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第1話 聖女物語 その10

 

 駆けつけたシランは転がって痙攣しているミーファの姿を見て驚きを隠せなかった。


「ちょっと待って。いくらデカくったって相手はデススパイダーだよな? 何でこんなんなってんだ?」


「ついさっきまでは痺れてたけどまだ会話が出来ていたんです。もっぱら私がひとりで喋ってましたけど。あ、レドさんの話では糸に毒が含まれてるそうです」


 糸をむしり取ろうとしてしゃがんだが、シランは直前でその手を止めた。


「デススパイダーの糸に毒? そんなの聞いた事ないな」


「でも最初に倒した小さいデススパイダーの時もミーファさん、糸が巻き付いた腕がヒリヒリするって言ってましたよね」


 そういえば確かに言っていたなとシランは思い出した。だとすればこの痙攣の原因にも思い当たる節がある。


「強い毒虫に何回か刺されるとショック症状で痙攣、最悪死んでしまう事もあるらしい。とにかくまずは解毒だ。マナさん、ミーファのウエストポーチにキュアポーション入ってないか?」


 マナがミーファのウエストポーチに絡まる糸をナイフで切って、その中にあった二本の小瓶を取り出す。


「どうしましょシランさん、どっちも空っぽですよ」中身が無いことを見せる為にシランに向かって空の小瓶を振ってみせた。


 何故だと疑問に思った瞬間、外で水溜まりにぶちまけた事を思い出した。シランが口髭を触る。


「うーん……」目を閉じて考えを巡らせていた。


「シランさんは持ってないんですか?」


「金が無くて二つしか買えなかったんだよ。今回費用持ちでも前金貰ったわけじゃなかったから……ところでマナさん」


「はい」


「このままだとミーファが危ないのでさっさと戦闘にケリを付けたいんだけど……。その――今から起きる事を口外されると、俺達は非常に困ってしまいます。だからこれから見る事は絶対に他言無用でお願いします。マジで」


「えっ? えっ?」


 そう言うとシランは立ち上がり、レドに向かって叫んだ。


「レド! 時間無いから変身して、ちゃちゃっと倒して戻ってきて」


「りょーかーい」と軽い感じで返事がくる。


「えっ、へんしん!?」


 物語の中でしか聞かないような単語が突然飛び出して心を鷲掴みされたマナの視線が、シランとレドのいる方向を何度も行ったり来たりする。

 だが肝心なレドの姿が薄暗さのせいではっきりと見えない。一度だけレドの気合の入った唸り声が聞こえたと思ったら、それまで聞こえていた打撃の音も床を叩く爪の音もしなくなっていた。


 ――変身って? 変身っていったい何? しかもよく見えないとか。期待だけどんどん膨れ上がって完全に生殺し状態!

 

 マナが心の中で叫びながらヤキモキしていると、ギギギーーッと断末魔のような耳障りな音が聞こえた。

 そしてふーっと息を吐きながら、白濁した体液が纏わりつく腕をブンブン振って戻ってくるレドの姿に、マナは目を剥いた。

 

 ダークブラウンだった髪と瞳は青白く変化しており、首から下の肌の部分にもまるで獣族のように青白い毛がびっしりと生えていた。ハーフの獣人だってここまで毛深くない。顔は人族のままで、身体は獣族のよう。しかし獣族の特徴である尻尾がない。

 手足の爪は鋭く尖っていて、獣族よりもむしろ魔物に近い形をしている。見れば見る程、人族なのか獣族なのか獣人なのか魔物なのか判断のつかない姿だった。


「うわー、すごい! レドさんってまさかのダブルライセンスだったんですね!」


 マナが瞳をキラキラさせているがそれもそのはず、複数の能力を持つ者は百年にひとり生まれるかどうかの希少な存在で、過去のダブルライセンス所持者はみな輝かしい功績を残して英雄と称えられているのだ。英雄は聖女と同じくらい人気があり、ギルドの伝言掲示板には日々、自称英雄が溢れるほどだ。


