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歯車の想いⅡ
あなたのね、
あなたの温かい言葉が今は聞きたい。
何にも訳を聞かないで
たった一言でいいから
それだけを望んでる。
今のわたしをわかって、なんて
都合のいいことは言わない。
ただ幼い少女が一人ぼっちで佇んでいるように
道を見失った哲学者が闇夜を見上げているように
全てを失ってしまったあのときのわたし自身のように
わたしは孤独を感じている。
あの交差点がいつまでも青にならないように
あの月が雲に隠れて見えないように
黄昏どきに夕陽に涙するように
わたしの中の感情が渦巻いていく。
今という歯車のわたしは
きっと明日もまわっていく。
だから今日だけ、言わせてください。
あなたの言葉を待っているから。