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伝説回帰〜物語の終止符  作者: 旅の語り部
突然始まる冒険は手紙の送り主!?
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本編6【迫りくる集団と二人の人間】

 テール達は、学術都市オシエーテを出て図書館で知ったアースの場所である元々魔王城のある場所へと向かった。魔王のあった場所まで五日かかる為にまずはアースリーの町に行くことにした。アースリーの町への道を進んで辿り着いた。アースリーの町の規模はそこまで大きくなかったが、人々には活気があった。その活気は、近くに魔王城があったとは思えないほどだった。テール達は、ひとまずこのアースリーの町で一泊する事にした。明日には手紙を入れた人間に会う事が出来るかもしれないと思うと不思議な気持ちになって夜を過ごした。朝になってアースリーの町を出て魔王城のあったアースに向かって歩き出した。しばらく歩き続けてアースへと辿り着いた。現在の魔王城があった場所は、草木も生えておらず何かがあったような痕跡だけが残っていた。テール達は、アースという場所で魔王城であった痕跡を調べ始めた。魔王城の痕跡を調べて数時間後、テール達の背後から気配を感じた。背後に視線を送ると、そこには二人の人間が立っていた。テール達は、その二人からただならぬオーラを感じ取った。テールはその二人に話しかけた。二人は、テールに話しかけられて「やっと来たか」と言った。テールは、その言葉でテリアの自分の家のポストに入っていた手紙の事を思い出した。【アースで待つ・・・・・・】テールは、手紙の送り主がこの二人のどちらかである事を確信した。二人の内一人は名前を言わなかったが、もう一人はタリスタと名乗った。タリスタと名乗った人間は、もう一人の代わりに手紙を出した事を認めた。タリスタのオーラも凄かったが、名前を言わぬ者のオーラは漆黒を越えた暗黒とも言えるオーラを放っていた。テールは、タリスタに「なぜ手紙を送ったのか?」と聞いたが、すぐには答えてはくれなかった。タリスタに色々聞いていたその時、テール達は気づいていなかったが、テール達の近くで怪しい影が忍び寄っていた。テール達に忍び寄っていた影は、ゆっくりと慎重に足音を立てずにその距離を縮めていく。忍び寄る怪しい影は、テールの気づかないうちにすぐ近くまで近づいていた。近づいて来た怪しい影は、大声を上げてテール達に向かって来た。怪しい影は複数の集団でその集団の大声で接近に気づいたジェームズとタリスタは、向かって来た集団の前に立ちはだかった。ジェームズとタリスタは、向かって来ている人間の攻撃を何とか防いでいた。向かって来た集団とジェームズとタリスタのお互いの攻防はまだ続いていた。拮抗していた所にマールも参戦してくると、状況は変わって来た。マールの参戦によってこちらに向かってきた人間との攻防はこちらが優勢になってきた。優勢の状況に暗黒のオーラを漂わせていた人間とテールは、安心しきっていた。だがその油断がよくなかった。劣勢になっているはずの人間は、不敵な笑みを浮かべていた。テールは、その不敵な笑みに怪しさを感じていると、その人間とは反対側から複数の気配を感じた。感じたと同時に複数の人間が暗黒のオーラを放つ人間に攻撃を仕掛けて来た。その複数の人間の攻撃は、暗黒のオーラを放つ人間の体に向けられていた。テールは、暗黒のオーラを放つ人間に攻撃が当たるのを防ぐ為に複数の人間と暗黒のオーラを放つ人間の間に入り攻撃を防いでいく。だが、それも時間の問題だった、複数の人間の攻撃をテール一人で防ぐには無理があった。しだいに複数の人間の攻撃が暗黒のオーラを放つ人間の体に当たっていく。他の集団と戦っていたジェームズやタリスタやマールはその場から離れる事が出来なかった。最初に大声を上げて向かって来た集団は、暗黒のオーラを放つ人間が複数の人間の攻撃を受けていたのを見届けると少し後ずさりしつつ、他の集団に退くように指示を出してきた。集団は、その指示を見ると一斉に逃げて行った。集団が逃げていくと、タリスタとジェームズとマールがこちらに向かって来た。オーラを放つ人間は、集団の攻撃を受けすぎてやばい状況になっていた。まだその人間には意識が少しあった。テール達とタリスタは、オーラを放つ人間に近寄った。中々名前を言わなかったオーラを放つ人間は、テールに自分の名前がゼルスだと伝えた。テールは、その名前を聞いた時オスタリア図書館の最深部で見た英雄伝説に書かれていた魔王の名前と同じ事に気づいた。そのゼルスは、タリスタに自分はもう助からないと言って、テール達と一緒に行動するように伝えた。タリスタは、ゼルスの言葉に従うとゼルスに伝えた。その言葉を聞いたゼルスは、静かに眠りについた。

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