本編10【ロストリアの墓へ】
テール達がオスタリア図書館を出ると空は暗闇に変わっていた。宿屋に一泊したテール達は、ロストリアの墓があると噂されている場所へと向かう事にした。ロストリアの墓があると噂されている場所は、学術都市オシエーテを出て西の方角にあると言われていてその方向にあるロストリアの墓を探す為に歩き出した。墓があると噂されている場所まで二日かかり辿り着いた。目的の場所まで辿り着いたテール達は、周りを見渡したがそれらしい墓が見当たらなかった。数時間その場所の周りを探索すると、近くの木々が生えている場所に墓らしい物を見つけた。見つけた墓らしい物をよく見るとその物にロストリアここに眠ると書かれていた。テール達は、ロストリアの墓を調べた。墓の中は何もなかったが、何者かに荒らされたような跡があった。何も手がかりが無くなったと思ったその時、テール達の前にある人間が現れた。
二つの人影がゆっくりと近づいてきて手がかりが無くなったテール達の前に姿を現した。その二人とは、アースの場所が魔王城のあった場所だと教えてくれた旅の語り部ともう一人は見た事の無い人物で全身布に覆われている人間だった。テール達は、いきなり現れた二人にびっくりしていた。旅の語り部と全身布に覆われている人間は、テール達を見た後何かに気づいたように驚いていた。テール達と二人がお互いに驚いている時間が少しあったが、手掛かりが無くなったテール達に旅の語り部はある書物を渡してきた。テール達が渡された書物を手に取ると旅の語り部が「その書物は、オスタリア図書館に伝わる書物の複製でロストリアという人間から貰った」と教えてくれた。テール達は、旅の語り部にロストリアの墓を荒らしたかと聞いたが、旅の語り部は荒らした事はないと返した。テールは、誰がロストリアの墓を荒らしていた?墓を荒らした人間は一体誰?とそんな事を考えながら旅の語り部達と別れて、渡された書物に書かれていた時を越える術を知っている人物がいる場所へと急ぐ事にした。旅の語り部は別れる前にテールに日記のようなものを渡していた。