親への説明2
「もう、何でもありだな。ハヤトは。」
「あなた、そんなことより早くパーティーを開いて盛大に公表しなくちゃ。」
父と母が話しているけど僕にはさっぱりわからん。
そんなことより…
「お、スキル《豪運》だ。これで3個めだな。」
そんなことを言っていたら突然視界が揺らいだ。
「もう11時だ寝るね。」
僕は寝室に向かってフラフラと歩いていった。
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side【メアリー】
今私は夫とチェスをしている。けどクイーンは取ったし、残りの駒は5つ。私は最後まで油断せずに勝った。これで、ハヤトと約束していたスキルについて教えてもらえるわね。何故かハヤトはずっとソワソワしている。いいスキルを引いたのだろうと思い私は聞いてみた。
「じゃあ説明を始めるよ。まずぼくのスキルは《賭け》☆5スキルみた…ウェッ」
え…☆5って言った?ほ、し、5?
私は喜びで満たされていた。さらに詳細を聞いてみると、スキルでスキルがもらえるらしい。
ここまでくると、将来、私と夫の2人で挑んでも負ける気がする。そう思うと体が震える。あの子は、1歳になった頃から言葉を急に喋り始めて、文字も何故か読めるし、頭も異常に良いし、本当に何者なの?
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side【ハヤト】
ハックション。うぅ風邪かな。冷房の魔道具の設定温度低くしすぎたかな。
ちょっと今日は寝れないからスキルの確認してから寝よう。
えーっと、スキルの効果は《ミッション》、《相手の行動制限》、《レベル》、《賭け》、《アイテムの創造》の主に5つだね。
『』
『《ミッション》は決まった行動をすることによって 報酬がもらえる。』
『《相手の行動制限》は賭けをしているときに相手 が指定したことをすればペナルティを受ける(自 分で設定可能)』
『《レベル》はレベルで能力が増える(ミッション と似てたので省略)』
『《賭け》は名前の通り相手と賭けを特殊空間で開 始する。賭けるものはスキル可』
『《アイテムの創造》は賭けに必要だと思ったもの を創れる』
以上。
はっきり言おう。これを人はチートと言う。
これさえあればお金も力も思うがままだ。
明日、お父さんといらないスキルで賭けをしよう。