表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

 ミヤタがアキに向きなおれば箱から覗く二つの眼球がじっとこちらを見ている。

『お前は余計なことを口にしすぎる』

 そう威張りながらミヤタに得意顔で助言をしたタカクラは、ミヤタが今から喉から出そうとしている、この言葉にも同じことを思うのだろうか。


「あなたはそれでいいのか。」


 初めは普通の子供だった。それから、ただ人より優れた能力を持ったために、このように生きながらえさせられている。

 まだ、頭の中身とほかの体がくっついていた時の不慮の事故。あれは本当に不慮の事故だったのか。しかし、アキが『どのような事故が起こり、意識不明になった』のか、この詳細はどの情報媒体にも載っていなかった。アキが行きつけの大学病院から薬品を持ち出した記録があるということをミヤタは同業者の噂ではあるが聞いたことがある。


 それが何を意味するのか、ミヤタは想像するしかできない。

『もう、どうしようもない。』

 そう帰ってきた返答は、そっけなく、冷たく言い放たれた。

 どうしようもない。確かにミヤタがここにきている時点でもうどうしようもないところまで、世の中は動いているのかもしれなかった。


『外は暑いですか。』


 アキからの質問にミヤタは、いいや、と一言否定した。




 ミヤタはカバンからボイスレコーダーとメモ帳を取り出し、表情の見せない少女に話しかけた。

「それでは、一週間後に一般販売される『脳保存機』についてのどう思われますか?」

 ここまで読んでいただきありがとうございます。

 SFものとしては割とありきたりなオチかもしれませんが、楽しんでいただけたなら幸いです。

 大体私が考える話はこのようなオチの物が多い気がします。 


 もしよろしければ感想をお聞かせください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