表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/45

これは・・なんだ?

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

 私の場合はリンパ節をベリーッと郭清している関係で、お腹の中に滲出液がドバドバ溜まっていくような状態です。その滲出液を外に出すために手術中にドレーン(管)が留置されることになるのですが・・・


「これは・・なんだ?」


 と、まずは思っちゃうでしょうねえ。だってこの管、糸で塗って止めてあるだけに見えるんですもの。それと、自分のお腹から管がニョーンと出ているこの姿、一応、前職があるので、

「ああ、はい、はい、ドレーンバックにカタカナで『ダグラス』と書いてあるし、ダグラス窩(直腸子宮窩、元々子宮があった空間)に管を留置しているのね!」

 と、思っちゃうんですけれども、普通だったらば、

「ヒィイイイイッ!腹から管が出ている〜!怖い!怖い!動かしたら駄目だ!安静に!安静にしておこう!」

 と、思っちゃうんじゃないでしょうか?


 下手したら管が抜けちゃうかもしれないし!って、抜けないんすよ。夜間せん妄にでもなって狂気の力で自分で引っこ抜こうと思わない限りは抜けません。結構な長さがお腹の中に留置されているので、抜けないのは分かっているのですが、

「白い糸で固定されているのが見えるのが萎えるわ・・白い糸が自分の腹をグイグイ縫い付けているのが見えるのが萎える・・」

 腹から直で管が出ているのが見えるので・・本当に、萎えるんです。まあ、すぐに見なかったことにするんですけれどもね!


 ちなみに手術後だし、管も入っているし、安静に、安静にとしちゃうのはまずいです。手術後、頑張って動かないと腸の動きも悪くなりますし、万が一にも腸閉塞なんてことになったらば・・場合によってはまた手術ですよ。無理無理、絶対無理!


 それに管から排液をしている今こそ、病棟をぐるぐる回るチャンスなのです!

 私の場合は初日からバンバン液が溜まっているような状態で、術後一日目で1400くらい?その後も1000以上は排液が続いているような状態だったんです。最初は陰圧だった排液バッグもあっという間にパンパンになるような状態で、

「全然、排液の量が減らないけれど・・このままだったらどうなるのだろう?」

 と、術後3日目あたりから不安になって来たわけですよ。


 *入院中に不安になることがあったなら?

 まずは自分で即検索。今はスマホの持ち込みもOKだったりしますし、通話さえしなければ病棟内でも使用がOKだったりするので、不安な項目はすぐ入力!あらまあ!あっという間にAIが答えてくれますし、関連記事を引っ張って来てくれますからね!忙しい看護師さんやお医者様に尋ねる前に!

「ああ〜・・手術後・・何で咳が出るんだ〜」

 とか調べておりました。


 もちろん今回の場合も『開腹手術』『術後排液量多め』で調べたところ、早速、一つの記事がヒットいたしまして、

「私も開腹手術を行ったのですが、私の場合はとにかく排液量が多かったみたいで、それなら仕方がないということで入院日が後ろ倒しになったんです。それでもあまり不安には思わず、いつかは量も減るだろうということで待つことにしたんです」

 という、開腹手術をした患者さんの体験記みたいなものを読むことになったのです。


「なるほど!なるほど!」

 全く減る兆しが見えないこの排液量(1日に確実に1Lは出ている!)だけど、いつかは減るんだろうし、たとえ入院が長引いたとしても、それはそれで仕方がないことなんだろうな〜と思っていたのですけれども・・


「もちづきさーん、順調そうですねえ!それじゃあ、明日、ドレーンの方は抜いてしまいますねえ!」

 術後四日目、主治医の教授先生が他の先生たちを連れて病室を訪れた際に言って来たんですよねえ。通常、術後五日目に管を抜去する予定だっていうのは何かで読んだ気がするけれども・・


「え・・本当ですか?」

 私は思わず言ってしまいましたとも。

「排液の量が多くて心配なんですけれども、抜いても大丈夫なのでしょうか?」

「大丈夫ですよ!」

 教授先生は明るく笑って言いました。

「お腹の中に滲出液が溜まると、体がそれを感知してそれ以上液を出さないようにしますし、そのお腹の中に溜まった液は次第に体に吸収されていくものですから!」

 マジっすか〜・・私が読んだ体験記を書いた患者さんは、排液量が少なくなるまで入院が延びたと書いてあったけれども、あれだっていつの時代の体験記かも分からないもん。時代はあっという間に変わっていくわけで、

「それじゃあ、明日、抜きますね!」

 腹の管は抜かれてしまうわけですか・・


 翌日、

「もちづきさーん、お腹の管を抜いてしまいますねえ!」

 朝も早くから主治医(若い)の先生がいらっしゃいまして、

「まずは麻酔の注射を打ちますねえ」

 ムギャーーーッ この麻酔の注射だけは最高に痛かった。


 先生はお腹と管を固定する真っ白の糸をパチン、パチンと切ってしまうと、私の感覚としては『ズルズルズルズルッ』という感じで腹の中から管を引き抜き、管を抜いた後の穴を針と糸で縫っていったわけですね。


 あのですね、1日1L近くの滲出液を排液していたのが突然、

「あら、管を抜いちゃったのね?それじゃあ排液量を調整しなくっちゃ!」

 なんてことに即座になるわけもなく、腹の中に溜まっていっちゃうわけですよ。

 こうして、

「ナンジャコリャー!」

 私のお腹は妊娠四ヶ月から推定六ヶ月に変貌を遂げ、お腹がパンパンになったのです。


 管が抜けて嬉しかったことは、完全シャワー浴が出来るようになったことですね。抜去当日は看護師さんに管が抜けた部分を防水テープで保護してもらって、お風呂シャワーに入ったのですが、術後五日目の髪の毛は流石にベタベタで二度洗い必須だし、髪の毛は抜けるしでいやー、驚きました。


 管が抜けて悲しかったことは・・

「身動きが取れない・・」

 お腹に水が溜まった時には安静にして吸収を促した方が良いのですもの。病棟グルグルの旅は終わり。

「朝にコンビニに行っておいて良かったな〜」

 術後五日目の朝も早くから、病院内にあるコンビニまで行って飲み物を買ってくるようなことをトライしたのですが、

「病院内のカフェにも行ってみたかったのに・・それは本気で無理そう・・」

 カフェ行きを断念するほど腹がパンパンだったんですよねえ。


 だからこそ手術をこれから受ける方に言いたい。

「管が入っている間の方が!傷跡はそりゃ痛いけれども!動けるんだよー!」

 ただし個人差はある・・とは思うんですけれどもね。



癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。

癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、

二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!

もし宜しければ

☆☆☆☆☆ いいね 感想 ブックマーク登録

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