親への説明1
僕は今、父と母がチェスをやってるのを執事のセバスチャンと勝敗をかけている。セバスチャンに話を持ちかけたときは必死に止められた。それでも言い続けて首を立てに振った。現在僕は母にかけている。まぁ母の方が全然頭いいし。ごめん父さん。
今回セバスチャンには、お願いしておお小遣いでもらう予定だった金額を半分セバスチャンに渡して、そのお金で父さんに賭けてもらった。普段ならそんなイカサマみたいなことしないけど、今回は仕方ない。
僕は諦めて盤面を見る。もうすでにお父さんの駒は盤上にたった5つ。お父さんは涙目になりながら10ターンほど逃げ回ったが、お母さんは無慈悲にキングを掻っ攫った。
「あなたは、ほんとに戦うこと以外脳がないんだから。」
お母さんは諦め混じりのため息をした。
事実、公務はすべて投げ出して朝早くから魔物退治をして汗だくになって、夜遅くに帰ってお母さんに叱られる。毎日この繰り返しだ。
「次だ。次こそ」
「「いや、もういいから」」
僕と母親の声が重なる。
「あなた、なんのために今日オセロをしたか忘れたの?」
「あ…あぁ。も、もちろん覚えていたとも。ハハッ」
「絶対忘れてたでしょ!」
お母さんのハリセンがお父さんの頭ヒットする。
「痛ッ。ハヤト、それよりもお前のスキルについて教えてほしいんだが?」
「うん。分かった。その前にさっきのお金もらえる?」
「ホッホッホッ。わかりました。いきなり賭け事をしようなんて言い始めたので、治療院に行かせようとしましたがこのためだったとは。」
なんて失礼なやつなんだ。まぁお金をもらったからいいけど。お金を回収した改めて僕はお母さんのほうを向く。
「じゃあ説明を始めるよ。まずぼくのスキルは《賭け》☆5スキルみた…ウェッ」
お父さんが僕を抱きしめる。
「やったなー。流石だ俺たちの息子だ。」
僕は振り回されるが今回、お父さんを止めるものはいない。
「えっとねー。まずこのスキルは賭けを始めたらイカサマなどの不正行為を防止できる。罰は自分で設定できる。」
「これだけでは強いとは言えないな」
父親が顔をしかめる。
「まだ説明は終わってないよ。このスキルは状況に応じてスキルがもらえるらしい。」
「す、スキルがもらえるって?」
「うん。言葉通りだよ。しかも☆3もさっき一個もらったよ。」
「「「えぇ〜〜」」」
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