秘密と罪悪感
終始主人公が弱気ですが気にせずお願いします笑
それから2年が経ち、俺は5歳になった。未だにステータスのことは伝えられていない。二人にそれを話して、腫れ物を扱うような態度を取られるのも嫌だったからだ。けれど、それ故に俺は常に、二人に罪悪感を感じていた。
「よし!今日はここまでだな!頑張ったアルマ!」
「はぁ······はぁ······」
特訓が終わって俺は肩で息をするほど疲弊していた。それに比べてガルアは呼吸一つ乱れていない。こういう時に実力不足だと痛感する。まあ5歳と大人だから当然といえば当然なのだが。
「それにしてもアルマの才能はすごいな!もしかしたら将来俺やメーアを超えるかもな!」
「うん······そうだね······」
ガルアは俺のことを心から褒めてくれているが、実はその才能が強いスキルによる所が大きいということを知らない。だからこそ、彼の賞賛に胸が痛い。
「さ、母さんも待ってるし、戻ろうぜ」
「うん······」
心のモヤモヤは晴れず、しかし体は正直なのか、重い足取りで家へと向かっていった。
食事の最中も常に罪悪感が頭を駆け巡り、俯いて下を向き、食べ物も喉を通らなかった。
「どうしたのアルマ?おいしくない?」
さすがに見かねたのか、メーアが聞いてきた。
「大丈夫か?どこか悪いのか?」
ガルアも食べる手を止めて、こちらを見てくる。
もうこれ以上耐えられない。2人に迷惑をかけたくない。俺はあることを決意した。
「後でさ······聞いてほしいことがあるんだ」
「アルマ······」
「今じゃ、ダメなのか?」
「うん······ごめん······」
「そうか。なら、さっさと食っちまおうぜ!」
「······そうだね」
「ふふっ、あなたらしいわね」
本当にこの二人には頭が上がらない。改めて二人に感謝しつつ、俺は残りのご飯をかきこんだ。
後片付けの後、俺は二人と対面するように座った。
深呼吸した後、話を切り出した。
「二人には、俺のステータスを見てほしいんだ」
「「うん」」
「それで······何が書かれてあっても怒らない······?」
「はっ、お前に怒ることなんざねーよ」
「そうよ。私たちはあなたの味方よ。」
二人が優しい言葉をかけてくれて泣きそうになるが、何とかこらえた。そして俺はそれを開いた。
「ステータスオープン」
人の内面を書くって難しいんですね笑
書いててすごい思いました。
感想でアドバイスを下さった方々、本当にありがとうございます。少しでも色々と改善できるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m




