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自由気ままな異世界冒険譚  作者: 鈴野 白
最終章
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最終話 自由気ままな異世界冒険譚

最終話です。

「表を上げよ。アルマ。そしてその仲間たちよ」



 そう言われ俺達は頭を上げてヴァレン国王と対面する。



「そなたらの活躍。まさに世界を救う所行であった。特に勇者アルマよ。お前は魔王を打ち倒し、世界に平和を齎してくれた。よって何か褒美を与えようと思うが、何にするかね?」

「そうですね······では、一つお願いしてもいいですか?」

「構わん。言ってみろ」


「ソフィーナ姫と、ラミア王女との結婚の許可を頂きたい」



 その言葉にヴァレン国王だけでなく、横に控えていたレン国王、エレナ女王の顔色が変わる。のほほんとした雰囲気から、辺りに緊張感が漂う。



「お前は······ソフィーナとラミアを幸せにすると誓うか?」

「はい。誓います」

「二人は······それでも良いか?」

「はい。私からもお願いします」

「ご主人様と結婚したいです」



 きっぱりと宣言した二人と顔を合わせ、小さく微笑む。二人も穏やかな笑みを返してくれる。



「あいやわかった。このヴァレン国王の名のもとに、アルマの結婚を認める!」



 そう宣言した瞬間、謁見の間が歓声に包まれる。貴族の人々や、各国の重鎮達が皆称賛の拍手を送ってくれる。



 そんな、とんとんと肩が叩かれた。そちらの方を見ると、いつの間にか後ろに来ていたラミアが笑顔で言った。



「私達、ずーっと一緒ですよね!」

「ああ。みんな一生一緒だよ」

「改めて······よろしくお願いします。アルマ様」

「よろしくな、二人とも······レオとルゥもな」

「ああ!」

「はい!」



 俺達の笑い声は、周りの歓声と一緒になって、いつまでも続いていた───。









 数週間後、俺はローランス王国で大々的に結婚式を上げ、ついにソフィーナ、ラミアと結婚した。


 三カ国から集まった観衆の目の前で誓いの口づけをするというなんとも恥ずかしいことをさせられたが、返ってきたのが大歓声と黄色い悲鳴だったのでまあ良かったと思う。








 そしてその後だが、結婚しても特に何が変わるわけでもなく、今まで通りに人生を謳歌した。



 特筆するならば、俺は王族として迎え入れられることになった。 ソフィーナ、ラミアと一緒にめちゃくちゃ広い個室を与えられ、基本的にそこで過ごすことになった。



 ただ······夜になった時の二人の積極的と来たらすごかった。大戦とか色々でかなりご無沙汰になっていたのもあるかもしれないが、特に結婚初夜なんて貪るように交わった。



 ······別に気持ちよかったからいいんだけどね?








 そして数年後、子供が生まれ、俺は二児の父になった。同時にヴァレン国王が王位を退き、俺が次期ローランス国王として世界を統治することになった。



 正直荷の重い役割ではあったが、色々な人に支えられて、なんとかそれなりに王としての役割を果たすことも出来た。



 しばらくすると冒険者ギルドも復活し、冒険者稼業も盛んになった。毎日のように新人冒険者がギルドに冒険者登録に来たり、Sランク冒険者が何人も出るようになり、大戦になる前よりも活発な動きを見せていた。



 ちなみに今の俺のランクはSSSだ。なんでも、世界に俺しかいないらしい。というかSSを飛び越してつけられた。それでいいのか冒険者ギルドよ。



 ······まあとにかく、俺は様々な人と交流を深めながら、数十年の国王としての使命を全うし、王位を息子に与え、次第に床に伏せる回数も多くなってきた。









 俺と同じく歳を取ったソフィーナやラミアが看病をしてくれるが、恐らくもう俺の命は長くないだろう。そう思った俺は、二人を寝室に呼び出した。そして掠れた声で言った。



「ソフィーナ······ラミア······俺はもう······そろそろだ」

「あっ·········アルマ様っ······」

「そんな······嫌です······」

「泣かないでくれ······別れには似合わないだろ?」



 そう言って二人の涙を指で拭う。それでも頬を伝う雫を浮かべながら、ソフィーナが言う。



「私はあなたに会えて······最高の人生でした」

「私も······ですっ······ご主人様に拾ってもらえて······本当に幸せでした······」

「そっか······なら······良かったよ」



 そうして溢れ出てくる涙を拭いながら、俺達はいつまでも人生の思い出を語らいあっていた。







 そしてそれから数百年後────。



「ねーねー父さん!」

「なんだー?」

「またあれ読んでよ!世界を救った勇者の本!」

「またか?もう何度も読んだだろ?」

「いいじゃん!読んでよ!」

「仕方ないな······ちょっと待ってろ」



 そう言って部屋の隅にある本棚から、一冊の本を取り出す。その表紙には、黒髪の剣を持った男の子や、兎人族の少女や、とても美しいお姫様のような格好の美少女が笑顔で描かれていた。



「あったあった······よし、じゃあ読むぞ」

「わーい!楽しみ!楽しみ!」



 楽しみにはしゃいでいる息子に笑みを返し、俺はその本のタイトルを呟いた。









「自由気ままな異世界冒険譚」

という訳で完結しました!

正直色々至らない点などあると思いますが、

処女作なりに上手く終わらせられたと思います!


ブクマや感想、評価を下さった方、そして読者の方々、

本当に感謝しかありません!ありがとうございました!

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