ガタガタと坂道を転がり落ちるように悪くなる
お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。
抗がん剤治療中の吐き気は抗がん剤を入れた日をピークにして一週間くらいで良くなるということなのですが(ただし個人差はあるらしい)私の胃の不快感も一週間くらいで良くなって胃薬は不要というような状況になります。
あれほど悪化した痔の症状(本気で外来受診を検討するほど酷かった)も一週間くらいで改善が見られ、下痢症状も治まり、一週間目くらいから脱毛が始まると言われたけれどまだ脱毛は始まらず、
「あれ?もしかして抗がん剤治療、想像以上に楽勝だったのかしら?思い込みの力の勝利という奴?」
退院後1日目にウェーッと嘔吐はしたものの、これはもしかして思った以上に問題なく過ごすことが出来るのでは?
退院して7日目、部屋の中を歩いていたところ眩暈とふらつきがあったものの、
「思い過ごしに違いない!」
ということで朝のウォーキングに出発。不思議なことに外を歩いて来ると自然と眩暈やふらつきといったものも軽減して1・6キロ散歩して帰宅。だけど倦怠感が半端なかったのでその日は寝て休むようにする。
退院後8日目、カレーを食べてみたら味がしない。これが味覚障害というものなのか?水を飲んでも鉄のような味がして飲みづらい。それでも食欲はある。軽い眩暈があり、貧血症状なのかも。
退院後9日目、朝から眩暈あり、夜中に起きてしまうとなかなか眠れず。味覚障害があるものの何とか食べる努力をする。倦怠感が強く朝のウォーキングをやめる。
「思い込みの力で何とかしようかと思ったけれど・・これはナンダカヤバイカモ・・」
退院後、私は極力普通の生活を送るように心がけておりまして、食事は3食作るし、お弁当なんかも用意しますし。洗濯もすればアイロンかけもしますし、掃除以外は普通に行っていたのです。朝もウォーキングに出掛けていますし、歩くのをやめたのはこの日が始めて。そんな私の姿を見ていた家族に、私の異変を察することが出来るわけがないというのは分かるんだけれども。
心臓がドキドキドキドキ、ガタガタと坂道を転がり落ちるように体調が悪くなって、家族への対応がおざなりになっていると、
「なんかイライラしてない?」
「言葉がキツイよ?どうしたの?」
と、夫と娘に怒られる始末。
なんとか夜ご飯を作り、食事の片付けまで済まして倒れ込むように眠ると冷や汗がドーット出て来ました。完全に体の調子がおかしいです。1時間ほど眠った後に私は家族に声をかけましたとも。
「ごめん!体温計持ってきてくれない?」
23時42分、38・6度の熱発あり。脈106、冷や汗、悪寒が酷く、
「熱だ・・熱―!」
高熱が出ちゃったよ〜。
この日は日曜日だったのですが、熱が出た、熱が出た。これはあれだ、骨髄抑制が起こって白血球数が下がっているから熱発した可能性が非常に大きいというわけで、
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、体調が悪いとは思ったけど、まさか高熱が出るなんて!」
冷や汗、悪寒、倦怠感、眩暈、動悸、私、軽いパニック状態に陥っております。
「とにかく薬!頓服で処方された薬を飲まなくちゃ!」
発熱時(37・5度以上)の時にレボフロキサシン(500mg)を内服するように指示が出ていたので内服をする。それから退院の時に、主治医の先生が口が酸っぱくなるほど言っていた言葉を思い出す。
「主治医の先生が熱が37・5度以上が1時間経過するときには何時でも良いから、それが夜中であっても構わないから病院に電話をするように言われていたんだけど、あれ、どこに書いてあったかな?」
「落ち着いて、落ち着いて」
「ママ、落ち着いた方が良いよ」
「先生は熱があったら電話をするようにと言っていたの?とりあえず一旦、何処にそんなことが書いてあったのか確認した方が良いよ」
夫と娘は入院時に貰ってきた説明のプリントを確認しているんだけど、熱発時の対応という部分がどうしても見つけられないらしい。
