手術をして退院したらどうなるの?
お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。
私の場合は、広汎子宮全摘術(子宮・卵管・卵巣・周囲のリンパ節などを切除)および、骨盤内のリンパ節や、後腹膜のリンパ節、転移の恐れが大きいということもあって傍大動脈リンパ節までズバーッと郭清をすることになったわけなんですが、入院期間は十日間、退院後はどうなっているのかなんて想像もつかなかったのですが・・
「ぐわぁあああああ」
腹がね・・腹が張って仕方がなかったんですねえ。一日に1L近くの排液があったところに来てドレーンを抜去、外に出られなくなった液が腹に溜まっていくことになるので、見かけは妊娠六ヶ月ほどになったことは前述でも述べていたのですが、腹部の膨満感がものすごいです。
お腹に溜まった液を吸収させるにはなるべく安静にしておいた方が良いってことは分かっているんですが、退院後一週間はとにかく身動きが取れないような状態でした。あんまりにも動けないものだから開腹手術を終えて退院した後は、どれくらい動けるようになるのかを検索したところ、退院後一週間は『トイレ』と『入浴』と案内している病院があったんですね。
トイレと入浴、まさにそれ。それくらいしか行っていられない。もしも自分が一人暮らしをしていて、何かをネットで注文していたとしたなら・・
「むぐぐっぐぐぐ」
玄関まで出られるとは思えない。置配にしたとしても扉の外まで取りに行けるとは思えない。それくらい身動き取れなかったです。
退院日とお盆の時期が重なったということで、三食プラス家事全般を家族に任せることが出来たから良かったものの、
「これは私がやっておくから〜」
なんてことは言えない一週間でした。
なにしろ漫画の単行本すら億劫レベル、その結果小説の文庫本を読むことに。退院後一週間は昼夜かまわず眠れたので『仕掛け人藤枝梅安』を読むか寝るかの二択状態。
お盆の休み中、何処にも出かけられない夫は『ゴーストオブツシマ』の攻略に集中していたので、夫の頭の中は鎌倉時代、私の頭の中は江戸時代にタイムスリップしておりました。
退院後八日目から世間がお盆休みを終えて平常運転を開始した為、私も寝床から抜け出して家事を開始することになりました。ちょっとは歩いたほうが良いのかなと思って、マンションの廊下を往復とかしてみたんですけれど・・不審者に思われそうなので一回でやめましたね。
退院後十一日目には外来受診だったので朝から大学病院に夫と共に移動。ここで手術の結果や摘出した子宮やリンパ節の検査結果を聞くことになったのですが・・
「もちづきさんの場合、PET・CTの結果、リンパ節に6ミリ大の転移が見られると言われていたのですが、検査の結果、こちらの節に悪性腫瘍は飛んではいませんでした」
おおおお!おおおおお〜!
「ただし、子宮のこの太い血管まで癌細胞が流れていることが判明していますので、日本で使われているステージとしては初期の1ですが、もちづきさんの癌は非常にリンパ転移しやすい種類の癌でもありますので、アメリカで使われるステージで言えばステージ2、何にせよ抗がん剤治療はしなければならないような状況です」
この時、先生が画面に映してくれたのは摘出した子宮を切り開いたものの写真だったのですが、それは薄ピンク色の色鮮やかな子宮(肉)だったんですね。この時、夫は、
「ふるさと納税のポイントが付くのは今年の九月までだっていうし、慌てて肉の返礼品を検索しまくっていたけれど・・妻の子宮(肉)とふるさと納税の返礼品の肉が同じようなものに見えてきたぞ」
と、そんなことを考えてみたいです。
夫の頭の中でふるさと納税の返礼品と私の子宮(肉)がごっちゃになっている間、
「癌のステージが1から4まであるのは知っているけど、日本のステージよりもアメリカのステージの方がシリアスに捉える形なんだなあ。まあ、そっちの方が良さそうに思えるけどなあ」
私はそんなことを考えていたので、二人して黙り込む形になっていたみたいで、
「抗がん剤治療は、やっぱりやらないといけないので」
と、教授先生がもう一度、抗がん剤治療はやったほう良いと言い出したところでハッと我に返ったんですよね。
「「抗がん剤治療はやります!」」
二人声を揃えて言っている訳ですが、こんな事態で抗がん剤治療をやらないと言い出す人がいるのだろうか?いやいや、やっぱり世の中は進化していたんですね!
