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急展開で走り出す

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

 テレワーク中の夫のためにパン屋に飛び込んで昼食用の惣菜パンを購入し、家に帰るなり、

「転移していたわー!」

 と、夫に報告。

「リンパだって、リンパに転移。手術は8月1日に出来るって言うからそうしてもらうことにして、とにかく今から大学病院に行って、手術前検査をしてもらうことにするわ!」

「そうか!8月1日、分かった!」

 立ち上がった夫に、

「今日、検査の後に先生から話があるから、同席をして貰えたら嬉しいんだけど」

 と言ったところ、

「そうか!分かった!会社に言って今日は半休を貰うことにするよ!」

 と、断言。無職の専業主婦も突然の検査、突然の手術に対応出来る強さがあるけれど、テレワークの夫も緊急時に即対応できる(え?マジで大丈夫?会社、突然半休取っても大丈夫?と心配になるほどの)強さがあるんだな〜。


「今のところ先生のお話は十四時と言われているけれど、ちょっと時間的にどうなるかが分からない」

「分かった!半休貰うから問題ない!(しかも病院は自転車から七分の距離だしな)」

「それじゃあすぐに出掛けて来るから、昼食のパンはテーブルの上に置いておくから!」


 手術前検査、それは◯◯病院(中堅病院)を受診した時に突如行うことになった経験があるため、

「下着は金属なしのもの!スカートも金属ファスナーなしのもものを選んで!」

 一旦、トイレに行き、心を落ち着けたところで着替えを済ませた私は、トートバッグを自転車の籠に突っ込み、大学病院へ向かって自転車で走り出すことになったわけです。


 自転車を駐輪場に止め、外来フロアーを突き進み、診察券を再診受付機に差し込むと、本日の検査の予定がグワーと長い紙になって出て来ることになりました。

 おお!急展開だったけれど、きちんと予約が取れている!

 この時、時間は11時55分。まずは血液検査をするために2階に移動し、

「あの、すみません。尿検査って何処のトイレでとれば良いのでしょうか?」

 と、採血中に質問。

 この日は手術前検査として血液、尿検査、レントゲン、肺機能検査、心電図を実施することになっていたので、場所がわからない時には質問をしながら移動。


 レントゲンでは、

「金属が付いているような衣服や下着は着用されていますか?」

 と、質問されるも、

「大丈夫です!金属は付いていません!」

 と、断言。前回、スカートにファスナーが付いていた所為で手間取って大変なことになったからね!わざわざ着替えて来ましたもの!


 それとこの時、尿検査については本当の本当に困ったの。

 出掛ける前にトイレに行ったのが間違いで、全然出なくて冷や汗をかくことになりました。血液検査を終えた後なら問題ないだろうということで、フロアの廊下に置かれている椅子に座りながらペットボトルのお茶をがぶ飲みし、慌てて一個だけ持って来たクリームパンでお腹を満たし、何とか絞り出したものを検査に出しつつ、心電図をとり、息をフーッと吐き出して呼吸機能検査をこなして、それでは婦人科外来へレッツゴー!


 婦人科外来には12時45に到着。婦人科外来の予約は14時と印字されているものの、一応、受付に向かって言いました。

「すみません〜、先ほど先生から直接お電話いただいて、急遽、本日手術前検査をすることになったもちづきと申します〜。一応、外来受診は14時になっているんですけれど、このまま待った方が良いのか、それとも14時にまた戻ってくる形の方が良いのか確認したくてお声掛けさせて頂いたのですが〜」

「ああ! もちづきさんですね!」

 受付には二人居たんだけれども、若い事務員さんの方が気さくに立ち上がりながら言い出した。

「それじゃあ先生にお電話をして確認してみますので、少々お待ちいただけますか?」

 今の時間だったら昼休憩時間じゃないの?そんな時間に電話をして大丈夫なのかしら?


「もちづきさん、14時まで待たなくても先生からお話を聞ける形になりそうです。このままお待ち頂けますか?」

「あの!先生とのお話なんですけど夫も同伴する形にしたいんですが(何せ前回、自分が思う以上にパニックになったので)大丈夫でしょうか?」

「旦那様は他のフロアでお待ちとか?」

「いえ、今は家に居るんですけど、家が近いので十分くらいで来られるんです。今から夫を呼んでも大丈夫でしょうか?」

「ああ〜」

 事務員さんは時計の針を見ながら言い出した。

「先生は今、病棟に居て、いらっしゃる時間が正確には分からないんですよ。ですが、十分で来られと言うのなら大丈夫だと思いますよ?」

 事務員さんの笑顔がとっても素敵だわ!

「わかりました! それじゃあ今すぐ呼びます!」


 病院内のためショートメッセージで今すぐ来られるか確認するも反応なく。痺れを切らして電話をかけたところ、

「今、出掛ける準備をしていたとこ。すぐに出るから」

 夫はメッセージを確認していたらしい。何故、既読をつけてくれなかったのか?


 我が家から大学病院まで自転車で7分、経路案内で見てみても自転車で7分。着替えて準備して、家を飛び出して階段を駆け下り、駐輪場に置いた自転車にまたがって走り出すにしても・・

「なかなか来ない」

 時計は13時を差しているものの夫は現れず。ひやひやしながら夫を待ち続けたところ、13時5分に夫が到着したところで、

「もちづきさーん、第一診療室にお入りくださーい」

 ギリ間に合ったー!



癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。

癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、

二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!

もし宜しければ

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