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PET・CTを受けたなら

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

「先走り過ぎるにも程があると思うよ!」

 家に帰るなり夫は言い出した。

「お腹をズバーッと切ると言っていたけど、結局、内視鏡下での手術で済むことになりそうじゃないか!」

「うん、内視鏡で手術が済みそうだもんね」


 昨年、10月から私の子宮の中でスクスクと育っていたポリープちゃん。別名、悪性腫瘍G3はその大きさ、直径3・5センチ、まるで子宮壁から果実のようにぶら下がっているような状態で、

「今の状態なら進行度は1A、筋層にも浸潤していない初期段階の癌ということになりますね」

 と、大学病院の先生は言いました。

「今後の検査の結果を見てからですが、おそらく内視鏡下での手術で済むと思います」

「内視鏡下?」

「そうです」

「進行性の癌なので、子宮、卵巣、卵管、リンパまで郭清することになるんですよね?」

「そうです」

「それなのに、内視鏡?」


 私の知らぬまに世の中はとっても進んでいたのです。過去にはお腹をパックリ開いて手術をしなければならなかったことも、初期の癌であれば、とっても特別なそれはお高い機械ロボットを使用して、内視鏡下でズバーッと全部取れるっていうんですよね。

 ちなみにこの特別な機械、大学病院だからこそ置いてあるし、県内ではこれと同じ機械を置いているのは県庁所在地にある病院ひとつだけなんですって!


 お腹をズバーッと切って色々と切除していくのと、お腹に小さな穴を開けてモロモロ切除していくのでは手術侵襲の度合い(体への負担)が段違いなのはいうまでもなく、

「お腹をズバーッと切るって言っていたのに、結局、ママが先走っていただけじゃないか!」

 お腹を切らずに内視鏡下で出来るだなんて、うわー!ラッキー!天は私に味方をしてくれたということになるのかしら!


『この年齢で、進行すること間違いなしの悪性腫瘍って!期間を置いたら転移をするかもしれないじゃない!』

と、受診時、完全にパニック状態になっていた私を慮ってくださったのか、翌週の火曜日にはPET・CTなるものの予約を入れて貰えることになりました。


 ちなみにPET・CTというものは、ある特殊な造影剤(放射性薬剤)を静脈注射することで癌が転移していないか全身をくまなくチェックする検査のことです。癌というものは糖分に反応するという特性を活かした検査になるんですが、癌がある場所がピカピカ光って見えるんですって!

 だからこそ、検査当日の朝は食事を摂ったらまずいし、果糖が加わった飲み物も飲んだら駄目なんです。果糖が加わった状態で検査を受けると全身、癌だらけ(糖分に反応して)という検査結果になってしまいますからね!(ああ!想像するだけで恐ろしい)


 前の週の月曜日に癌の告知を受けて、木曜日に大学病院を受診して、次の週の火曜日にはPET・CTを実施。早い、早い、展開が早いと思わざるをえないんだけど、この調子で手術の予約も早い日にちで取れると良いのだけれども・・


 PET・CTは検査着に着替えた後に看護師さんによる体調チェック、その後、造影剤を注射。控え室(一人で休めるように区切られている)でしばらく時間を置いた後に検査を実施。動けない、動いたら検査をやり直しという状態で20分から30分じっと我慢。これが想像以上に大変だった。(ちょっとした咳程度だったら大丈夫だとは言うけれど)

 撮影後、薬液の影響が減少するまで三十分程度待機、実施した検査に問題ないことを確認された上で帰宅を許されることになります。


 癌に罹患したら誰もがすることになるPET・CTを体験することになった私ですが、翌日は朝からスーパーに買い物に出掛けておりました。そうしてお会計を終えた丁度そのタイミングで、携帯電話に一本の電話がかかって来たのです。


 電話の主は木曜日に受診した大学病院の先生(教授)とは別の先生(教授)だったのですが、先生ははっきりきっぱりと仰いました。

「もちづきさん、昨日PET・CTを実施したと思うんですが、リンパへの転移が認められました」

 はあ〜い?

「それでですね、これは早めに手術をした方が良いと我々の方でも判断をしたのですが、今、丁度、8月1日の手術が空いたんです。もちづきさんがご希望されるのなら8月1日に手術を行う形で如何でしょうか?」

 はあーい!

「やります!8月1日に手術やります!」

「そうするとですね、今の時点でもちづきさんの手術前検査が7月31日で予約をされているので、それだと完全に間に合わないんですよ」

「そうですよね!(オペ日の前日に術前検査じゃ全く間に合いませんよね!)」

「それでですね、もちづきさんさえ良ければ、今から術前検査をしてもらって、その後にこちらから治療方針の説明をするという形に出来ればと思うのですが」

「出来ます!今すぐやります!」

 と言っても、私の片手には食材を詰め込んだ買い物袋がぶら下がっているわけで・・・

「ただ・・実は今、スーパーに居て、今から帰って自転車に乗って病院に向かったとしても、病院に到着するまでに最低二十分はかかると思うのですが・・」

「大丈夫ですよ〜!それじゃあ十二時頃に来て頂いて、もろもろ検査を出来るように予約を取っておきますから、外来でお話をするのは十四時くらいになるかな」

 その時、時計の針は十一時半を示していたわけだけれども、

「行きます!今から自転車を飛ばして向かいます!」

 あれ?私ったらバイキングの妄想のネタみたいな感じで、西村氏並みに前のめりになっちゃってない?


癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。

癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、

二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!

もし宜しければ

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