これは後から知ったことなんですが、むかしむかーしの私の時代では、転移も心配な癌であれば手術と抗がん剤治療はセット!というような状態だったのですが、
「全員が全員、体への負担が大きい抗がん剤治療をする必要があるのだろうか?子宮頸癌(転移の恐れが大きいため抗がん剤治療はセットという考えが大きかった)であっても、初期であれば抗がん剤治療は必要ないだろう!」
範囲とか浸潤度合いとか、条件は色々とあるけれど、全ての子宮頸癌患者に抗がん剤治療は必要ないだろうと考えるお医者様の記事を読んだんですよねえ。
抗がん剤をやった方が良い癌、やらなくても良い癌、色々とあるとは思いますし、私の場合の『子宮体部癌』は転移も少ないし予後も良いと言われる癌でもあるんです。だけどだけど、私みたいに転移がしやすいG3という部類だったら途端に話は変わって来るんですよ。
リンパ節に6ミリ大の転移がなかったのは幸いですけれども、転移が非常にしやすい癌細胞が体の中に細胞レベルでふよふよしているのは間違いないので、下手したらそれこそ再びリンパ節に、リンパ節の次は肝臓、肺に転移なんてことは十分にあり得る話なんです。だからこそ!今叩かないと!
「抗がん剤治療は!やります!」
前のめりで治療を希望しちゃいます!6サークル!前のめりで希望しちゃいます!
「それじゃあ9月2日に入院をして頂いて、3日に初回の抗がん剤を入れましょうか」
はえーって。8月1日に手術して9月2日にはもう抗がん剤治療って!
確かに手術後、一ヶ月から一ヶ月半後から抗がん剤治療は始めることになるとは知っているけれども・・ここは気持ちを即座に切り替えよう!
「展開が早すぎてついて行くのがやっとだけれど・・それだけ早くがん細胞を叩けるということだもの!ラッキー!早くから始められてラッキー!」
むかーしむかし、私が看護学生時代に受け持った抗がん剤治療中の患者さんは、そりゃあもう吐き気が凄くて大変なことになっていた記憶はあるんですけれども、
「なんとかなるだろう!」
楽観視するにも程がある。やってみて分かったけれど抗がん剤治療って吐き気が大変!で終わるような、一筋縄で終わるようなものではないのです。
手術を終えて退院したらどうなるのかといえば、全然余裕っすよ。余裕。抗がん剤治療後に比べたら超余裕。大きな手術であるほど体への負担は大きいとは思うのですが、黙っていたって創部は治っていきますもの。
日にちが経てば経つほど自分が回復していることを実感しますし、精神的にも充実していきますからね!通常通りの生活に戻るのも早い!早い!
外来受診の時でも腹パンパン?ノープロブレム!先生が言っていた通り術後一ヶ月半には腹はへっこみましたから!
私は退院後、左下腹の皮膚がピリピリしておりまして、どうやら手術の時に神経ブロックをするために麻酔注射を打っていった影響が残っているとのことだったんですね。このピリピリ感には相当悩まされたんですがノープロブレム!退院後一ヶ月ちょっとでピリピリは消失しましたからね!
手術後は良いんですよ!手術後は!
問題は抗がん剤治療です。
抗がん剤治療の副作用は個人差があるので、絶対にこの副反応が出る!抗がん剤をしたらこうなる!ということが断言出来ないものではあるのですが・・
本当に、本当の本当に、抗がん剤治療は萎えるんです。こんなに萎える治療ある?ってくらい萎えるし、症状が怒涛の展開で押し寄せて来るので、
「マジで萎えるぜ〜」
と、モノマネも追加して言いたくなるのが抗がん剤治療。
次回から遂に抗がん剤治療編が開始します!
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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