本編5【二つの書物と謎】
テール達が、学術都市オシエーテに辿り着いた時には空が暗くなり始めていてオシエーテの建物は、大きくて見渡す限り灯りが灯っていた。都市の入口から見える風景の中にオーラを放っている建物があった。そのオーラを放っている建物は、目的の場所であったオスタリア図書館でその光景は学術都市と言われるだけの大きさがあった。大きいオスタリア図書館を見ているとさらに空が暗くなっていた。テール達は、今日はいったん宿屋に泊まって明日の朝にオスタリア図書館でアースの場所に関する書物を調べる事にした。テール達は、広いオシエーテで宿屋を探して回った。宿屋を見つけ出して中に入ると泊まる部屋があるかを確認した。泊まる部屋がある事を確認すると宿屋の主人がテール達を案内してくれた。自分達の部屋に入ると、テール達は今まであった事を整理し始めた。整理が終わった後に宿屋で出された料理をおいしく食べで眠りについた。朝になって宿屋に出るとオスタリア図書館に向かって歩き出した。しばらく歩くとオスタリア図書館に辿り着き入口の重厚な扉を開けて入っていった。アースの場所が書かれた書物を探す為に・・・・・・テール達がオスタリア図書館に入って行った後にその様子を窺う謎の集団がいた。テール達が、オスタリア図書館の中に入ると中央に広さのある受付があって三階層になっている所に書物がぎっしりと入っているのが見えていて最大限の書物を読む為に多くの人間がこの場所にやって来ている。何処にアースの場所がわかる書物があるのかわからなかったテール達は、とりあえず受付で昔の地名や伝説について書かれている書物がある場所を聞いてその場所まで向かった。目的の場所にやって来たテール達は、そこにある棚の書物を読み漁った。数時間後・・・・・・テール達は棚にあった書物を読み終わったが、アースについて書かれている書物を見つける事が出来なかった。オスタリア図書館でもアースについての書物が無かったのか?と思ってがっかりしながら受付に戻り図書館を後にしようと入口に向かおうとしていると、図書館の人らしき人間に声を掛けられた。声を掛けて来た人間はロストと名乗っていた。ロストは、「探し者の書物は見つかりましたか?」と言われテール達は、「無かった」と答えると、ロストに探している書物の内容を聞かれた。テール達は、ロストにアースという場所について探していると答えるとロストは、アースの場所についての書物は、この場所ではなく特別な部屋にあるという事を教えてくれた。その本は、禁断の書と呼ばれている事も教えてくれて、ロストがその場所に案内すると言ってくれた。ロストはそう言うとその場所へと歩き出した。テール達は、歩き出したロストの後について行くと管理者の中でも一握りの人間しか入る事が出来ないエレベーターの前に着いた。ロストは、管理者権限を持っているのか管理者権限があるエレベーターを動かしてテール達と一緒に図書館の最深部へと向かった。図書館の最深部に着くとそこにはたくさんの書物があった。だが上の場所にある書物とは少し違う感じが漂っていた。ロストは、図書館の最深部をさらに奥へと進んでいった。テール達は、ロストの後を離れないようについて行った。ロストがある場所で足を止めてその場所にある書物を二つこちらに差し出してきた。テールは、ロストから差し出された二つの書物を手に取り本のタイトルを見ると一つ目のタイトルは、英雄伝説と書かれていて二つ目は、裏英雄伝説と書かれていた。テール達が、本のタイトルを確認しているとロストがその二つを読めばわかると言ってきた。テールは、その二つの書物を読み始めた。テールは、まず英雄伝説と書かれた書物から読み始めた。読み始めるとその英雄伝説にアースのだいたいの場所が書かれているのがわかってきた。それと同時にこの英雄伝説の中にある三つの謎がある事に気づいた。魔王は、本当に倒されたのか?と英雄に魔王を倒す為に英雄を集めた王の失踪の謎と英雄達のその後がまったくわからない事の三つだった。その三つの謎を仲間に話す前にもう一つの裏英雄伝説と書かれた書物を読んだ。裏英雄伝説に書かれた中身は、英雄伝説に書かれていた英雄を利用して魔王を倒そうとしている内容だった。その中に出て来た人間の名前は書かれていなかった。二つの書物を読んだテールは、英雄伝説での謎をロストに聞くと、ロストはすべての謎はアースに行くとわかると言ってきた。テール達は、ロストの言葉を信じてお礼を言って図書館の入口まで戻った。そして、アースまで行く為に学術都市オシエーテの町を出て歩き出した。