術後1日目は最高に辛い
お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。
腹を鳩尾から恥骨上部までスバーッと切られた私は、トイレに行きたい、いや駄目だという葛藤を繰り返しながら朝を迎えることになったのですが、
「もちづきさーん、腸の音を聞かせて下さいね〜!」
ついにやって来た、この瞬間が。
「うん、腸の動きは良いですね。それじゃあベッドサイドに座ってまずはお水を飲みましょうか!」
冷蔵庫の中には「美味しい水」があるので、それをコップに入れて運んで来て貰った私は貪るように飲みました。
「やっぱり喉が渇きますものね〜」
にっこり笑った看護師さんに言われるほど、ゴクゴクと私は飲み干すと、
「まずはトイレに行けるかどうかを確認しますね?トイレに行けそうだなと判断したら尿の管は抜いてしまいますから」
おお〜、その言葉を待っていたのよ〜。
私の体からは点滴の管が腕からぶら下がり、尿の管がぶら下がり、
「もちづきさ〜ん、今、お腹に溜まっていく滲出液をドレーンで外に流しているような状態なんです。ドレーンバッグは必ず首からぶら下げて移動するようにして下さいね〜!」
看護師さんは小型の箱を入れた直径十八センチ、横15センチ、幅5センチほどに見える箱が入ったバッグの紐を私の首にかけました。
「それじゃあ、まずはトイレに移動しますよ〜」
あのですね、手術後、ベッドから離れる第一歩はめちゃくちゃキツイですよ。
起き上がるまでの瞬間も痛いけど、立ち上がる瞬間も傷口が痛むんです。鳩尾から恥骨上部までスバーッと切られているのでね!そりゃ痛いんだって!
「フンギーーーーッ!!!!」
と、心の中で叫びながら立ち上がった私は、よろよろしながら点滴台に縋り付くように移動。トイレの扉の前まで移動をしてそのままくるりとUターンをしたわけですが、戻って来てベッドにお尻をついた時には生ける屍状態ですよ。
「トイレまでの移動は問題ないようですので、まずは尿の管の方を抜いて行きますね!」
「お願いしまーす!!」
待ちに待っていた尿カテ抜去!尿の管を膀胱に入れた後、管の先の方にある小さな風船状のものに水を入れて膨らませることで、抜けないようにするんですけれども(ちなみにこの風船が膨らんだまま無理矢理抜くと!血まみれになります)この尿の管のことをバルーンカテーテルと呼ぶんです。看護師さんは水を抜いてするりと管を抜いて下さいましたが、ああ!夜間せん妄になって無理矢理抜くような状態にならないで良かった!
「そうしたらもちづきさん。トイレにはご自分で行ってもらうことになるのですが、とにかく今日は頑張って歩いて下さい。頑張って歩くことで腸も動くようになるので、頑張って動いて下さいね!」
早期離床!早期離床!術後は早期離床が重要だってことは知っています。私が参考にしている医師の方も、術後1日目から必死になって病院内を歩き回って、
「こんなに頑張って歩いている人を見たことありませんよ〜」
と、言われたんだって書いてあったもんね!
だったら私もやったるわい!今すぐに歩いて腸活をしてやるわい!
この時の私は手術後に病棟で着る寝衣を来たままの状態だったのですが、点滴台に掴まりながらまずはトイレへ。座るだけでも激痛が走る。そしてトイレに行った後は気合を入れて、病棟内の廊下をぐるぐる歩き始めたのです!
その姿はさながらゾンビとでも言いましょうか。
ヨタヨタと一周、いやいや、二周目も!と、頑張って歩いた私は自分のベッドに戻ると、シリンジポンプの電源を自分で繋げてベッドに座り込みました。辛い!マジで辛い!でもでも、早期離床は大事だもの!ベッドに座った私はそのまま深呼吸を続けると、蹴り上げ体操と、踵上げ体操を始めたのです。筋力〜、筋力アップ〜。
「もちづきさーん、そろそろお着替えしましょうか〜」
丁度、下肢のリハビリを終えた頃合いに看護師さんが体を拭く用のタオルを持ってやって来てくれました。
「あ、すみません、着替えはそこにあるんですけど取ってもらっても良いですか?」
昨日、自分で用意しておいたパジャマと下着を取ってもらって、さあ、体を拭いて着替えるぞとなった時に、
「ツレー〜―ッ!マジでツレー〜!」
痛いは、辛いわ、痛いわ、辛いわ、気持ち悪いわ。
オムツを取って下半身を拭き、パンツを履いて、ズボンを履いて。
上半身はまだ良いとして、下半身は辛い。
全てを着替え終わって座り込んだ時には、
「すみません、吐きそう・・袋ください」
と、ゾンビみたいな状態で訴える始末。
「ちょっと待って下さいね!」
看護師さんは慌てて袋を持って来たのですが、その中に、
「ウエーーーーッ」
ゲロ吐きました。
手術後1日目は麻酔が残っている関係で嘔吐してしまうことも多いのですが、いや、マジで辛いって!術後1日目!
「もちづきさん、頑張って歩いていましたもんね!すごいですよ!すごいです!」
吐いて顔色が悪い私を憐れんだのか、めちゃ褒めてくれるじゃん!
「あの、もう寝ます」
ベッドに寝るまでがまた辛い!シリンジポンプで鎮痛剤を送り込んでいるとはいえ、痛いものは痛いのです。
その後は倒れ込むように寝て、起きてトイレに行き、その後は寝てを繰り返す。起き上がる時も寝っ転がる時も、
「ムギャーーーッ!」
と言うほど痛いけど、歯を食いしばって耐えるしかないんだよね!
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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