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癌の告知を受けたなら  作者: もちづき裕
抗がん剤編
37/45

眠れないアル

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

 癌の告知や初期の治療を受けた30〜50%の患者さんが不眠を経験されていると言われるのですが・・

「眠れないアル・・」

 回復手術をした後は、お腹が妊娠六ヶ月くらいに大きくなりまして(リンパ節郭清をしている関係で、お腹の中に液体がドバドバ溜まっていたのです)右向いたり、左向いたり、お腹が苦しくて途中で目が覚めたら眠れないという日々を送ることになったのですが・・


「眠れないアル・・」

 から、抗がん剤治療を受けた後はデカドロン(朝に飲む)ジプレキサ(夜に飲む)が処方されていた関係で、

「眠れる、眠れる〜、途中で目を覚ましてもぐっすり眠れる〜」

 の状態になりました!だけど、だけど・・ジプレキサが一週間で飲みきり終了となった後は、

「眠れないアル・・」

 地獄の日々が再び始まることになったんですね。


 ジプレキサは吐き気止めとして頓用で処方されていたんですけれど、

「このお薬を飲むと夜はぐっすり眠れるのですが、起きた時に足がふらつくことがあるので転ばないように気を付けてくださいね」

 と、薬剤師さんに言われるくらいにぐっすり眠れるんです!私は入院の時と同じように夜にジプレキサを内服するようにしていたんですが、このジプレキサが無くなると・・

「眠れないアル・・」

 本当に、布団の上でゴロゴロしても、何をしても(あの有名漫画のあのシーンのように!)眠れないんです!


 私の場合はスッと眠ることは出来るのですが、午前0時半と、2時半にカチッと目が覚めるんです。0時半に起きた後は、何とかウトウト出来るんですが、2時半にはパッと目が覚めて、

「ネムレナイアル」

 そこから朝まで、ゴロゴロしても眠れない、眠れない。はっきり言って地獄です。


 仕方がないのでちょっと起きて・・お茶なんかを飲んで・・その後に寝転がっても眠れない。睡眠スコアは45〜50をキープ。流石に所々でウトウトと極々短時間、入眠しているのですが・・

「眠れね〜!」

 この睡眠スコアが一週間続いたところで、

「これ、やっぱりおかしいよね!」

 ようやっと抗がん剤と睡眠障害について調べることにしたんです!


 私の場合は眠る時にはスッと眠れるのですが、夜中に起きて眠れなくなるので睡眠途中覚醒、早朝覚醒という状況だと言えるでしょう。

 991名の様々な癌患者さんの睡眠状況を術後十八ヶ月追ってみたというデーターによると約60%の人が不眠症状を呈していたというんですね。


 私の場合は癌への不安で頭の中が冴えてしまって・・ということはなく、ただ、ただ起床時間が訪れたという感じでパチッと目が覚めてしまうんです。そして、体の疲れはズシーンと残っているような状況です。そこから『眠れないアル』が発生してゴロゴロ、ゴロゴロ。正直に言って地獄です(二度目)。


「癌患者の60%の人が不眠だというんだから・・ここはもう眠剤を使用するしかないのでは・・」

 退院時、吐き気が酷くなって眠れなくなる可能性が大きかった為、マイスリーという眠剤を処方されていた私は、

「眠剤はあんまり手を付けたくはなかったんだけれども・・癌患者さんの60%が不眠だっていうし・・ここは飲んでみても問題ないだろう」

 ということで眠剤を飲んでみたのですが・・

「午前1時半に起床、次は4時半に起床」

 目を覚ます時間が微妙にずれてはいるのですが・・前よりかは眠れる時間が増えたかな!


 早朝に起床してしまうので夜の9時半には眠るようにしていた私ですが、

「もしかしたら眠る時間を遅めに設定したら、起きる時間も遅くなるのでは?」

 僅かな希望を抱いて夜の10時半、11時すぎに眠ってみても、

「午前1時半に起床、次は4時半に起床」

 起きる時間は変わらない。くそ〜。


「早寝早起きは三文の徳と言うし、とにかく早く寝よう!」

 9時半に寝て4時半に起きる。一時半に目が覚めた後になかなか眠れない時間があるため、睡眠時間はトータル4時間とか、5時間眠れたら御の字なのだけれども!

「早朝に目覚めた時こそ小説を書こう」

 家族が入眠中なので気が散ることもないし!この時期はホラー小説を書いていることもあって、

「明け方のホラー小説は想像以上にはかどるなあ〜」

 宵の明星、星もすっかり消えて外は真っ暗な状況ですからね!


 そうして再び抗がん剤治療を受けることになり、一週間限定の深い眠り(ジプレキサを内服)を得ることになったのですが・・

「アチャー、ギリギリまで眠っちゃうからホラー小説が進まない〜!」

 明け方に起床しないので、さっさと終わらせようと思っていたホラー小説が進まない。

 

 眠れたら眠れたで問題は生じるし、眠れなかったら眠れなかったで問題は生じるんですけれども、

「まあ、フリーで載せているだけだし、ホラー小説は書ける時に書けば良いか!」

 せっかくなんだから一週間限定のぐっすり睡眠を楽しんで!その後の地獄の二週間は小説を書いて誤魔化して。

 癌を患い、睡眠障害に悩んでいるという方がいらっしゃったらば!これについてはなんとか折り合いをつけていくしかないみたいです!


 ちなみに夜中に『眠れないアル』症状を引き起こしたら、そのまま寝床から出て別の部屋に行き、本当に眠くなるまで時計は見ずに過ごした方が良いんですって。いくら眠れなかったとしても起床時間は一定にして、一定の覚醒リズムを作る必要があるのだとか。


 不眠についてのガイドライン的にはそう書かれているんですけれど、それにしたって本当に、

「眠れないアル」

 状態は辛いです!


 だからこそ思うんです。

「手術後二ヶ月は絶対に職場への復帰は諦めてください」

 と、主治医の先生は言っていたんですけれども、本当に、二ヶ月は無理!それ以降も不眠で眠れなかった状態でお仕事が開始となったなら、体が疲れてぐっすり眠れたら良いですけれども、

「眠れないアル・・」

 状態に陥ったら地獄ですよ!地獄!

 だからこそ、最初は時短での出勤とかテレワークとか、利用出来るのならばバシバシ利用していった方がお身体的にも精神的にも良いのではないかな〜と思います〜。



癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。

癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、

二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!

もし宜しければ

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