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サブ6【試練の部屋】
長老の後をついて行ったマールとタリスタは、試練の部屋の中に入ると、その試練の部屋の中が真っ白になっていてその異様な雰囲気に一瞬戸惑ってしまった。戸惑っていたマールとタリスタに長老は、時を越える術は精神的にきつく長時間集中出来るだけの力をつけなければならないと忠告をした。マールとタリスタは、長老のその言葉でさらに覚悟を決めた。覚悟が決まった二人に長老は教えるように時を越える術の詠唱方法を実際に詠唱し始めた。二人も長老の詠唱方法をまねて詠唱を始めた。詠唱方法の修行はそれから数時間で一旦終えた。それからすぐに集中力を高める修行へと入って行った。部屋が真っ白になっているその場所では雑念が入る隙間もなくただひたすら集中して数時間が過ぎていった。少し休憩して再度詠唱の修行を始めると最初に詠唱し始めた時よりも速いスピードで詠唱出来るようになっていた。それから数十時間かかってマールとタリスタは時を越える術を習得する事が出来た。疲労感の残る中マールとタリスタは試練の部屋を出た。