本編2【冒険者ギルド『ゼウス』】
アースの場所の情報を集める為にアリトリーの町への道を進んでいたテール達は、アリトリーまで一日では辿り着かない事はわかっていたので、まずは今日中にキリートの町に着こうと歩いていた。キリートまでの道は、舗装がされていない道で長時間歩いていたテール達は疲れがたまってきていた。キリートまでの中間地点手前で少し休憩をする時間を取る事にした。休憩の間、テール達は差出人不明の手紙について話し合っていた。なぜテールの家のポストに入れられていたのか?アースで何があるのか?話はその事で盛り上がっていたがそろそろ休憩を終わらせないと今日中にキリートの町に着かないと思い休憩を終わらせてキリートへの道を再び歩き出した。キリートまで残り半分の道のりを歩いて行ってテールがキリートに着いた時には空が暗くなりかけていた。キリートの町は、アリトリーの町ほど大きくなかったが、町にあかりが灯り始めていて綺麗だった。綺麗な灯りが灯っている町の中を進みながら宿屋を探し始めた。そして探し始めてしばらくしてようやく辿り着き中へと入った。中に入ると宿屋の店員が「いらっしゃい!!」と声をかけてきた。テール達は、泊まる準備をして泊まる部屋へと向かった。テール達が泊まる部屋は二階だった。階段を上がってすぐの所で商人らしき二人が会話をしていた。商人らしき一人が「落石でこの先のアリトリーへの道が通れなくなっているらしい」と言ってもう一人が「本当か?」と返すと通れないと言っていた人間が「アリトリーへは南に別の道があって遠回りしないといけないらしい」と言っていた。その会話を聞きながら部屋へと向かった。部屋に入るとテール達は、商人らしき二人組の会話から明日は南の道から迂回してアリトリーに行く事を決めて眠りについた。そして次の朝が来た。朝になってテール達は、落石があった道からではなく南の道からアリトリーに向かう為に町の入口へと向かった。南からアリトリーに向かう道は昨日まで歩いていた道よりさらに舗装が整っていなかった。昨日より歩きづらい道をテール達はゆっくりと歩き出したしばらく行くと緩やかな上り坂になっていてその上り坂を進んでいると元々行くはずだった道の様子がわかる場所が見えてきた。その場所に着くとテール達は、元々行くはずだった道に大きな岩があってその道を塞いでいるのを見ながら進んだ。落石が見える場所からさらに進むとアリトリーの町がみえてきた。アリトリーの町が見えてきてさらに近くに見える所まで来ると町の全容が見えてきた。アリトリーの町は、冒険者ギルドが立ち並んでいて大きな町だった。テール達は、アリトリーの町に入り昔行った事のある冒険者ギルドを探し始めた。
テールは、冒険者ギルドが増えていて昔行った事のある冒険者ギルドがわからなかったが、一軒ずつ回って探し続けていた。探し続けてようやく昔行った事のある冒険者ギルドの前にいた。そのギルドは、昔に行ったときより大きくなっていたが面影があった。テール達は、冒険者ギルドに入ろうとすると看板にギルドの名前が書かれていてゼウスと書かれていた。中に入っていくと冒険者が溢れていた。見覚えのある場所に気づきその場所に着くと、テールはあの時の事を思い出した。あの時、ただ一人冒険者らしくないただならない近寄りがたそうなオーラを持った人間がいた事を・・・・・・そう旅の語り部と名乗っていた。昔あったことを思い出していると、ゼウスのギルドマスターが「あの時の子供じゃないか?」と話しかけてきた。突然声を掛けられて驚いたが、テールはギルドマスターに「そうだ」と答えてアースの場所を知らないかと尋ねた。するとギルドマスターは、昔に旅の語り部がアースという言葉を言っていたと教えてくれた。ギルドマスターは、さらに旅の語り部はあの時語り終わると、町を出て北の方角に行ったという情報も教えてくれた。その情報を聞くと、テール達は冒険者ギルドゼウスを出た。今から外に行くと遅くなるので宿屋へと向かった。そして明日からは旅の語り部を追って北へと向かう事にした。そして眠りについた。
テールと長老の話を聞いていた謎の集団は、アリトリーの町にやって来ていた。謎の集団は、何かの目的を持ってキリートとアリトリーを繋ぐ道を落石で封鎖していた。だが何かあった時の為に次の行動に移っていた。謎の集団は、アリトリーの町で悪そうな人間に声を掛けてある取引を持ち掛けていた。謎の集団が持ち掛けていた取引とは、アリトリーの町を北に行った所にあるエントスという町で悪そうな人間と魔物が一緒になって襲うというものだった。持ち掛けられた人間は、最初はためらっていた。だが謎の集団から溢れ出るオーラと何をされるかわからない雰囲気がためらっていた悪そうな人間に話を聞かせた。悪そうな人間は、さらに話を聞くにつれてのってきて、悪そうな人間は謎の集団と一緒にエントスの町へと向かった。エントスの町に着くと赤い目をした魔物と悪そうな人間達は、エントスの住人を捕まえて近くの洞窟に連れて行った。テール達がアリトリーの町に着く少し前だった。