「いや、俺はスキルひとつしか持ってないよ」


「えっ、じゃあ――」シランが話を遮った。


「すまん、話は後で頼む。レド、キュアポーション持ってたよな。ミーファに飲ませるから出してくれ」


「おう……あっ」


 申し訳なさそうに取り出した瓶は空っぽだった。レドも水溜まりに全部ぶちまけていたのだ。


 シランは両目をぎゅっと瞑って「マジか……」と声を絞り出した。


 ミーファの呼吸が更に浅くなり、唇だけではなく顔色まで紫色に変化していく。


「顔色がヤバくないか? これ人工呼吸すりゃいいのか?」レドが慌ててミーファの横で膝をついて顎を持ち上げた。


「いや待て。キュアポーション飲ませて毒が中和されてるならまだしも、いま人工呼吸なんてしたらこっちも麻痺ってしまうかもしれないぞ」


「でもやらきゃミーファがヤバいじゃん!」


「そんなの分かってる! だから今考えてるんだろ……」


 イラついても良い事など無いと分かっているが、ロクな考えが浮かばない自分にシランは腹が立った。


「ほら、変身中の俺なら、もしかしたら麻痺耐性が上がってるかもしれない――」



「あのぉ……」



 切羽詰まった二人の間にマナが割り込んだ。


「もし良ければこれを使ってください」そう言うと首から下げていたネックレスを外した。


 チャームの部分が小指ほどの小さなポーション瓶になっているネックレスで、一昔前に王都で流行したものだ。ただしファッションとして流行ったのではなく、親が子供に身に付けさせたからである。ちなみに使われているポーションは安物だ。


「気持ちはありがたいけど、これは普通のポーションだから」


 通常のポーションは外傷や体力回復には効くが、病気や毒等の状態異常にはほとんど効果がない。それらを治すには別にキュアポーションが必要になる。


「今の状況では意味がない――」


「いえ、これは特別製なのできっと色々諸々ひっくるめて大丈夫だと思います」


「特別製?」


「はい。実は私もちょっと変わったスキル持ちなんですが、貴族のご主人様から誰にも言うなと口止めされてるんです。でもレドさんのスキルと私のスキル、お互いに内緒ということなら……」


「さっきも言ったけど俺の変身はスキルじゃ――って、まぁそれはいいか。マナさんのスキルってどんなん?」


「んー、肌身離さず持っているとポーションが成長する、みたいな? これは三ヶ月くらい身に付けてるからほぼエリクサーくらいには成長してると思います」



「「エ、エリクサー!?」」



 市場には基本出回ることはないが、もし出れば即オークションで超高額になる一品。死んでさえいなければ何とかなる至高の万能薬。幻の霊薬ともよばれ、老舗のポーション工房でも十年に一本、偶然出来るか出来ないかの超希少品。それがエリクサーである。

 いまだに作り方が解明されておらず、日々生産されるポーションの中に偶然生まれたエリクサーが品質検査で見つかるのだ。

 ポーションの品質検査は光を当ててその屈折率で区分される。エリクサーだけ他と比べて屈折率が異常に高いので、もし紛れていれば簡単に識別できた。


「そんなスキルが存在するなんて初めて聞いたわ」


「まぁ効くかどうかは飲めば分かるでしょ。マナさん貰うぜ」


 マナからポーション瓶を受け取ろうと手を出したが、長い爪が邪魔で持ちづらいと気が付いたレドは鼻をフンッと鳴らし、あっという間に元の姿に戻った。それを目の当たりにしてマナが感嘆の声をあげる。

 瓶を受け取るとすぐさまミーファの頬をグイと掴んで口を開けて、ポーションを口に流し込んだ。



 バチッ! とまるで音が聞こえるような勢いでミーファの両まなこが開いた。


「ナニコレ! こんなスッキリ目覚めたの久しぶ――いや、初めてかも! あ、でも身体はネバネバベチョベチョしてるから気持ち悪い!」


 さっきまで死にかけてたとは思えないくらい元気ハツラツのミーファを見て、三人は大きく息を吐いて安堵した。


「どうなることかと思ったが本当に助かった。マナさんのおかけだ、ありがとう」


「いやいや、とんでもないです。全然たいした事してないですよ。安ポーション渡しただけですから」


 シランに向かって激しく両手を振って謙遜するマナを見ながら、レドは馬車でのやり取りを思い出した。


「エリクサー自分で作れちゃうとか。結局マナさんってマジで聖女だったじゃん。すごくね?」


「確かに。こんなにどえらいぶっ壊れスキル持ってたら十分聖女だよな。むしろなぜ今まで聖女じゃなかったかまで――あっ、もしかして追われてた原因はマナさんだったのか」シランが天井を見上げる。


「す、すいません……多分、そうです」マナが申し訳なさそうに謝った。 


「えっ、マナさんってマジで聖女なの? ナニソレ! 意識飛んでたから全然分からないんだけど、詳しく!」


「よし、分かった。じゃあいいか、ミーファ見てろよ」


 そう言うとレドはニヤリと笑ってから自分の頬を力いっぱい引っ叩いた。バチーンと音が響く。


「痛ってぇぇぇ!」


 赤くなってヒリヒリする頬を抑えながら、口の上で瓶をひっくり返して何度も振り、底に少し残っていたエリクサーの雫を舌の上に垂らして舐めた。


「ほらこの通り……あれ? 待って、痛いままじゃん! エリクサーってビンタの痛みは消えないのか?」自ら引っ叩いた頬をさすりながらレドが騒ぐ。


「アホか。叩いて痛いだけでエリクサー飲む奴がいるか。おそらく歴史上いちばんくだらない使い方したぞ」


「アハハハハ! 自分で自分を引っ叩いて痛てぇとかアーホ、アーホ! つまんない事やってないで、この糸、ちょイト取ってよー! ギャハハハハ!」


 自身の駄洒落がツボにハマったミーファが、糸に絡まったまま床の上をゴロゴロと笑い転げる。



「何だこの異様に高いテンションは……まさかエリクサーのせいか?」


「……はい。飲んだ人はまるで良くないクスリがキマったかのようなテンションになるエリクサーハイに陥ります。でもすぐに落ち着くと思いますよ……多分」


 

