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伝説回帰〜物語の終止符  作者: 旅の語り部
突然始まる冒険は手紙の送り主!?
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本編18【運命の場所へ】

 テール達は、オルドラ達がいた小屋を出るとパル達が向かうであろう道を歩き出した。しばらく歩いていると、カルスの町が魔物に襲われたという情報が入ってきた。その情報を聞いてテール達は、旅の語り部の日記を見て情報を確認した。するとパル達がカルスの町に行く事がわかりテール達もカルスの町へと向かった。テール達の足は、スピードをあげてカルスの町までの距離を縮めていった。テール達がカルスの町に着くと町は魔物の集団に破壊されており、そこにはタリスタという相手と戦って傷を負ったパルの姿がそこにあった。テール達は、タリスタとパルが戦って傷を負わせたという事に違和感があった。あのタリスタがこんな事をするのか?と疑問に思っていた。テール達は、タリスタが逃げたとされる方向を調べてその方向に向かった。傷を負ったパル達は、傷の治療の為にしばらくカルスの町に留まるようだった。パル達の傷が治るまでにこの出来事の裏側を調べる事にした。テール達にはタリスタが逃げる方向がわかっていた。『魔王城だ』テール達はそう思って進んでいると少し怪しい洞窟を見つけた。テール達は、見つけた怪しい洞窟に何かを感じたのかその洞窟へと入って行った。洞窟の中を進むテール達の耳に何者かの声が聞こえてきた。「せっかくタリスタという奴の名を語りパル達を倒そうとしたのに・・・・・・」そんな声が聞こえて声の聞こえた場所に少し近づいた。そこには、フードを被った集団と魔物が隠れていた。テール達が集団がいた場所に近づくとテール達の気配に気づいたのかフードを被った集団と魔物は、周りの雰囲気が少し変わったのを察知してその場を離れて行った。テール達は、後を追う事にしたが体が動かなかった。いつの間にかフードを被った集団に何かの術を知らないうちにかけられていたようだった。またしてもフードを被った集団を逃したテール達は、洞窟を出て魔王城に向かった。

 テール達は、魔王城へと急いでいた。洞窟の中での会話でフードを被った集団がタリスタの名を語っていた事をタリスタに伝えたいという一心で急いでいるとしばらくして魔王城が微かに見えてきた。「ようやく来た・・・・・・」そう小さく呟いてさらに急いで魔王城に辿り着いた。魔王城に辿り着いたテール達は、魔王城の入口でそこにいた見張りに怪しまれたのか止められてしまった。何とかして魔王城に入りたいと思いながらもしばらく見張りとのやり取りを続いてしまい時間がかかり殴り合いまで発展しかけた所である人間が入口に現れた。やって来たその人間は、見た事のあるタリスタだった。タリスタは、さらに近づいて来て見張りと殴り合いになろうとしていたテール達の顔を見て、「パレット様に似ている」と呟き見張りに「大丈夫だ」と言い警戒態勢中の魔王城の中へとテール達を案内した。魔王城に入るテールの懐から四桁の数字が書かれた紙が落ちてしまった。テール達は、誰もその事に気づかないまま魔王城へと入っていった。魔王城の内部をタリスタの案内で進んでいるとある場所へと辿り着いた。辿り着いた部屋には魔王ゼルスがそこにいた。突然の再会に驚きはしたが、ゼルスの顔をしっかりと見た。魔王ゼルスは、テールの顔を見ると「パレット・・・・・・パレットに似ている」と言って涙を流していた。テールは、あの小屋の二人に自分がパレットという人間と魔王ゼルスに似ていると聞いていた。その事を知っていたが口にすることはなかった。テール達は、魔王ゼルスに時を越える術を使った事とパレットという人間の事を話した。魔王ゼルスは、パレットとの事を懐かしんだ。だが懐かしんだとは別にここにやって来るパル達の対応をしなければいけなかった。魔王ゼルスは、すぐさま奥の部屋へと向かった。テール達も魔王ゼルスの後について奥の部屋へと向かった。

 奥の部屋で魔王ゼルスと話をしていると、その場所に慌てたように魔王城の見張りがやって来て、魔王ゼルスにパル達がこの城にやって来たという情報を伝えた。魔王ゼルスは、パル達を待ち受ける為に手前の部屋に移動していった。テール達はゼルスの後を少し遅れてついて行った。テール達が、手前の部屋に着くとすでにパル達と魔王ゼルスが対峙していた。パルとゼルスが対峙している部屋の空気は、ゼルスが放っている暗黒のオーラとパル達が放っている信頼のオーラが部屋中に溢れていてこの部屋を支配していた。あまりにも凄いオーラにテール達は只見ている事しか出来なかった。パル達とゼルスの戦いは力が長い時間拮抗していた。だがその拮抗を遮るように何処からか炎が飛んで来てゼルスに当たった。パル達は、拮抗が崩れた隙を見逃さずにゼルスに攻撃を仕掛けて来た。テール達は、『やばい!!』と心の中で思いながら、パル達が攻撃しようと向かってきているのを素早く飛び出して止めた。タリスタもその場所にいてパル達の方に向かっていた。パル達、テール達、ゼルス達それぞれが一か所に集中していたその時、炎が出て来た方向からフードを被った集団が現れた。テール達とゼルス達は、その集団を見た事があった。タリスタが突然現れたフードを被った集団の方に向かおうとしてその集団に近づいた時タリスタは、集団に術をかけられて動けなくなってしまった。テール達は、タリスタを助けようと向かおうとしたが、向かってくるパル達の攻撃を受け流す事でいっぱいでいっぱいだった。この間にもフードを被った集団は、ゼルスに近づいていた。フードを被った集団は、ゼルスに何かの術をかけようとしていた。ゼルスは、フードを被った集団がかけようとしている術を避けようとしたが、運悪くその術を受けてしまった。ゼルスは、術の効果なのか動きが止まり始めた。徐々に効果が効いてくる中、ゼルスが「いつかお前達を必ず倒してやる・・・・・・」と言葉を発した。その言葉を言い終わったと同時に術の効果が完全に効いて魔王ゼルスが封印されてしまった。ゼルスが封印されてその場にいた人間達が驚いていたその一瞬でフードを被った集団はこの魔王城を去っていった。パル達とテール達は、ゼルスが封印されてしまった光景にお互いに戦う事をやめてしまっていた。テール達は、変える事が出来なかった悔しさにその場を離れる事にした。去って行く時にパル達の方を見るとパル達は、この事に違和感を持っているような顔をしていた。タリスタは封印されたゼルスの傍に立ち尽くしていた。


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