手術は終わったみたいだけど
お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。
今回の手術は広汎子宮全摘術(子宮・卵管・卵巣・周囲のリンパ節などを切除)および、骨盤内のリンパ節や、後腹膜のリンパ節、転移の恐れが大きいということもあって傍大動脈リンパ節までズバーッと郭清をすることになります。
「普通だったら6時間、痩せている人だったら4時間で終わったこともありますが」
先生は私のぽっちゃりお腹を診察台の上で確認しながら言いました。
「もちづきさんの場合は4時間ではないかなあ」
ですよね〜!そうですよねー!
麻酔科医の先生は言いました。
「手術の時には口腔から挿管をして、麻酔が覚めたのを確認した後に抜管をすることになります。肩を叩いてお声掛けさせて貰うことになるのでお願いします」
そうして手術が終わった後に、
「もちづきさ〜ん!もちづきさーん!」
肩をパンパンと叩かれて目を覚ましました。
「気が付きましたか〜?」
私が頷くと、口の中からズルズルズルと何かが引っ張り出されました。挿管チューブが抜かれたってことなんですけど、その最中に再び眠ってしまいました。次に気が付いたのは病室。すでにオペ着から病棟で用意された寝衣に着替えさせられており、周りに集まった四人ほどの看護師さんたちが忙しげに動いております。
そこで私は近くの看護師さんに尋ねました。
「すみませーん、今、何時ですかー?」
「はい、今は十八時ですね〜」
「え?十八時?」
朝の八時半に病棟を出発して九時くらいからオペを開始出来るようにスタンバイしていたんでしょうけれど、十八時?時間がかかりすぎじゃない?
「えーっと、脂肪ですかねえ」
「はい?」
「脂肪が多かったから、手術が長く掛かっちゃったんですかねえ?」
オペ室から病室に帰ってくる時間を加味したとしても、あまりにも時間かかってない?痩せていたら4時間、太っていたら6時間と聞いていたけど、遥かに時間オーバーしていない?え?まさか、私のデブが原因で?
この時、私が帰って来るまで3時間も待ち続けていた娘は、
『帰って来てから一発目が脂肪かよ〜!』
と思ったそうですし、
『それくらいの時間はかかるものじゃないのか〜?』
と、夫は思ったそうです。
それにしたって、やっぱりダイエットしておけば良かったのかな〜。
私が時間と脂肪の厚みについて頭を悩ましている間に、看護師さんで出来た壁の向こう側から覗き込んでいた夫と娘が、
「無事に手術が終って良かったよ!それじゃあ俺たちは帰るから!」
と言って、さっさと病室から出て行ってしまいました。
その後、ストーンと眠ってしまったのでさっさと帰ってくれて良かったんですけれど、そんな状態になっちゃうからこそ思う。手術からの帰還待ちの家族は最低限でよろしいってね!
十八時に帰って来た私はその後、看護師さんたちに声をかけられる度にちょいちょい目を覚ましていたのですが、
「すみませーん、トイレに行きたいなって感じが強くなるので、足曲げても良いですかあ?」
「あ!大丈夫ですよ!曲げて下さい!曲げて下さい!」
開腹手術後のベッドはフラットではなく、45度くらいに頭を上げておくんです。それは何故かと言うのなら、肺が重力に従って広がるようにするため。ベッドをフラットにすると肺の膨らみも悪いですし、肺の中の水分が広範囲に広がったまま、最悪の場合は肺炎を誘発することにもなってしまうので、頭は起こしておくわけです。
ベッドの頭部分を上げているので、枕はバスタオル枕。皆様、是非ともベッドに敷くバスタオル以外に枕にするためのバスタオルをご用意ください。
私は若かりし頃、尿のカテーテルを患者さんに(それなりの数を)入れて来た経験があるのですが、自分が入れるのは初めてだったんですよね。尿を出すために尿管を通って膀胱まで管を入れることになるのですが、これが本当に嫌だった。早くトイレに行きたーい!と、思うんです。
手術後に心配されるのが『夜間せん妄』という症状で、全身麻酔を受けた後に起こる意識の混乱で、夜中に症状が出やすいと言われています。
手術後なので意識が朦朧としているのですが、とにかく、トイレに行かなくちゃ!と、頭の中では考えているし、移動しなくっちゃ!と考えているんですけれど、
「おい、おい、尿カテ入れているのに、トイレ行ってどうするのよ。色々と引きちぎって移動なんてしたら完全に夜間せん妄状態ってことじゃない!」
手術後に夜間せん妄になったらどうなるって?
そしたら手足を拘束されることになる!手術前に説明も受けていますよ〜!
夜間せん妄になるのは高齢者が多いんだけど、49歳でもなりそうになったわ。と、冷静に考えながら、目を閉じればトイレに行く夢ばかり見る始末。
早く抜いて欲しい〜!
切実に願いながら夜を過ごすことになったのですが、トイレに行くのをひたすら我慢しましたとも!
欲望のままに無理やり動いてしまったら、尿の管が抜け、腹に入れているドレーンも無理矢理ちぎれるまま血まみれ状態確定ですよ!だからこそ我慢!我慢!
それから水、口が苦いから水が飲みたい。だけど私は知っている。手術後、翌朝になって腸がきちんと動いているかどうかを確認してからじゃないと水は飲めないっていうことを。だからこそ、
「すみませーん、うがいをさせてくださーい!」
看護師さんが来るたびに必死になってお願いしましたとも。
夜間、水は飲めないけれどうがいは出来る。その為に用意したストローもあるので大丈夫。手術後、うがいの為に『水のみ』を買った方が良いのかな?と、思う方もいるかもしれませんが、コップとストローがあれば何の問題もないと思います。(手術をするのがかなりの高齢者だったらまた別の話になると思いますが)
あと、普段飲むのってお茶じゃないですか。だからこそ私は手術後、水も飲んだけれど、お茶も飲んだんですよ。だけどお茶は『ゲーッ』と吐いてしまったんですよね。1日目は体が受け付けなかったんです。
この時、夫が、
「病院にいたら水は飲むだろう!」
ということで『美味しい水』1リットルを無理やり置いて行ったんですけど、美味しい水はやっぱり美味しかった。次に持って来たのは災害用にストックしていた最安値の水だったんですけど、
「うえ〜・・飲めないことはないけれど・・」
手術後は味に敏感になるんですかね。手術後は少々お値段かかっても美味しい水を用意した方が良いと思います!こうして術後1日目がやって来ることになるのですが・・
癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。
癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、
二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!
もし宜しければ
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よろしくお願いします!




