変わらない愛情
「ステータスオープン」
《名前》アルマ
《種族》人族
《性別》男性
《年齢》五歳
《レベル》26
《体力》940/940
《魔力》1,047/1,047
《スキル》剣聖 大魔道 女神の寵愛
《剣術》
身体強化Lv.3
瞬足Lv.3
《魔術》
火炎魔法Lv.4
氷結魔法Lv.3
風刃魔法Lv.3
「これは······」
「あらまぁ······」
やはり二人でも驚くのだろう。自分の持ってるものより高位のスキルなのだ。それに加えて加護持ちである。
他にも四桁に達している魔力や、火炎魔法に至っては既にLv.4だ。ちなみに上限はLv.5である。魔法は全部で5種類存在し、そのうち三つに関しては、既に平均以上の力が備わっていると考えると自分で自分が恐ろしい。
「それで······なんでずっとこれを隠してきたんだ?」
「それは······」
やっぱり怒っているよな······
「すごいじゃないか!色んなスキルを持ってて!」
「······え?」
「俺やメーアより強い《剣聖》と《大魔道士》を持ってるなんてやっぱりアルマは天才だな!」
「そうですね〜。今日はご馳走ですね〜」
······あれ?なんか想像してた反応と違う······。
「あの、怒らないの?」
「怒る?なんでだ?」
「だって、ずっと隠し事をしてたのに······」
「誰だって隠し事の一つや二つあるだろう。それにお前がどんな化け物じみたやつでも、俺らの子に変わりはない。」
「そうよ。さっきも言ったけど、私たちはあなたの味方なんだから、遠慮なく頼ってくれていいのよ」
二人に褒められ、慰められ、俺は純粋に嬉しかった。親からも敬遠されるのは、さすがに辛いことだったから。
「うん······ありがとう」
「ただし、明日からはもっと厳しく行くからな!」
「えぇ!?そんなぁ!?」
「そうね、私も頑張らないとね〜」
「母さん!?」
今でさえきついのに、これ以上厳しくなると考えたら今から冷や汗が止まらない。
······でも、二人に受け入れてもらえて良かったかな。改めて俺は、この世界に来てよかったと思えた。
「さ、もう寝るぞ!」
「えぇ、おやすみなさい」
「うん、おやすみ」
その日の夜は、久々に気持ちよく寝ることが出来た。
なんだか主人公がキャラ崩壊してる気がしますが、
まあ気のせいですかね?笑