 この調子で廃墟の中を走り回られたら堪らないという理由で、副作用が落ち着くまでミーファはこのまま転がしておいた方がいいだろうという結論に達した。



 ◇◇◇◇



「先祖返り?」



 ミーファのクールタイムが終わるまで三人は床に座り込んでおしゃべりをして待っていた。とは言えもっぱら話をするのはマナであり、レドに質問ばかりしている。


「キュートな恋愛推理小説『オオカミ男さんよ気を付けて』の主人公はエルフなのに獣族のような巨大な犬歯が生えてて、感情が昂ると爪の出し入れが出来ちゃうんです。祖先のどこかに獣族がいて、その名残りが出たって設定なんですよ。だからもしかするとレドさんも、祖先に変身できる人がいたのかもしれません」

 

「でもそれ小説の話でしょ?」


 レドの問いにマナは指をアゴに当てながら答えた。


「んー、後書きには古い文献や伝承にあった先祖返りを基にして構想したと書いてあったので……。たしかに後書きまでひっくるめて創作って可能性も否定できませんけど。でも今、目の前に実在の可能性を秘めた本物がいるわけですから」


 私もお貴族様からスキルを隠しなさいと言われているので、お互いにバレないように気を付けましょうねとマナが微笑んだ。


「その小説の主人公の先祖返りって、牙やら爪やらあくまで一般的な獣族の身体的特徴なわけじゃん。もし仮にレドが先祖返りだとすると『変身するスキルや特性』ではなく身体的特徴として変身ができた何者かが存在したって事になる。そんな虫みたいな奴いるか?」


「えっ、俺、先祖が虫なの? これ変身じゃなくて変態だったの?」


「変態ならカエルの可能性もあるな」


「ギャフン!」


「えっと、勇者様達の直系である第一世代、もしくは第二世代辺りなら変身できる人? カエル? がいても不思議じゃない――かなって思いますよ」


「何でもありの第一世代か」


「ですです。小説のネタでも都合が良すぎると使われづらくなった直系世代です」


 異世界からやって来た勇者達と三種族との間に産まれた子供達は第一世代と呼ばれていた。

 その子供達は今とは異なる特殊な能力を有していたのではないかと言われており、世代が進むにつれて現在のような能力に落ち着いたのではないかと考えられている。

 その定説は小説界隈ではとても使い勝手が良く、困った時には第一世代と言われるほど擦られ続けた結果、現在ではご都合主義の権化として忌避されていた。

 単純に第一世代、第二世代を扱うと古い時代の話になってしまうという理由もあった。


「ところで変身って何かデメリットってあるんですか?」


「うーん……腹が減るくらいかなぁ」


「そんなもんなんですね」




「――先祖返りで盛り上がってるとこ悪いんだけど」


 イモムシ状態のミーファがゴロゴロ転がりながら近づいてきた。


「そろそろこっちも何とかしてよー」



 シランとレドが目を合わせて頷くと「ほいきた」とレドが立ち上がり、ミーファの耳元で何か囁いた。

 次の瞬間ミーファの顔が真っ赤に変わる。


「アホレド! キモい事を言わ、ププッ、ギャハハハハハ!」


「一体、何を……」


「下ネタぶっこんだんです。あいつ下ネタ苦手ですから」マナの問いにシランが淡々と答える。


「な、なるほど……」


 もう少しここで時間を潰さなければいけないと分かって大きく伸びをしたレドが「あ、そうだ」と思い出した。仕留めた巨大デススパイダーの死骸がまだ手付かずだったのだ。


「おいシラン、お宝ちゃん忘れるとこだったぞ」


 解体作業を前に両手の指を握ったり開いたり、ぐにぐにと動かしたり準備運動を始めるレドに、マナは目を輝かせる。


「レドさん解体作業を近くで見ていてもいいですか?」


「いいけど大きくても蜘蛛だから取るのは爪と牙くらいだよ。まぁ魔石の方はちょっと期待しちゃうけどね」


 魔石の大きさは魔物の大きさに比例する傾向にあり、買取価格に魔石の大きさはしっかりと考慮される。要するに魔物の大きさは利益に直結しているのだ。

 三人は笑い転げるミーファをそのまま放置して蜘蛛の死骸を漁り始めた。やはり規格外の大きさだけあって、爪や牙も飛びぬけて大きい。大き過ぎてそれがデススパイダーの物だと分からないほどだ。

