分かるのは

今言ったものだけだ」

しかも巫女は13人もいて髪も目の色も年齢も違う。

各国の要人も年に数回しか会うことはない。

その条件で私を探し出せたのであればそれはそれですごい事だ。

「逃げた男達はどうしたのだ」

思考が手詰まりになったのでひとまず違う案件にすることにした。

「いま、探させている」

ディーが答えた。

「すぐに見つかるとは思うが捕まえた男と同程度の話しか聞けないだろう」

「その男たちにその外套の男が接触するのではないか」

私が指摘すると、

「うん、それはやっているよ」

ディーが即座に答えた。

流石、手配が早い。

「でも、巫女姫を捕まえるにしては

あの程度の人間ではちょっと納得いかないわね」

ミレイが首を傾げながら言う。

「確かに話した感じは町のごろつきと言った様子だったな」

コーガがディーを見ながら言う。

ディーは顎の下に手を置いてしばらく考えてから

「出方を見てる可能性もあるな」

と言った。

ファデルに戻った方が良いかもしれぬな」

流石に他国に迷惑をかけるわけにはいかない。

「やだー!!やだ!やだ!

ぜったい僕が守るから!そんなこと言わないで!」

ヒューゴが立ち上がって私の背中に覆いかぶさった。

「それはファデルの意図ではないだろう」

ディーが眉根を寄せながら言う。

確かにここにいるように手配したのは神官長だ。

「お預かりした以上、私たちが守るのは当然よ」

ミレイが私に微笑みかけながら言う。

「ヒューゴ、舎監には伝えておくからしばらく

夜はこっちに来ていてくれないか」

ディーがヒューゴの方を見て言った。

「まかせて!」

ヒューゴが大きく頷いた。

「私のために手をかけさせて申し訳ない」

後ろにいるヒューゴを見ながら言うとヒューゴが両腕を

私の首の前で組んで

「僕がきんちゃんを守るってきめてるから気にしないで」

と言いながら私の方に笑みを向けた。

「エディンもお願いね」

ミレイがエディンの方を見て言った。

「仰せのままに」

エディンがミレイに頭を下げた。

「エディンにも手間をかけさせて申し訳ない」

エディンの方を向いて言うと背中にいたヒューゴが両腕を私の首の周りに回したまま、

「大丈夫だよ!僕、今度はずっときんちゃんのとこにいるし」

と言った。

「先ほどは後れを取ったのに?」

エディンがヒューゴをちらりと見て言う。

「次はそんなことにならないもん!」

私の後ろ髪に顔をつけながらヒューゴが言った。

「そういえば、エディンもヒューゴと同じように変幻するのだな」

私がふと思い出して言うとエディンが顔を顰めた。

「私は古来種ですから新参このような者と一緒にしないでください」

私の髪から顔を離して肩から顔を出した

ヒューゴが頬を膨らませムゥっと口を曲げた。

「エディン」

ミレイが咎めるように言うと、

「申し訳ありません」

エディンがミレイに謝った。

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