仮想2【落石の噂】
テール達が町に戻って来てすぐにラッキーの体が発光して町を襲っていた魔物を倒していくのを黙って見ていた。魔物を倒した後、ラッキーの体の発光は消えていた。発光の消えたラッキーは、その場で力を使い果たしたのかぐったりしていた。テール達は、そんなラッキーをその場に残し自宅へと戻る事にした。テールは、自宅への道を歩いていると魔物の襲撃の被害を目で感じる事が出来た。建物は壊され被害は甚大だった。自宅へ帰るまでに心の中は暗くなっていった。自宅に着いたテールは、そのまま家の中に入った。
ラッキーは、テール達が家へと向かうその背中を見つめていた。そして最後の力を振り絞ったラッキーは目が少しずつ少しずつ落ちてきていた。意識も徐々になくなっていこうとするその時を町から離れた場所まで歩き続けて最後の時を迎えた。その後町の人間が、ラッキーの姿を探したがその時は見つけることは出来なかった。だが後になって誰も入らない場所の奥でその姿が発見されることになる。
テールは、次の朝になってようやくポストを見ると紙のようなものが入っていた。紙のようなものを見るとそこには【アースで待つ・・・・・・】と書かれていた。テールは、その文章が書かれた紙をジェームズとマールに見せた。テール達は、誰がこれを入れたかはわからなかったが、興味を示してこの人間に会いに行く為の準備をしに武器屋へと向かった。武器屋に着いたテール達は扉を開けて中に入った。中に入るとそこには色々な武器があってジェームズとマールは、それぞれそこにあった武器を見回っていった。テールも武器を見ていると古びた剣なのに不思議なオーラを放っていてその剣を手に取った。そしてその剣を選び店の人に渡して会計をしてもらった後にその剣を持って武器屋を出た。ジェームズとマールも選んだ武器を持って武器屋を出てきた。テール達は、アースの場所に行こうとしたがその場所がわからなかった。テール達は、アースの場所を知っていそうな長老の家へと向かった。長老の家に辿り着くと中に入って長老に会ってアースの場所を聞いてみた。長老は、古文書を持ってきて「昔アースという場所はあったが今は場所がわからない。アリトリーという町に行けば何か分かるのではないか」と言ってきた。テール達は、その話を聞いてアリトリーへと向かう事にした。
アースの情報を集める為にアリトリーの町への道を進んでいたテール達は、アリトリーまで一日では辿り着かない事はわかっていたのでキリートの町を目指していた。だが途中で空が暗くなってきたので何処か休める場所を探して回った。すると気づかない場所に洞窟を見つけた。テール達は、その見つけた洞窟で夜を過ごした。そして朝になって再び歩き続けているとこちらに向かって来る人間が、キリートからアリトリーへ向かう道に落石があって通れないと噂していた。その噂を聞きながらキリートの町に着くと噂と同じで落石の話を聞いた。テール達は別の道を探しているとキリートの人間から南の道からアリトリーに向かう道があると聞いて南の道へと向かった。