「待って、私も見てみるから」
直接、説明を受けたのは私なので、説明文はすぐに見つけることが出来たんだけど『37・5度以上が1時間以上続く時には外来に電話をしてください』という部分に線を引いている箇所を発見。
「と・・と・・とにかく、寝るわ。寝て治すわ。寒いから布団を出して欲しいんだけど」
「冬の掛け布団ってこと?」
「出来ればそれで」
「いや、暑すぎでしょう?」
「じゃあ、何をかければ良いと?」
「どうする?何を持ってくる?」
この時点でイライラは120%になっております。
まだまだ残暑が残っており夜になっても暑い日が続いている中、とりあえずタオルケット二枚、冬用の薄―い毛布一枚をかけて寝ることにしましたが、
「寒い!寒い!寒い!」
熱発による悪寒にしても通常と違う、本当に通常と違うんです。
薬を飲んで一旦は寝ることに成功をしましたが、深夜2時34分に汗だくで起床。熱は37・8度。先生からは、
「本当に、何時でも構わないので37・5度以上が1時間以上続いている場合は、即刻、病院に電話を掛けてください」
と、言われていたのを思い出す。
前職看護師だったからですかね、
「37・5度以上が1時間以上続く時には、どれだけ遅くても電話をかけてください」
と、お医者様から言われたら、そりゃ一応は電話をしておかないと、
「もちづきさん?何であの時に電話をかけなかったんですか?」
と、怒られる未来が明確に見えてくるわけで、
「夜中も夜中、超夜中だけれども・・とにかく電話をかけてみよう」
私はスマートフォンを手に取ったわけですよ。
がん治療の最後の砦(だと勝手に思っている)の大学病院であれば、それは山のようにがん患者さんが受診をしているわけで、熱発してお電話をかけて来る人もそれなりにいるのではないかと思いますし・・勇気を振るって夜中の2時50分に電話をかけてみたいと思います!
まずはいただいたパンフレットに記されている時間外の電話番号にかけました。
「夜分遅くに本当にすみません〜、そちらの病院の婦人科で抗がん剤治療を受けているんですが、夜間に熱発しまして、入院中、熱発時は何時でも構わないので病院に電話をするようにとのご指示を受けまして、それでお電話をすることになりまして〜」
「ああ・・ああ、こちらでは対応できないので、それじゃあ医師に繋ぎますので、少々お待ち頂けますか?」
ここからきっとICUの医師(夜勤中、きっとバリバリに目を覚ましているはず)に繋いでくれるのだろうと思ったのですが、電話口に出た先生は眠そうな声で言いました。
「それじゃあまずは診察券に記してあるカルテ番号を教えて頂けますか?」
そこで私はカルテ番号を教えまして、現在、婦人科で抗がん剤治療中であること。23時42分に38・6度だったため、熱発時に飲むように処方をされた薬を内服したものの、今の時点で37・8度、1時間以上、37・5度以上の熱が出ているためとりあえず、退院時に言われた通りに電話をしたのですが、
「夜分遅くに本当にすみません!」
ICUの医師って不眠不休のイメージ(とりあえず夜勤当直だったら寝る暇はないものと思っていたのだが)だったけど、寝ていたのかな?それとも眠たかったの?本当にごめんなさい!
「抗がん剤治療中は、熱発が続いたら絶対に電話してくださいと言われていたもので!」
だんだん言っていることが言い訳めいてくるわけですが、
「わかりました、大丈夫ですよ?担当の医師に繋ぎますのでしばらくお待ちください」
と言って、再び電話が何処かに引き継がれることになるわけです。
「もしもし〜」
今度は完全に眠っていたと思われる夜勤当直の婦人科の先生と電話が繋がりました。ここら辺でこちらの罪悪感はマックス状態になっております。
「夜分遅くに本当にすみません〜」
次のお話へと続きます。
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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よろしくお願いします!