 

 マナが死骸の周りをぐるりと回ると腹にはパックリと切り裂かれたいくつもの傷が残っていた。その野性的な傷跡がレドの爪の凶暴さを物語る。傷跡から滴る粘性の白濁とした体液がゆっくりと糸を引いて床に落ちる。

 ナイフを頭胸部に突き刺して切り裂くと、レドは躊躇なくその中に肩まで突っ込んで、手探りで魔石を探し始めた。


 しばらくゴソゴソしていると、はたと腕が止まってレドの眉頭にシワが寄った。また腕を動かすが、今度は眉尻が上がったり下がったりしている。

 ようやく腕を引っこ抜き、べっとりと体液にまみれた自分の手を見つめてボソッと呟いた。


「う、嘘だろ……」


 シランとマナがその手を覗き込むと、手の中には小さな魔石がひとつだけ収まっていた。ミーファが手に入れたデススパイダーの魔石よりも更に小さいく、買取価格にすると一番低いクズ魔石だ。


「ちょっと替われ」


 押しのけるように場所を替わると今度はシランが腕を突っ込んだ。


「きっとそれは何かの拍子に欠けてしまった欠片の方で、本体が絶対どっかにあるはずだ。マジ、金欠ナメんなよっ!」


 本気の目をしたシランがぐりんぐりんと腕を回す。


「こっちは生活かかってんだ、コノヤロー!」


 引っこ抜いては突っ込み、また引っこ抜いては突っ込みを繰り返し、最後に反対側に回って腕を突っ込んで何も無いのを確認すると、遂に観念したのかシランは床に大の字でひっくり返った。


「参ったねこりゃ。当分潤うと思ったのになぁ……あぁ、クソッ!」と天井のを見上げながら悔しがった。それから大きくため息を吐くと、上半身を起こし体液でドロドロになった手のにおいを嗅いで激しく咳込んだ。


「くっせぇ……すえた食い物のにおいだ。あ、そうだレド。変身して腹減ってんだろ? 牙と爪でもこれだけ大きいなら良い値段になりそうだし、そのクズ魔石食べちゃえ。今ならミーファも見てないし」


「お。じゃあ、お言葉に甘えて頂くとしますか」


 レドは水筒の水で魔石を洗って服の裾でゴシゴシ拭くと、そのまま口に入れてガリガリと音を鳴らして噛み砕いた。ゴクンと飲み込むと満足そうに顔をほころばせる。


「本当に食べちゃうんですね……しかも美味しそうに。どんな味がするんですか?」


「味と言うか、歯応えとか食感? みたいな?」


「少し前に王都で飲み物にコロコロした味のしないゼリーを大量に入れるのが流行りましたが、そんな感覚なんですかね。シランさん」


「俺に聞かれても困る。ガキの頃からずっと見てるけど、いまだに意味分かんねぇから」煩わしそうに手を振りながらシランが答えた。振る度に腕にまとわりつく臭い体液が飛び散る。


「子供の頃から……もしかするとレドさんは先祖返りとかじゃなくて、単に魔石を食べ過ぎて魔物化してるとか?」


「えっ、俺、魔物化してんの!? まってまって、怖い怖い」


 慌ててレドは自分の身体を触りまくって、おかしなところが無いか探し始めた。


「そ、そう言われれば、髪も爪ももっと短かったような気がしないでもないし、身体のあちこちから変な臭いもするぞ。クンクン……うっ、意識が」


「髪と爪は毎日伸びるから心配ねーよ。変な臭いだってこの臭い体液まみれの手であちこち触ったからだし、これだけ臭ければ意識も遠のくわ。落ち着けアホ」


 呆れ顔のシランをよそに、レドは臭い手をじっと見つめて強く拳を握った。


「ふぅ……危険で強大な力に飲み込まて、危うく我を失うところだったぜ」


「レドさん負けないで! あなたは強い人よ。力に飲み込まれてはダメ」


 レドとマナは見つめ合って大きく頷いた。


「必ずやこの危険な力を断ち切って――」




「茶番はいいから、こっちの糸を断ち切ってよ!」

 

 ミーファがぶち切れた。

この世界では人族はスキル、耳長族は属性、獣族は特性という能力を一人ひとつ持っています

ハーフであるエルフ、獣人、ドワーフは持っていません

でもごく稀に能力を二つ持つ者やハーフでありながら能力を持つ者が生まれたりします

それらはダブルライセンスや加護持ちと呼ばれ、歴史に名前を刻んでいます

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