小市民の選択 2
お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。
生きている間に癌に罹患する人が2人に1人と言われている世の中ですが、さて、癌の告知を受け、手術で病巣を取り去り、抗がん剤治療を受けた後ってどんな風になっているのでしょうか?
抗がん剤の種類は数えきれないほどあり、投与の量や期間なども癌の種類によって違います。私の場合は漏れたら壊死する(実際に漏れて一部、皮膚が変色、硬結したままです)ドキソルビシンと腎臓への負担が大きいシスプラチンというお薬を6クール投与したわけですが、抗がん剤治療を終えた結果から言うと、
「辛い・・マジで辛い・・」
本当に、驚くほど、辛いです。私の場合は吐き気とかはないのですが、5回目、6回目を入れている間の全身倦怠感が物凄かったのと、抗がん剤治療を終えて一ヶ月後から始まった、
「ムギャーーッ!」
とんでもない関節痛。右膝なんかは叩き割られるのかと思うほどの激痛が。え?年齢によるもの?と思ったものの、右膝、左膝、両肘、両肩が同時に痛くなったのでネット検索をしたところ、私が使用している薬は投与後に関節痛が発生することはあるんだけど、終了後一ヶ月を超えたところで関節痛が発生するのかどうかは分からない。
「まあ、そんなこともあるか」
あれほど頑張っていたウォーキングすら出来ないくらい関節痛が酷かったんですが、まあ、まあ、しょうがない、しょうがない。
これ、抗がん剤あるあるだと思うんですけど、副作用が大変な抗がん剤治療を終えたならまずはひと安心。お前はもう普通に生活出来るんだろう〜? 良かったねー?という無言の圧を(勝手に)感じたりするんですが、いや、3回目やった時よりも6回目終わった時の方が辛いんですって!(個人差はあるかもしれないけれど)
髪の毛は抗がん剤終了後、驚くほどニョキニョキ生えてきて、終了一ヶ月半でXGのCOCONA並みに生えてきた(いわゆるスキンヘッド状態だけれども!)この調子でいけばあっという間にジェラードンのアタック西本さんくらいには伸びそうですね。
そうこうしているうちに伊勢へ出発する日がやって来てしまったのですが、今期最強クラスの寒波が日本列島に到来。大雪による交通麻痺の恐れがあり広い範囲で交通規制あり、高速道路の計画的閉鎖あり。
「え・・ちょっと待って、これノーマルタイヤの車では到底行くことが出来ないレベルってことじゃない?」
問題なのは北から南下してくる雪がどこまで到達するか、どこまで降り積もるのかがさっぱり分からないということ。
「これは朝五時には出発して雪を切り抜けた方が良いのか?」
「近くの高速道路は朝六時まで計画的に閉鎖、伊勢まで行くには途中で下道に行かなくちゃ無理そう」
「そもそもノーマルタイヤでは山越えは無理なんじゃないだろうか?」
どうする、どうする。すでに宿泊費用も全額払っているし、今日、キャンセルしたら百パーセント返っては来ない。
「車は無理そうだから電車にするか」
夫は言いました。
「今からスタッドレスタイヤの車をレンタルするのも不可能だし、伊勢まで電車で行くしかないよ!」
「え?車じゃないの?」
この時、私はコタツに入りながら言いました。
「めちゃくちゃ関節痛がキツいんだけど?」
私はコタツに入って項垂れながら言いました。
「無茶苦茶調子が悪い、熱を測った方が良いかもしれない」
ピピーッ ピピーッ
脇に入れた体温計が鳴ったので確認をしたところ、37・8度! 今まで熱発をしたのは家族から総スカンを食らった抗がん剤治療中のあの一回だけだったのに。
「今? 37・8度? 」
ちなみに、12月に娘は修学旅行に行っているのですが、初日の夜に熱発をして強制帰宅。15万ちかく払っていた修学旅行代金がわずか1日でサラッと消えて行ったんですよね。それで、それで?
「今現在、37・8度ね」
おい、マジか。こんな状態じゃ仕方がない、夫と娘だけで旅行に行って貰うとして・・
『この一泊目のホテルなのですが、家族のうち誰か一人でも宿泊出来ないということになりましたら、残りの二人も宿泊出来ない形になります』
旅行代理店でアテンドしてくれたお姉さんの顔が脳裏に浮かんで来る。
「せめて車で移動だったら良かったんだけど・・」
我が家はいつもカーシェア利用なんですけれど、住んでいる地域は雪が全く降らないのでスタッドレスタイヤ付きなんてありません。
「うぉー〜」
車だったら後部座席で寝ている間に現地に到着するというのに、ノーマルタイヤの車しかレンタル出来ない状況で、
「ママ〜、雪が降り出して来たよ〜」
外を見ると雪が横殴り状態でビュウビュウ降っているではありませんか!
私が今住んでいる地域は本当に雪なんか降らないし、降ってもちょっとチラつく程度にしか降らない地域だというのに、
「なんで今、こんなに降っているのよ」
最強寒波到来で、辺りが真っ白になっている。
関節痛が酷い、熱も出ている。更には雪まで降っている。
さあ、どうする? どうする?
「とりあえず・・」
「「とりあえず?」」
「病院に電話をするわ」
12月に抗がん剤治療が完全に終了したところではありますが、まだ、治療を終えて一ヶ月半。まずは大学病院に連絡をして以前処方してもらったゴッツイ抗生剤を飲んでも良いのかどうかの判断を仰ぐことに致しましょう。
日曜日の午前十時、警備員さんの受付窓口から救急外来へ、救急外来から婦人科病棟にいるお医者様に繋いでもらい、
「抗がん剤治療を受けて一ヶ月半が経過してはいるんですが、今、熱を測ったら37・8度で、日曜なので外来受診も出来ませんし、以前処方してもらった抗生剤を飲んで対応した方が良いのかどうかをお聞きしたくて電話をしたんですけれども〜」
日曜日、受診しようがないということを盾に鬼強の抗生剤・抗菌剤3種を飲んでも良いという許可を貰うことに成功した私に、
「それじゃあもう、やめるか〜? 」
夫が後ろから声を掛けてきたんです。
ここで「もう、やめよう!」と言ってくれるのならば「やめるしかないな!」となるけれど「やめるか〜?」という疑問系? この前は娘の修学旅行で高熱からの費用吹っ飛び事件が勃発したけれど、今度はどうする? さあ、さあ、どうする?
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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よろしくお願いします!




