表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
笑え!進め!我ら特課なり!!  作者: 今木照
初仕事はヤ〇ザ潰し
25/47

第24話 何事も友達とやれば楽しさも倍。

前回のあらすじ!


ブルーの言う作戦が、完全にふざけてる。

西暦2324年

とある路地裏にて...



 ブルーは一呼吸置くと、眉を下げて、真剣な眼差しで口を開いた。


「作戦は、オレが暴れて、全部ぶっ飛ばス。」


 なんで彼がそんな真剣な顔をできるのか、理解ができない。俺とナノハは瞬きすることなく、ブルーのキリっとした横顔を見つめる。


「...よし、ナノハ。帰ろうか」

「そうじゃな」


 うん。ブルー(こいつ)は、完全にふざけている。今俺達がしているのは作戦会議であり、決して意気込みを聞いているわけではない。そんな弱小サッカー部の戦術みたいなノリでヤクザに勝てるわけないだろう。

 しかし、ブルーは俺達が回れ右をして帰宅しようとしている姿を見て焦ったらしく、必死に俺達の帰路に立ち塞がってきた。


「ちょ、ちょっとオマエラ!!確かに今のは言い方が悪かったカラ!まだオレの作戦は続きがあるンダ!!」


 ブルーは何とか俺達を引き留めようとしてくるが、あんなゴミ以下の作戦とも呼べないような作戦を提示された俺達は、未だに帰宅する気満々だ。ナノハはゴキブリを見るような眼で、俺はゴキブリが死に際に産卵した卵を見るような眼で、ブルーを蔑んだ。


「ああん?作戦の続きだァ?...テメェなぁ、こっちだって命賭けてきてんだよ!それをあんな、『オレが全部ぶっ飛ばす(キリッ)』みたいなふざけた作戦で、よし行こう!ってなるわけねぇだろ!1996年のバルセロナですか?戦術はロナウドですか?あぁん!?」

「そーじゃそーじゃ!」


 俺は腹の中の不満を全てブルーにぶつけた。横に居るナノハも怒ったようにほっぺたを膨らませ、珍しく俺に同調している。

 俺達はそのまま帰ろうとしたが、それでもブルーはしつこく俺達の行く手を阻んできやがる。


「確かにこの作戦は俺が中心だ...!ケド、この作戦にはお前たちの力も必要なんだヨ!バルセロナだって、フィーゴやエンリケが居たからこそ、ロナウドが活きていたんじゃないカ!!」

「...っ!!」


 この男、中々に鋭い。

 最初、作戦を聞いた時はただふざけているだけだと思っていた。しかし、今俺達を説得しようとするブルーの目は、本気そのものだ。この男の熱い目を見ていると、不覚にも、俺の心は揺さぶらそうになる。

 俺は目の前のブルーの眼を見つめながら、暫く考え込んだ。


 結果...


「...ふん、しょうがねぇなぁ。続きは聞いてやるけど、ちゃんとした作戦なんだろうなー?」

「そーじゃそーじゃ!...って、え!?」


 横に居たナノハが豆鉄砲を喰らったような顔で俺の方を振り向く。俺はブルーの熱い眼差しと意外なサッカー知識に免じて、もう少しだけ彼の作戦を聞いてみることにしたのだ。

 しかしナノハは依然帰る気満々らしい。


「え!?今の話で納得する要素あった!?ワシ、サッカー選手とかメッシくらいしか知らないんじゃけど!!ねぇワシ全然納得できてない~~!!」

「要は、サッカーもヤクザ潰しも1人じゃできないってこった。ほら、もう少しだけブルーの話聞いてやるぞ」


 俺はジタバタしてるロリっ娘(なのは)を引きずり、さっきまで作戦会議をしてた位置に連れ戻す。ブルーは俺達が行かなかったことに安心したのか、フゥっと息を吐いた。そしてそのまま、彼は作戦の概要から話し始める。


「まず、オレの特能を二人に説明しておこう。オレの特能の名は、『狂犬きょうけん』。特能を使うと、攻撃力のステータスがカンストを超える」

「おお!なんかカッケェ...!」

「ケッ!別にカッコよくないじゃろ。『狂った犬』のどこがいいんじゃ」


 俺は、男の子の大好物な成分に溢れた彼の特能に目を輝かせたが、横に居るロリっ娘は未だ納得していないらしく、グチグチと文句を垂れ流している。

 ブルーはこれでも、未来の地球に残っている数少ない純地球人の1人だ。だから特能を使えるし、その力をヤクザの指示で使ってきたから、警察に指名手配もされている訳だが。


 それにしても、ここまでカッコイイ特能だとは思っていなかった。攻撃力のステータスがカンストを超えるとかロマンの塊だし、『狂犬』とかいうネーミングも最高にイカしてる。俺の特能、『気づいたらそこに』とは全く違う。...っていうか、今聞いても酷いな俺の特能(ちから)

 そんな男子らしい憧れを加速させている俺の横で、ナノハがブルーに向かって怪訝そうな顔で質問をした。


「で、お主の特能が攻撃力を強化するという事は分かった。攻撃力カンストを超えるとなれば、ワシの守備力カンストのアイスウォールを破壊した件にも説明が付くしのう。...じゃが、本当にそれだけなのか?その特能は、そんなにもメリットしかないちからなのかのぉ?」


 不覚にも俺は、確かに。と呟いてしまった。なにより『狂犬』という名前の特能が、ただの攻撃力上昇だけだと、どうしても名前負けしている気がしてしまう。

 ナノハからの質疑を受けたブルーは、一呼吸おいて大人しく応答した。


「あぁ、ナノハの言う通りだ。この特能には、デメリットが二つ存在する。まず一つは、攻撃力が上がる代わりに、知力が下がることだ」

「どのくらいまで?」


「たしか、知力が4とかになル」

「...........」


「ちなみに、カメムシの知力が10」

「やっぱ帰る?」



 続くッ!!!!

最後まで読んでくれてありがとうゥ!評価、感想、ビシバシよろしくゥ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